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ワーママは、子ども会を改革したい③~深堀りと地域の強み編~

ワーママは、子ども会を改革したい②~問題提起編~ の続きです。

課題の多い、現代の家庭にとっての子ども会問題。

そして…対岸の火事ではなくなった、子ども会役員。
(↑そもそも、こういう風にとらえていたのが間違っていたという話)

昨年からのコロナ感染拡大により、現在これまで通りにはイベントができない状態になっています。おそらく今年もこの傾向は続くでしょう。

ワクチンが行き渡ったとしても、変異株だ!耐性ウイルスが出た!新たな謎の感染症が出た!となる可能性があります。まさに今が活動のありかたを見直す時期に来たんでは?と思います。

お母さん方は、単に楽をしたいわけではありません。昭和が終わってもう30年が経ちました。4半世紀以上経って、変化してしまった家庭環境と、価値観の変移。現在の問題点。子供たちにとっての子供会のいいところとは何か。親の負担が減るやり方はどれか。聞き取りをして何度も紙に書き出し、深堀りしてみます。そして改革案を練り、どうするのがこの地域にとっていい変化となるのかを主軸にします。

うちの地区の課題を4つに分けてみます。

①イベント数の多さ

ワーママは、子ども会を改革したい①~うちの地域編~ で挙げたイベント数の多さ。中には自治会や体育振興会が主催のものも含まれているので、純粋に子ども会イベントの多さ、というわけでもないけれど、準備・運営に実行委員が出動する以上、地域イベントとして全部カウントしていいかなと思います。

家庭環境の変化による役員の負担増

ワーママは、子ども会を改革したい②~問題提起編~ で挙げた家庭環境の変化による役員参加の厳しさ。子供たち、そして親たちを取り巻く時代の変化を見ずして、改善はありえないと思っています。子供の数、就業率、シングル家庭率、同居(介護)率など、多くの要素が絡みます。

③入会時の説明がなく、加入が「任意」ではないこと

入会時の問題。基本的に子ども会の入会は「任意加入」と「自動加入」の2種類があります。自動加入とは、小学校に入学したとき(と、途引っ越しにより転入してきたとき)にまさに自動で入会することです。(これは自動加入ではなく事実上の強制加入だ!と言う人もいる…)

近隣の校区に聞き取りしたところ、半分近くが「任意」でしたが、うちの地区は「自動加入」。入学して間もなく学校から配られるたくさんの書類のうちの一つが「子ども会に入会するので、安全会(イベント活動時のグループ保険)の申込書を書いてね」という用紙があるんです。人によっては、学校から出た提出物と捉えてしまう要因の一つです。

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リアルなお母さんたちの声としては、このようなものがありました。

■入会前にどんな楽しいイベントがあって、どんな親の負担があるのかを先に知りたかった
■入学時に自動加入だとして、親の介護、子の不登校などの事情があって退会したい場合の方法がわからないから不安
■低学年の間だけなど、加入時期を選びたかった
■役員をする時期、選出方法などを先に知りたかった(←今年なら引き受けられるけど、来年は仕事上難しいのに、子が6年生になる年しかダメと言われた、など)

④環境の変化によるイベントの難しさ

4つ目は近年の環境問題です。2020年のコロナウイルス流行が起こる以前から、空気汚染問題でたびたび屋外での体育ができない日が出ていました。PM2.5、黄砂、暑い日の光化学スモッグ。そしてアレルギーの生徒が増えているため、花粉の時期も生徒によっては該当するでしょう。6月以降になると、気温上昇で熱中症予報が発令され、放課後活動も含め校庭は使えません。ゲリラ豪雨、台風の猛威も年々酷くなっており、休校になる日もありました。

環境問題の変化により、通常の校庭利用に影響を受けているのは、学校行事だけではありません。地域イベントも同様の理由で開催が難しくなってきています。しかしエアコンがある体育館を保有する小学校は少なくですね…。

となると、今後コロナが収まったとしても、イベント開催はせっかく準備しても災害や天候で延期・・・というのを繰り返すことが予想できます。

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子ども会に入るメリット

いろいろと問題点ばかりあげてきましたが、ここで改めて「子ども会の良さ」について考えていきたいと思います。

子ども会は、小中学生が主体ですが住んでいる地域全体が参加可能なイベントも多く、多年齢層との交流に繋がります。また、就学前の子供が参加することにより、小学校へのスムーズな慣れも期待できます!引っ越してきたばかりで友達ができるか…お母さん同士でつながって、学校の情報を交換したい…などなど、子ども会のイベントで新しい輪が広がる可能性は大です。

地域に住むシニア層や子供たちが顔をお互いに覚えることは、防犯などの安全面にとても役に立ちます。よく、自宅がわからなくなっていた老人を中学生が保護した、とか小さい子がうろついていたので、近くのお店が保護した、とか…ああいう機転は、なんとなくでも地域の人の顔がわかっているかどうかというポイントでもあるんですね。「知っている顔だったので声をかける」「ここらでは見ない顔だったので声をかける」両方パターンはあるんです。(これこそ、地域包括ケアのひとつですね)

クリスマス会などのお楽しみイベントもあり、進級時には図書カードなどのプレゼントがある町内も多いでしょう。6年生が立候補して担当する子どもリーダーは、お子さんの自立心や協調性を育てる助けになります。

スポーツイベントや町内運動会、グランドゴルフ大会などは、けっこう景品がいいことで知られているらしいですよ。笑

私が住む子供たちの過半数が楽しみにしているイベントとしては、夏祭り、こどもまつり、灯明まつりなど、お祭り関連が多いですね。(と、同時に親の負担が重~いイベントでもある…)

個人的に、しおらぼにてハロウィンをしたときも盛り上がったので、「浴衣を着る」「かわいいコスプレをする」など衣装チェンジするのが、非日常で楽しいのかも?

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お祭りで小学校の運動場を使うときは、火の用心のために近くの消防車が待機してくれるため、消防車に乗せてもらったり、ちびっこ消防士の衣装を着せて写真が撮れたりするのも、みんなが楽しむポイントだったりします。


コロナ禍でなんにも行事ができなくなってもう1年以上が過ぎ…ニューノーマル時代が到来しました。最初に書いた、4つの課題を踏まえたうえで、今後イベント開催時にどのようなことが起こりそうがを考えてみました。

飲食がからむイベントは今後どうなるのか

お祭り系イベントが人気な理由としては、やはり屋台ブースで食べ物が買える、などの理由があると思います。が、今後はコロナなどの感染症のことで飲食物にはこれまで以上に対策を取ることになるでしょう。保護者が調理する飲食ブース・町内もちつき大会などの運営が衛生面でかなり不安視されるようになります。

これらのお楽しみ系イベントは、安全面を考えて落ち着くまで何年も開催しないのか、規模を小さくするのか、、よく考える必要があります。

スポーツ系イベントは?

そもそも、スポーツ系イベントはすでに万人受けするものではなくなっています。スポーツ苦手だから~、週末は習い事があり、練習に参加できないから~、と敬遠する人が多く、毎年参加する人(地区)が固定ぎみになっています。

つまり、スポーツに熱い地区と冷めている地区とで温度差が激しいのが現状です。この温度差は、参加者の集め方にも影響をしていて、熱いところではかならず出場する!という意気込みのもとに直接の声掛けも行い、メンバーを選出しています。

関心の薄い地区は、「まったく参加希望がいないので、うちは参加なしで~」というお返事がきます。そのため、チームを組めない数名ずつの地区は、合同チームを作っての参加となります。

そうやって作ったチームで予選を地区内で行い、勝ち上がったチームが南区大会(近隣4校で合同開催)に参加します。たとえば女子ドッジボールは毎年2チーム程度しか作れないため、2チームで予選を行って、どっちかが区大会へ…。学校によってはひとつもチームを作れず、毎年不参加なところもあるらしいですが、4年に1回の開催校としての役割は逃れられないという…。この開催校としての分担業については、総会などで「うちの校区は何年も出場チームを集められていないので、開催校候補から外してもらえないか」という質問が出た際、子ども部の上層部からその場で「出場しなくても、開催はしてもらう」という返答があったそうです。まさに、「自分の家の子供がイベントに参加しないのに、親は設置運営に行く」という実状の再現・・・? 

定例会などの集まりは?

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オンライン化ペーパーレス化を進めることで、密を避けた状態で会議をすることができますが、そのためには公民館にもインターネット環境(wi-fi)の設置が必須となります。そういったハード面に加え、オンライン会議システムやデータ共有のクラウド化について、自治会の方々も一緒に勉強をしていくソフト面の強化が大きな課題となります。「やったことない」「難しい」ということで従来のやり方を続ければ、子ども会から離れる若い世代が増え続けることでしょう。

④につづく。〈まとめ〉として、改革案の提案を記します。


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