学級経営〜ちょっとした宣言で変わるよ〜
はじめに
どうも。
京都の公立小学校で教員として働いております。森岡健太と申します。
noteでは道徳の話ばかりしていて、学級経営の話ができていなかったなぁと思い久々に学級経営の話を更新してみます。
ちょっとした宣言で問題を解決できるよっていう話なので、最後まで読んでいただけたら幸いです。
困ったなぁ
さて、学級経営をしていたらまず間違いなくぶち当たる壁が
ルールや仕組みの問題です。
4月に「こんなルールがあります」と宣言して、取り組みを進めていくものの、問題が生じてなかなかうまくいかないということや
「当番活動はこうやって進めていきます」とやっているのに、だんだんと実態と合わなくてうまくいかないことがあります。
さて、こういう問題は教師としての指導力が高まってきたら解消されるのでしょうか。
答えはNOだと思っています。
なぜなら、今は「多様性」の時代だからです。
これまでは、教師が「Aとうルールがあるから守ってね」とか「Bという活動をやっていきます」というと、それを実現させようと子どもたちが全力で頑張っていました。教師は、AやBを実現するために指導力を磨いていれば良かったのです。
ですが、今やそれは簡単な話ではないのです。
なぜなら、クラスには「多様な子どもたち」がいるからです。
Aというルールを作った結果、ある子には合わない。
Bという仕組みを作った結果、ある子には合わない。
こういうことは多々あります。
これまでは、そういう事態が発生したときには、その「ある子」を何とかして、ルールや仕組みに当てはめようとしてきました。
だ・け・ど、
それではうまく機能しないのです。
「合理的配慮がなされていない」ということになってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか?
システムは変わる宣言
今回は、拙著「おもしろすぎて子どもに会いたくなる学級経営図解」より画像を引用しながら説明します。
先ほどのルールや仕組みを、本書に基づいて「システム」と呼ぶことにしましょう。
さて、そのシステムですが、合わなくなってきたときにはどうするでしょうか。
合わないけれど、宣言したので初志貫徹!と続けている方もいるかもしれません。
しかし、現実的に考えると合わないシステムをそのまま取り入れていると、学級がうまく回らないと思うのですよ。
というわけで、マイナーチェンジをするなどして、子どもの実態に合うようにするわけですが、これ問題が発生します。
C:「先生、これ(ルール)をやるって言ってたじゃないですか」
C:「何で途中で変えるんですか」
こんな声が出てきます。
では、どうすればよいか?
それは、年度はじめに
「システムは変わる」宣言をしておくという作戦です。
T:「今日から、この活動を始めていきます。うまくいけば、このまま続けていきますが、うまくいかないときは変更したり、場合によってはやめるときもあったりします。」
このように年度はじめに宣言しておきます。
年度はじめに宣言しておくと、途中で変わっても問題ありません。
むしろ、システムを変えることを子どもたちを楽しんでいくと、
自治的な学級経営が実現していきます。
ぜひ、年度始めに「システムは変わる宣言」をしてみてください。
おわりに
こんな感じで、学級経営の話もちょこちょこ更新していこうと思います。
この記事を書いている今は2024年の2月末です。
4月になってから、新年度を考えると時間がないので、
4月になるまでに、来年度の学級経営について少しずつ考えておくのはどうでしょうか。
学級経営の話が気になる方はフォローして待っていてくだされ。
森岡 健太
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