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アラサーの雑談の人です。 色々な文章を載せます。 ◇SUZURI https://suzuri.jp/siori__reality ◇REALITY https://reality.app/profile/648d3a86

最近の記事

CLAMP展に展示されていた作品年表による、今後のCLAMP作品の展開の考察

CLAMP展とは2024/07/02-09/23において、「CLAMP展」が開催されています。 CLAMP活動35周年ということで、過去作品全てのカラー原画や漫画原稿、それに紐づくCLAMP先生たちのメッセージや挑戦の歴史が紹介されています。 CLAMP展で展示されていた作品年表その中に、CLAMP先生たちがこれまで携わられた作品の年表がありました(撮影許可エリア)。 この年表を見て、1つの仮説を思い付いたのでまとめます。 1.同じテーマを繰り返し伝えていた活動初期(

    • アラサーになるまで東京で生きてきて実際に遭った痴漢?についてまとめる

      ※性被害経験のある方は閲覧をご注意ください はじめに配信で「自分は痴漢に実際にあったことがあるけど~」って気楽に話しているけど、気楽に話すから軽視されるのかもしれない?と思ったので、実際どんなものなのかをまとめておく。 周りの友達の話を聞く感じ、自分は東京で生きてきたアラサーとしては平均的な被害だと思う。 多くもないけど少なくもないよね~みたいな。 それくらい普通に被害に遭うんだよ、というののまとめ。 もしかすると、「痴漢」って言い方がもう軽視されてるのかも。「YAMETE

      • 「※ただしイケメンに限るんでしょ」って本気で思ってる人、やばいぞ

        「※ただしイケメンに限る」だろ~って本気で思ってる人、やばいぞ!価値観をアップデートしよ!本気で思ってる人が割といることに驚いたのでメモ。 本気で思ってるのか!んなわけない! 正確にはそんな時代もあったかもしれないけど、どんなに遅くてもせいぜい高校生くらいまでです。 たしかに最初は女も見る目が無い!のでなんとなく目立つ人を好きになりがち! ですが、さすがに大人になる頃には女も見る目を養います。 どれくらい有り得ないかというと、 どうせ女は足が速い人が好きなんだろ~ くら

        • 海の飛沫 - #3 「君と出会えたのは、運命だ!」

          「……こわっ」 「なんで!?そう思わない!?」 「思わねーよ」 「でもでもだって、2人とも同じ大学の同じ学年の同じ学科で、2人とも常に教室の1番後ろの席に1人で座っていた!これを運命と言わずしてなんと言う!」 「おい、学科で友達作れずに浮いていた事実を明言化するな」 「そうとも言う!」 「……」 「でもそれでこうやって今仲良くしてるんだから、つまり運命じゃない?」 「……偶然だろ」 「偶然じゃない!だって君も私も、新学期早々クラスに友達を作って前の方に座っていた人生って、ある

        CLAMP展に展示されていた作品年表による、今後のCLAMP作品の展開の考察

          海の飛沫 - #2 「なんか私、変な子なんだって」

          「へえ、今更気付いたの?」 「え!?君から見ても、私って変?」 「むしろ自覚してなかったんだって思うくらいには、変だよ」 「ふあ、そうだったんだ……知らなかった……」 「まあ、わざわざ言うことでもないしな」 「たしかに、そりゃそうか」 「急にどうした?」 「それがさ、大学に入ってから『君って変わってるよね』って言われることが増えてさぁ。いや、増えたっていうか……今まで言われたこともなかったのに、急に指摘されるようになった、が正しいかも」 「今まで言われてこなかったのが逆にすげ

          海の飛沫 - #2 「なんか私、変な子なんだって」

          しおりのできること一覧(WIP)

          一旦ね。 私のできる範囲で人のお役に立ちたいと思っているよ。 お値段はこれから考えるよ。 個人事業主とか税金とか何も分からないから調べるところからだよ。 対象の方何らかのSNSで繋がっていて、お互い認識し合ってる方 (認識されてるか不安という方も一旦お声がけください、多分認識してます……) イラスト関連デフォルメキャラ LINEスタンプが1番分かりやすいと思うので、良かったら(宣伝)↓ 全身イラスト その他 「欲しい絵がなかなか複雑で知らない人にはお願いしにくい

          しおりのできること一覧(WIP)

          海の飛沫 - #1 「分かった!人間は、海の飛沫なんだよ!」

          「……なんだって?」 「だから!人間は海の飛沫なの!まあ海も広義の意味では人間なんだけど。でも基本的には人間が『人間』って呼ぶものは海の飛沫なんじゃないかなって!」 「待った、一旦落ち着け。話が全然見えない」 「えー!?じゃあ説明するけどさぁ」 「不服そうだけど、これで理解できる人はいないと思うぞ」 「まずね、人間は死んだらどうなるんだろうってよく考えるじゃん?」 「うん、前提が前提じゃないな。なぜお前はそんなことを考えてるんだ」 「……生きてると普段から考えない?」 「……

          海の飛沫 - #1 「分かった!人間は、海の飛沫なんだよ!」

          「繋いだ手が熱を持つ」で始まり、「理由なんてないよ」で終わる物語

          繋いだ手が熱を持つ。 「良いかい、焦らなくていいから、ゆっくり降りておいで。大丈夫、絶対に離さないよ」 声をかけても、彼女は静かに俯いている。表情は見えない。 夏の夜の屋上では、空気はじっとりとまとわりついて、ますます体温を上げるのみだった。顎から雫が落ちる感触で、自分が汗をかいていることに気付く。 繋いだ手が汗で滑るような錯覚に焦って更に強く握ると、彼女は漸く屋上の縁から、とん、と降りてきた。 制服のスカートがふわりと動いて、まるで止まっていた刻が動き出したようだ。 そのま

          「繋いだ手が熱を持つ」で始まり、「理由なんてないよ」で終わる物語

          「神様は不公平だ」で始まり、「私達は仲良しなんです」で終わる物語

          神様は不公平だ。 周りの道行くカップルを眺めて思う。新宿なんて大きな駅で降りたのは初めてで、行き交う人々はみな大人に見えて、自分が場違いに思えてきた。どの男もスラッと背が高くてオシャレで、腕を組む女性は嬉しそうにその彼の顔を見上げる。 一方自分は商店街の服屋で買った安いTシャツにジーパン。靴は同じく適当なスニーカーだ。せめてもっと背が高ければ……とぐるぐる思考していると、急に視界が真っ暗になった。 「わっ!」「だーれだ?」 手を振り払いながら後ろを見上げると、眩しくて視界が一

          「神様は不公平だ」で始まり、「私達は仲良しなんです」で終わる物語

          「二人きりの夜には」で始まり、「きっとそれは恋」で終わる物語

          二人きりの夜には、サブスクで何となく目に付いた映画を見る。帰り道にコンビニで買ってきた発泡酒やらおつまみやらが、テレビ前のローテーブルに無造作に並べてある。部屋を暗くして見るのは洋画のラブロマンス。ある女と男が出会い、次第に引かれ合い、恋に落ちる。そんな定番なストーリーであることが分かるタイトルに向けて、いつもと同じ動作で再生ボタンを押す。 ソファで寛ぎながら、感想を言い合いつつ酒とつまみを申し訳程度に口に運ぶ。話が進むに連れお互い口数が減っていく。話が終盤に差し掛かる頃に、

          「二人きりの夜には」で始まり、「きっとそれは恋」で終わる物語

          「恋って偉大だ」で始まり、「そして大人になってゆく」で終わる物語

          恋って偉大だ。 いや、正確には偉大「らしい」。 流行りの歌の殆どが恋心の機微を表現しているし、漫画も小説もドラマも映画も、恋愛要素が1ミリもない作品なんて、少なくとも自分が今まで生きてきたこの短い人生では見たことがない。 恋人ができたら他の誰よりもその人を優先することが当たり前なのに、逆にその1人を裏切ればまるで殺人でも犯したかのように非難される。 そんなハイリスクな感情にも関わらず、アイドルの熱愛や芸能人の不倫が後を絶たないのだから、よほど偉大で何にも代えられない感情なのだ

          「恋って偉大だ」で始まり、「そして大人になってゆく」で終わる物語

          「君は気付いてくれるかな」で始まり、「そして眠りにつく」で終わる物語

          君は気付いてくれるかな。 クラスの花瓶に花が活けられていること。 今朝はいつもよりほんの少し早起きをした。 誰も居ない静かな教室で、ぬるい水道水に、向日葵の花をひとつ。 席替えで1番前になったことを嘆く君の、世界が少しでも彩やかになるようにと祈りを込めて。 君は気付いてくれるかな。 教室の風が少し爽やかなこと。 今朝はお母さんのドレッサーにあった香水を鞄に忍ばせた。 電気のついていない教室で、逆光で透けるカーテンに、シトラスの香りをほんのひと吹き。 連日の酷暑で茹だっている

          「君は気付いてくれるかな」で始まり、「そして眠りにつく」で終わる物語