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泣いているきみ

泣いているきみのとなりに座って

ぼくはきみの胸の中の草原を想う

ぼくが行ったことのないそこで

きみは広い広い空にむかって歌っている

泣いているきみが好きだ

笑っているきみと同じくらい

哀しみはいつもどこにでもあって

それはいつか必ず歓びへと溶けていく

いまきみはぼくの手のとどかないところで

世界に抱きしめられている

合唱曲集「かなしみはあたらしい」泣いているきみ

     谷川俊太郎 詩/信長貴富 作曲

※※※※※

悲しいときも

嬉しいときも

何かを決断するときも

私は海に来ます

辛いときは海を眺めながら

この歌を歌い

海に抱きしめてもらいます

海のなかに

たくさんの涙を溶かして帰ります

私はここから産まれ

いつかここに帰るのです

山を超えたら

そこにはいつも

海が両手を広げて待っています


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