話すことが楽しいと思える理由 〜経営者なら自分の言葉でビジョンを語られよ〜

話し方のパーソナルレッスンをしていると、嬉しいことや残念なことなど色々あります。全てが人間同士のことなので、毎回必ずしも、お互いが100%満足しましたということにはならないことも。
全ては受講してくださった方の満足度に依ります。私が「う〜ん…もう少しいけたかなぁ」と思ってもご本人が満足されればそれで良し。逆に私が「やり切った!」と思ってもご本人がイマイチとお感じならば良くない。

その内容も様々で、ご自身の目標を達成できたとか、当初の目標とは違う新たな目標に着地するということも多いです。
ご本人の「こうしたい」「こうなりたい」というご希望を叶えるだけでなく、ご本人も気付いていないことを見つけて差し上げるのもプロとしての務めです。

レッスンでは、基本的にご自分で書いた原稿を元に練習するのですが、たいていの方が最初に書く原稿は、表面的でつまらない内容です。綺麗に文章がまとまっていても、やっぱりつまらない。

私のレッスンは書いてあるものを上手に話せるようになるだけではありません。『なにを』『どのように』『なぜ』を徹底的に掘り下げて聴く人の心に届くような内容に仕上げます。

何が届くのか?・・・自分の「思い」がです。そのためには自分の「思い」が何なのかを明確にして、自分の言葉で語る必要があります。
この、すでに自分の中にある「思い」を自分で見つけて自分の言葉で語る。という流れの過程で起きることは、単なるスピーチ原稿作りではなく、自分の思いを明確にする作業です。

先日、若手男性経営者の方がパーソナルレッスンを受けてくださいました。ご自分が経営する会社の周年事業で社員さんに向けてのスピーチを練習しました。彼もこの過程を経て、最終的には自分だけにしか語ることのできない思いのこもった素晴らしい原稿ができあがりました。

彼はレッスンが終了してから「話すことが楽しいと思えた」とおしゃっていました。とても素直で納得のいくお言葉だと感じました。
この「楽しい」は、人前で話すこと自体だけでなく、ご自分の思いが明確になったことだと思います。楽しそうに清々しい表情をされていましたし、もちろんとても上手にもなりました。

自分の思い・会社の理念・ビジョンを語ることは、経営者の大きなそして重要な仕事です。ビジョンはきっと未来に向けて広がるワクワクしたものでしょう。それを話すことが楽しくないわけがない。なにを、どのように、なぜを、明確に自分の言葉で堂々と語り伝えてください。



会社の新たなる船出に幸あれ。

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