ワーママは、子ども会を改革したい②~問題提起編~

ワーママは、子ども会を改革したい①~うちの地域編~ の続きです。

実際に何が問題なのか、地域コミュニティに集まるリアルな意見を聞きながら書き出してみました。

子連れママが実働するむずかしさ

もちろん全員が出る必要はないので、交代でシフト(?)を組んで出動するんですが、会議やイベントの種類によっては子連れ出動NGなことも多く、子供のみで留守番ができない年齢のお子さんがいる場合、毎回頭を悩ませることになります。

「連れてきてもいいよ」と言われたとしても、会議の中じっとおとなしくしていられないのが子供というもの!運動場や体育館などで、自分の子たちがアチコチ行くのを制止しながら何時間も耐えるのは・・・辛い・・・。

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公民館のホールで遊ばせる、ママ友に預けるなどの手段がないわけではないけれど、ケガをしたときの責任の所在などもあるので、頻繁にはお願いできないな、と個人的には思っています。

そして、自分の子供がイベントに参加したくないタイプだと、「子供はイベント時留守番してるのに、親は出動している」ということが頻繁にあります。(なんのために活動しているのかわからない)

オンライン化が進んでいない

ZOOMで会議したらいいじゃない、などという声も聞こえますが、公民館にWi-Fi などの設備が十分に整っておらず、自治会などの上層部はZOOMシステムを使ったことのない方もたくさんいます。

とはいえ、コロナ情勢の中、顔を合わせた打ち合わせが難しい状況が続いているので、オンライン会議、LINEなどを駆使した打ち合わせの簡略化、情報共有や紙媒体を使わないアンケート回収方法などの選択肢を広げていくことが急務かと思います。

家庭環境の多様化

よく言われる、「核家族化」や「共働き」はすでに当然の家庭像となっており、さらに「シングルマザー(ファザー)家庭」、「女性管理職」は平成・令和時代では、昭和のころと比較にならないほど増加しているはずです。

そういったご家庭のお母さんたちで、子供会の役員になって困った話として聞く声は、

・有給は、自分や子供の急病や通院、授業参観などのために取っておきたい。子供会の役員活動で使っていたら、足りなくなる。
・うちの会社は、派遣に厳しいので有給を自由に使わせてくれない…。
・これ以上休むと、給料が減って生活に関わるし、パート先の人間関係に響くのが怖い。
・管理職である自分が抜ける日が増えることに対し、会社から圧力をかけられている。

などの、パートや会社員としての辛さが滲み出ている。これは、日本社会が働きながら育児をしている女性にたいして厳しい、という事実が大いにあるため、社会問題とも言えるけれど、女性上司が「自分の時は〇〇だった!」などと言い出して、多様性を認めてくれない…;; みたいなことも。(女の敵は女、、?って思うこと、あるよね)

福岡は女性向けスタートアップの支援が厚いため、私のように「女性起業家」「女性経営者」という人間もかなり多い。個人経営の店舗を持つ、経営者として首がもげるほど頷ける声としては、こんなものがありました。

・自分が子供会系出動で休むたびに、代わりに人を配置する必要があるため、「稼げない」どころか「人件費がかさむ」事態に悩む。

そうなんですよー;; 年間で計算したら、〇万円?え?〇十万円?!ってくらい、人件費がかかる…収益がマイナス…。涙

あとは、「こういう時代だもんなー」と思うのが、これ ↓↓ です。

塾や習い事で土日使うので、そもそもイベントに参加できない(のに、親は子供会役員で出動している→子供の送迎誰がするか問題で悩む)

最近の子供は、ほんとに忙しい。土日もだいたい予定が入っています。スポーツクラブに所属していると、毎週土日は朝から夕方まで遠征試合や練習らしいですね。

もう一つ、早急にこの事例をみんな考えていかないと思う意見が2パターンあります。

・子供が発達に凹凸があり、イベントに参加できない。家で一人で留守番も難しく、自分が役員活動する日はヘルパーさんを呼んでいる。
・認知症が始まった親と住んでおり、徘徊があるので家から離れることが難しい。

…どう思いますか?両方とも、役員ができない理由として最もな理由でありながら、なかなか役員決め会議中に言い出しにくい、とおっしゃってました。役員活動されるお母さん自身が、病気療養中などの理由でも言いにくい…と。とてもプライベートな話になりますもんね。

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暗黙のルールとして、「みんな事情がある中で、役員をやってもらってます。仕事を分け合ってこの一年を乗り切りましょう!」という空気感の中、言い出せずに無理をして、引き受けていらっしゃるご家庭もありますね…。

こうやって、「今年だけ有休を使い倒して、なんとか乗り切ろう」「大変だけど、伝統を守って地域活動を続けよう」という粘り強さで、ズルズルと昭和の形式からあまり進化しないままに今日まで来てしまっている感じです。

役員を免れている人も実はいる

たとえば、医者・看護師、消防士や警察官などで、いつ呼び出されるかわからないようなお仕事かつ命を守る仕事の人は、役員なんか不可能ですよね。そういった人は免除されているのでは?と思っています(未確認ですが当然そうでないとおかしい…)。そして、役員決めに出席しない場合は委任状を書きますが、それを提出しなければ、くじ引きにすら参加させられません。そして、クジが当たったとしても、役員打診の電話に出なければ役員を依頼することも叶いません。地区によっては、外国籍の人も多く、「日本語よくわからない…」ということもあり、説明が通らずに免除、というケースもありました。

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本来、平等に役員をこなして行くことがルールなはずですが、この時点で不平等が起きているのです。個人的には、ここまで仕事量が重い役員職は、仕事や家庭事情によっては平等に割り振れるようなものではないと考えています。しかし、「なんであの人は役員しなくていいの?」という不満はお母さん方の中に確実に溜まります。

改革を急ぎたい理由

ここまでいろいろと急速に記事をまとめているのは、大きな理由があります。なんと私自身が今年、一番仕事量の多い、実行委員になってしまったんです。

しかも、副会長。さらに、会長職は昨年春引っ越してきたばかりのご家庭が!(たまたまですが、「学び舎しおらぼ」で習い事をしているお子さんの保護者でした)このご家庭は引っ越し後、1年目からコロナに巻き込まれ、地域のイベントをまったく知りません。

実行委員メンバーは、みんなでイベントや会議のたびに、大量の引継ぎ資料とにらめっこの日がスタートしてしまいました。そして切実に思ったのです。

うちの子ども会地区、システムを変えなきゃ、この仕事量は無理~~

って…!

③につづく。


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