経営者の孤独さに泣いている※自業自得タイプ
普段の私を知っていると、驚く人もいるかもしれないけれど、実はかなり根っこが暗~い部分があり、それがプラスに働くときと、どうしようもなくマイナスに働くときがある。経営者としてなんとも情けない話だが、マイナスな作用でほんとうに辛くなってしまった、そんな今日の話。
本当に”今”。泣いたのは”今日”。どうしようもない感情だからこそ、ここはため込まずに全部吐き出そうと思う。頭を整理したい。
7年目に入った〈学び舎しおらぼ〉
さて、noteを更新する時間的余裕がなくなって、どれくらい経ったかな?と思い、直前の記事を確認すると…2022年12月?!そんなにnoteをほっといた??!と苦笑い…。
今月、〈学び舎しおらぼ〉は7年目に突入いたしました。
起業後の会社の生存率は3~5年後は約半分になるそうだ。10年後だと30%を切るらしい。となると、7年目を迎えている自分はかな~り頑張ってると言える。いや、こりゃ立て直そうと思ったら早めに撤退できる人こそ、経営上手とも言える場合もあるし、単純に長けりゃいいってもんでもないな。
現にいま、しおらぼは深刻な人手不足と経営困難に陥っている。
現在の経営危機について
まず、状況整理として記しておかねばらないことは、夕方の習い事事業はとても好調ということ。生徒数の伸び、かなり安定。申し分ない。トラブルもない。拍手。
私個人への地域イベントや町おこし的な企画へのお誘いもたくさんいただき、ほんとうにありがたい。おかげさまで日々楽しく忙しく動き回っている。
半面、昼のレンタルスペースの利用者がコロナ期以降安定しない。加えて前年度は毎週日曜日にご利用いただいていた定期利用の方が、月に1回になってしまった。
そして一番生徒数が多く利益も生んでくれていた書道教室が講師の産休により真夏の間に数か月間休講となった。
こればかりはおめでたいことだし、数か月の休講によるマイナス収支くらい、蓄えでなんとかせえよ、って思う。(そこのへん、蓄えが追い付いてなくてごめんなさい)
そこで、なんとか耐えられるように年度初めには「年会費」も導入した。講師は無事にかわいい赤ちゃんを出産し、10月になんと産後3か月で復帰してくれた!(ありがとう!でも大丈夫かな??ちょっと心配…)
そんな真夏、コロナとインフルがダブルで流行ったことは記憶に新しいが、そのあおりを受けて講師が長期体調を崩してしまった教室が出た。こちらは業務委託の先生ではなかったため、まるっとレンタルスペースに穴があいた形になった。(これも、予想してリスクヘッジしておかなかった私に問題がある。)
そんな夏が終わり、6月末が決算だったウチは、8月に確定申告を済ませた。
確定申告が終わればやってくるのは法人税と税理士事務所への支払い。
減収MAXのころ、どかんと数十万の支払いがやってきた形だ。
そしてそんな折、スタートアップから働いてきてくれた唯一のスタッフが年内で辞めることになった。(家庭の事情なので、理由は割愛します)
なんとか年内に、この地域コミュニティなのか、レンタルスペースなのか、イベント業なのかよくわからない一般社団法人に合う人材を見つけてこないとならなくなった。
要素をまとめると…いろんな支払いが10月末に一気に来てしまう。数日の差で入金予定はあるのに資金繰りがうまくいかないことが判明した。そしてあと2か月の間に人を雇い、引継ぎのために人件費の重複はやむなしだ。いろいろと一気に考えてしまって、給与計算が終わった瞬間、張り詰めた糸が切れてしまった。
慢性的な人材不足?
そもそもの話であるが、スタッフ1人はスタート時からずっと同じ人がいてくれたものの、経営陣としてはずっとひとりだった。今思うと、それが間違っていた気がする。NPO法人などは、まず「こういうことを成し遂げたいね」という仲間がいて、そこから理事を決め、団体ごとで事業や活動を起こす。
私はまず最初に個人事業主としてこの事業をスタートさせた。人が少ないから、NPOにはせずに、自分の親に名前だけを借りる形で一般社団法人化させたのは、2年前の話。その時も仲間を増やすことはしなかった。
なぜ一人でスタートしたのか。それは、人を雇うには、資金が足りなかったというだけではない。「船頭多くして船山に登る」ということわざあるとおり、一人だと判断が早くできる。もしものときは責任を一人で負えばすむ。
だからこそ、時代の流れを読んで、かじ取りのスピードだけで乗り切ってきたとも言える。でも7年目の今、どうしようもない孤独さを抱えてしまっている。乗組員がたった一人だから、いつまでも船が大きくできない。休めない。
〈学び舎しおらぼ〉は日々たくさんの人が出入りをしている。ほんとうにたくさんの人から刺激をもらい、支えてもらっている。それなのに、経営陣はやはり私ひとりきりで、日々の困難さや今後どうしていこうか、事務作業を分け合ったり、相談したり、負債や利益を共に受け止めたりする「酸いも甘いも味わう仲間」がいない。
新聞やTVなどたくさんの取材をこれまでもいただいたし、毎週100人もの人間が出入りするという、面白い取り組みをしている場所だ。ここまで重ねた努力については自分でも「よくやった!」と胸を張れる!〈学び舎しおらぼ〉はとても素晴らしい街のコンテンツに育っていて、今後も成長が期待できる。
マンパワーさえあれば、どのようにも育てられるはずだ。
人材を探して奔走する日々
じゃあ、さっさと人を雇えばよかろう、早くハローワークに行けよ!って思うでしょ?それがなかなか大変でね。
まず一つ目。
ハロワに行って人材を募集開始するには事務作業がまた派生する。雇用保険のこと、募集要項のこと、そもそもハロワにて人を募集するのが初めてだから、どういう工程で、どういう作業が派生するのか未知。。雑務ではなく、経営にかかわる事務作業は、現在私が一人でこなしている。いや、こなしきれてないんだ。これ以上の事務作業はパンクする可能性が大。
二つ目。
ウチに合う条件がとてもシビア。今回辞めるスタッフの穴埋めとして、夕方のメインタイムの人材が一番必要だから、条件は以下になる。
基本的に平日の14時~19時に来れる人。曜日によって習い事が終わる時間がまちまちだから、19時より前に帰れる日もあれば、20時半くらいになってしまう日もでる。夕飯時のそんな時間に来れる人っている?
駐車場があるけど、曜日によっては来客や講師のために空けておかないとならない。よって、自転車通勤が望ましい。バスなどでもいいけど、資金が潤沢ではないので、できれば自転車が…
習い事にメインで来るのは小学生。子供が好きってのは必須だけど、優しいだけでは務まらない。凹凸がある子ももちろんいるので、対応できる知識や経験があるといい。
地域のイベントにかかわることが多い。イベント企画や運営を楽しめる人材がベスト。
Instagram、LINE公式、WordPress更新など、SNSの更新はもちろんのこと、雑務もあるのでPC作業やスマホ操作に慣れている人がいい。
基本的に平日メインの出勤だけど、イベントは土日祝であることが多いため、イベント時には出勤してもらう日が出てくる。また、単発のワークショップなどが土日祝にある時も、出勤可能な人がいい。(毎週ではないよ!)
こんなに条件が多種多様なのに、給与は最低賃金よりの950円…。補助金などは、一般社団法人は申請できないものが多いという事実を、法人化したあとで知った!地域コミュニティ運営のスタッフは、ボランティア中心な団体も多いから時給があるだけでもありがたいと思ってくれるのか?わからない。
こんな条件でも一緒に働いてくれる人がいるかも、と願いつつ最近は色んなNPOや地域コミュニティ関連の勉強会や集まりに積極的に出向き、「しおらぼがスタッフ大募集しています~」と言って回っている。
そういった場所で、他の団体さまの話や様子を見聞きして思うのは、「なんで私一人で活動してるんだろ」という孤独感。みんな、経営や事務を分かち合える仲間がいる…。いいなぁ、と羨ましさで…帰宅後の車で本気で泣いた。泣いても仕方ない。ワンマン経営をやってきたのは自分の責任だわ。
いま自分に必要なのは、活動を褒めてくれる他人ではなくて、本気で一緒に考えて、事務作業や仕事を分かち合ってくれる仲間だ。
そういう仲間を経営陣に迎え入れられなかった自分が悪いのに、いまさら誰かに助けてほしいと願ってしまう。
社会貢献事業の個人にありがちな愚痴
帰宅後、うちの夫に愚痴を聞いてもらった。こういうとき、うちの夫はあまり何も言わない。男性には珍しいと思うんだけど、「こうすればいいじゃん!」的なアドバイスで被せてこない。(私がそれを嫌うことを知っているんだろう。こういうとき、ほんとありがたい…)
休日なんてほとんど取れない数年間を過ごしてきたし、わからないことは都度必死で勉強して前を向いてきた。なのに、まだ駄目なのか?もっとなのか?社会のためになることをしている!と人は褒めてくれるけれど、私自身は家族と過ごす時間すら犠牲にしている。ヨソのことに応えつづけている間に、ウチの大事な子供たちは大人になってしまうじゃないか。
自分の選択なんだから、愚痴を言うなと怒られるかもしれないけれど、今日は前を向くために吐き出した。悲しいけれど、これは社会貢献の道を選んだ多くの人たちに共通する事実だから。
どう打開していくのか
さて、しっかり泣いて愚痴をこぼしたから、次の作業は前を向くことだ。
どうか前だと思ってる方向が、正解に近いことを願うけれど。
今後必要なのは、まず直近で夕方の時間に働いてくれる人を探すこと。
曜日で出勤する人を変えればいいし、病気のときのリスクヘッジになるから、今回は2名以上雇いたい。となると、月々大きな収入にはならないかもしれない。きっと条件に合う人は見つかるはず…。
次に必要なのは、経営も含めて共に苦しんだり喜んだりできる仲間を見つけること。ぜひ経営陣として、一緒に悩んでもらいたい。大事にします。笑
具体的に経営を助けることになるから、昼間のレンタルスペース利用者を見つけること。これはできれば、不登校支援グループに来てもらいたい。
本当は自分で不登校支援チームを作りたかったけれど、慢性的な人材不足のウチが安易にできるようなものじゃないから。これから南区に拠点を作ろうとしている団体、いまいる場所から移りたい団体。
場所をゼロから構えるのには、莫大な労力とお金が必要になる。〈学び舎しおらぼ〉には、それらがすべて揃っています!ぜひ見学に来てもらわねば。
これを読んで社会貢献や地域コミュニティ、街づくり、フリースクールなどのキーワードが気になった人。
こんな経営者未満な、弱いんだか強いんだかわからない私に興味が沸いた人。喝を入れたくなった人。
ご連絡をお待ちしております。
孤独さをぶちまけて、あとから読んでも意味わからん、しんどい文章となっておりますが…このままこの記事は公開しておこうと思います。
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