海の飛沫 - #3 「君と出会えたのは、運命だ!」
「……こわっ」
「なんで!?そう思わない!?」
「思わねーよ」
「でもでもだって、2人とも同じ大学の同じ学年の同じ学科で、2人とも常に教室の1番後ろの席に1人で座っていた!これを運命と言わずしてなんと言う!」
「おい、学科で友達作れずに浮いていた事実を明言化するな」
「そうとも言う!」
「……」
「でもそれでこうやって今仲良くしてるんだから、つまり運命じゃない?」
「……偶然だろ」
「偶然じゃない!だって君も私も、新学期早々クラスに友達を作って前の方に座っていた人生って、ある