流茲華

高校生(一人称は僕)です。お話書くのが好きです。誤字が多いので、そこは目を瞑ってくださ…

流茲華

高校生(一人称は僕)です。お話書くのが好きです。誤字が多いので、そこは目を瞑ってください(笑)。自作のちょっとした小説や日常を皆さんにお伝えします。 浮上率はそこまで高くないっす。

最近の記事

収穫

取り敢えず全員、自分の名前が書いてある襖を調べ終えた。 それ以外の襖には手を触れてないし、名前も書いてない。 俺は皆にさっきの本と写真を見せると、写ってる人達は8人のうち少なくとも誰か1人と知り合いであり、ほとんどの人が最近会えてないか亡くなっていたということがわかった。 1人ずつ名前を聞いていくと、写ってた人の名前は以下の通りだ。 殊文 鈴花 東 葉月 夜迷川 愛莉 夜迷川 憂莉(この2人は同じ写真に写ってた) 前島 美月 視同仁 飛馬 福田 薫

    • 49階

      俺とメルさんが話していると、全員と話し終えたらしいレウさんとミシャくんが居た。 「お疲れ様。私とミシャくんは全員と話を聞けた。皆、ここからの脱出に協力してくれるそうだ。」 ふむ。目的はどうであれ、ここから出たい気持ちは同じっちゅうわけやな。 ビルの中にいたのは、俺を含めて8人。 1番年上の人でも、29さい。年下は14さいらしい。 何人かまだ話してない人もいる。でもとりあえずここから出たい。 俺たちは目覚めた部屋のドアを開けた。 すると、そこには長くてくらい廊下が

      • other doll

        兎にも角にも俺とレウさんはオフィスにいる人たちに声をかけ始めた。 まず最初に、窓を呆然と眺めていた1人の男の子に声をかけた。 名前を聞くと、「視同仁 御赦」(しどうじん みしゃ)と言うらしい。とりあえず、呼び方はミシャくんで良いだろう。 聞けば彼は定時制の高校の4年生。雪の結晶の柄で白のぽんぽんがついたニット帽を被り、制服らしいワイシャツにカーディガンを羽織り、下は黒の長ズボンと茶色いスニーカーだ。高校生って感じがする。 カーディガンのポケットには少し汚れた小さい猫の

        • 煙草

          「ふぅー、、、」 喫煙スペースに移動した俺は、1人でいつもの煙草を吸っていた。 やはり自己加害と分かっていても煙草は好きだ。(コンビニの安めのやつ) 思えば吸い始めたのは成人して少し経ってからだった。高校の友人数名と割り勘して煙草を買い、いっせーので吸った。 俺を含めて4人だったが、1人は煙くて咳き込み、1人は無理だと言ってすぐ灰皿に押し付けた。 結局、俺ともう1人の女子だけが真顔で煙草を吸っていた。 ピー音が付くような薬物は違法だが、煙草は合法だ。それは何故だろ

          ビルの最上階

          「起きなさい、人形達。」 人形?誰のことや。第一人形ってのは、人の形と書いて人形。綿や布、陶器で出来たものなんや。人形に問いかけても、答えるわけがない。中身は空っぽなんよ? そう思いつつ、機械音の混じる放送に耳を傾けていた。 少しずつ俺の中の理性が目を覚ましてきた。ここはどこ? まず情報の整理をすることにしよう。 俺は厭 翠(いとう すい)、25歳の男。 仕事は女装メイド喫茶勤務、関西出身。 好きな食べ物はお好み焼きともんじゃ、嫌いなものはあんことピーマンと納豆

          ビルの最上階

          決意

          「きゃははは!こっちだよショウ兄!」 「おっしゃまてー!」 「こっち来たあ!あはは!」 次の日、3人は書店が休みなので僕の家の庭でユウキさんとシュウヤくんと鬼ごっこをして遊んでいた。 庭には小さな花壇とベンチ、そして大きな木があるだけで、床も洒落た煉瓦やテラコッタなどではなかった。 しかしながらもかなり広いスペースがあった。 簡単に言うと、旅館にあるような宴会場を2つ繋げたぐらい。 その様子を僕とニリンは庭に面した洋風の縁側から見ていた。 「あいつら、元気だな

          エンヴィーメモリー(3)

          どしゃぶりの中に置いてかれてしまったお嬢様は、形容し難い感情に襲われておりました。 どうしてなの?皇太子様、あなたは王族。 高貴なかたなのです。なのに、あんな薄汚い農奴を庇うような真似をして、、、 もしかして、、、可哀想に、あの女に洗脳されてしまったのね。 安心してくださいまし。私があの女に天誅を下しますわ。それとあなたは私以外の女を見たのですから、お仕置がいりますわね。 あなたが私のことを嫌うわけない。だって私はこんなに愛しているんだもの!! 私はあなたを愛する

          エンヴィーメモリー(3)

          エンヴィーメモリー(2)

          何百年もむかし、とある街に1人のお嬢様がいらっしゃいました。 そのお嬢様はとても美しく、金色のカールのかかったミディアムヘアに赤い薔薇のような深紅の瞳は、街の男達を魅了しました。 彼女は教養もあり、礼儀作法もお裁縫もピアノも、なんでも出来る素晴らしい方でしたが、その反面、とても嫉妬深い方でした。 彼女には生まれた時から許嫁がいました。 それは隣の国の皇太子、ツバキ様です。 ツバキ様は美しい赤毛に黄色い月のような美しい瞳の美青年で、乙女たちからとても好かれておいででし

          エンヴィーメモリー(2)

          エンヴィーメモリー(嫉妬の記憶)〜ピアノの音〜(1)

          本題に入る前に。 この童話には ・軽度の性描写 ・残酷な描写、グロ表現 ・誤字 が含まれております。 苦手な方はここでやめて置いた方がよろしいでしょう。大丈夫な方はどうぞ。(3つに分けて書く予定です。) すっかり道に迷ってしまったようだ。 私は大学生。大学の近くを探検しようと路地に入ったら、帰り道が分からなくなってしまった。 どうしよう喉が渇いた。この辺りは不自然に洋風な家が多くて、雰囲気的に自動販売機があるようなところでは無い。 困ったものだとやみくもに歩いている

          エンヴィーメモリー(嫉妬の記憶)〜ピアノの音〜(1)

          なんだか癖の強いルームメイト

          入学式が終わって寮に予め送っておいた荷物を全て運び込んだ。 一通り終わったところで、自己紹介をしようとフミアキは提案した。 「ほいならまず、レオからやな。」 「はいはぁーい!みんなのアイドル、レオちゃんだよ〜!!」 天根 玲桜(あまね れお)は、このとおり天真爛漫でド天然、そして女っ気がすごい。 玲桜は男子高生とは思えないほど華奢で髪は女子で言うショートヘア。そして目を覆うほどの前髪に制服の上にはピンクの猫耳パーカー。 女装したら女に間違えられそうなほどかわいい。

          なんだか癖の強いルームメイト

          世界を知る

          「ここにいたんですね、ショウヘイくん。」 さっき喉が渇いて起きたらショウヘイくんが居ないことに気づいた。 ネルちゃんもイロハくんもいたのに。 そう思って店を出ると、店の近くの道路に置いてあるベンチに腰掛けるショウヘイくんを見つけた。 「い、イラルさん、すみません。おこしてしまいましたか、、、?」 「大丈夫です。僕は喉が乾いて起きただけです。お気遣いありがとう。、、、眠れないのですか?」 僕がそう聞くとショウヘイくんは背の高さとは比例しないどこか幼さのある顔を縦に振

          世界を知る

          人間

          「イラルさん、この本は心理の棚のところに置いておきますね。あと、魔導書の新刊が届いてます。」 「分かりました、あとは僕がやりますのでユウキさんは魔導書の陳列をお願いします」 はい、とユウキさんは返事すると、魔導書を腕に積み上げて運んで行った。 テキパキ働いてくれて、とても助かる。一人でやっていた頃よりも仕事効率は上がった。それにユウキさんは看板娘的存在なので、そのかわいさに惹かれて店に来る人も多い。そんな美人が働いてるなんてどれだけ凄い書店なのだと思うかもしれない。

          入学式

          「ついに俺も高校生かぁ。」 俺、菊川弦弥は今日高校生になった。 私立雨宮学園高等部。 全寮制の男子校だ。 もう中学生の時みたいなことにはなりたくない。 俺は高校で、今度こそ青春してやるんだ。 教室に着いた途端、俺のコミュ障が火を吹いた。 やべえ、誰一人知らないし話しかけられない。 俺は中学卒業と同時に親の仕事の都合で都会から田舎に引っ越すことになった。つまりこの辺のことはほぼ無知に等しい。 転校したことある人とかは経験あると思うけど、周りに知らない人しかいな

          ゲーム研究部活動日誌

          創作小説 日常ものなので気まぐれで書きますね 主人公、菊川弦弥(きくかわ げんや)は全寮制男子校の私立雨宮学園に入学したばかりの1年生。 そこで出会ったクラスメイト、海老沢典明(えびさわ ふみあき)の鶴の一声により、かれが作った「ゲーム研究部」に入ることに。 しかし、その活動内容は意外なものだった、、、

          ゲーム研究部活動日誌

          小さな書店

          この世界に朝は無い。 ましてや昼も夕方もない。 黄昏時すらも。 この世界にあるのは夜。 この世界は常夜の世界。 吸血鬼たちの住まう世界。 太陽が登らないオポサイドワールド。 それは人間世界の反対側に位置していた。 人間界から離された世界。 その世界の一角に、僕達は産まれた。 半永久的に生きられる翼を持った最強の生物、吸血鬼たちは太陽の刺さないこの世界で人間を憎みながら暮らしていた。 朝、と言える時間ながら外は真っ暗。 当たり前ながらも少し物足りなく感じ

          小さな書店

          人物紹介、清平編

          宮崎 清平 (みやざき しょうへい) 中学一年生。12月13日生まれの12歳。 血液型はA型。 8歳の時にシスターに保護される。 孤児院ではアスカ姉の次に歳が上。 兄弟やシスター、亡き家族を愛している。 身長173cm。 黒の癖がちな髪に緑のキャップが特徴。 運動神経中の上、勉強は少々苦手。 性格 きょうだいおもいの良き兄だが、子供っぽさが抜けていない。誰とでも仲良くなれる。人を惹きつける。芯の強さは本物。 世話焼きで強がりなところがある。 剣道の経験がある。 記事主のコメ

          人物紹介、清平編