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腸活/腸内環境の改善は、土壌を育むように、焦らず地道に実践。【これからの免疫力を高める習慣2】

「腸」には、免疫機能の6~7割が集中しているといわれるため、病気を免れるちからとしての「免疫力」を高めるためには、腸内環境を整えることが大切です。

しかし、「免疫力」の観点から「腸」が注目されるとしても、いわゆる<腸活>や腸内環境の改善で重要なのは、ただ闇雲に乳酸菌を摂って善玉菌ばかりを増やそうとするのではなく、栄養バランスが整った食事に加え、発酵食品や食物繊維などを適度に食生活に取り入れるなどして、土壌を耕すように、焦らず、地道に実践し続けるということなのだと思われます。

「腸内フローラ」がブームになった数年前、私自身、腸内環境を改善するために様々なことを試してみたのですが、そのとき分かったことは、特定の乳酸菌が入ったヨーグルトやサプリメントを数週間摂ったところで、お通じが常に良くなるなど、腸内環境が劇的に改善されるわけではないということでした。

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また近年は腸や腸内フローラが健康や美容、ダイエットの観点から注目されていますが、「SIBO」(小腸内細菌増殖症)など、腸内細菌が小腸にまで増殖し過ぎることで、「うつ」や「肥満」などが引き起こされる可能性があることが問題になってきています。

乳酸菌やオリゴ糖、腸内細菌のエサになる水溶性食物繊維を必要以上に摂り過ぎてしまうと、このように腸内細菌が増殖しすぎてしまう可能性もありますので、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、過剰摂取ではなく適度に摂るよう心がけることも大切になってきます。

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すなわち、日々の食事によって腸内環境を良い方向に変えていくことは大切ですが、最初から無理はせずに、いつもの食卓に野菜たっぷりのサラダや漬物などを一品副菜として加えてみるなど、焦らず、大らかな気持ちで続けていくことが必要なのです。


さらに腸内環境を整えるためには、食生活を見直すだけではなく、こまめに「ゆらぎ」や「フロー」を感じてリラックスするなど、余計なストレスや不満を溜め込まないようにしたり、適度なウォーキングやヨガなどで身体を動かしたりすることも大切です。

ちなみに、ストレス解消とウォーキングを同時に行える「森林浴」も、食事以外で腸内環境を整えるためにオススメです。


また自分自身で、(甘酒や塩こうじなど)発酵食品作りにチャレンジすることで、自らを発酵の場に置いてみるのも腸活のためにイイですね。

そのほか寒い季節は特に、冷たい飲み物などでおなかを冷やさないことが、免疫力の低下を防ぐために大事ですので、ストレスを感じてカラダとココロが冷えたら、必ず温かいスープやハーブティーを飲むようにしてみてはいかがでしょうか?


ちなみに腸内細菌は「バランス」が大切だといわれますが、企業が宣伝する話題の乳酸菌の摂取などで意図的にバランスを整えることはやはり難しいといえます。

そういう意味では、「腸内細菌のバランスを整える」とは、「手段」や「目的」ではなく、毎日の生活習慣の<結果>であると言えそうです。


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 堆肥や木材チップやマルチが土壌生物を育てるのと同じように、食べ物は腸の共生生物を育てる。生きている土は地上に影響を及ぼして、庭や畑の健康と回復力を支えるが、人間の内なる土はもう一つの庭、すなわち私たちの身体を支える。有益な微生物を育てれば、それは病原性の微生物を避け、免疫系が自分に牙をむくことなく正しくはたらくようにしてくれる。

(『土と内臓 微生物がつくる世界』 315頁)


ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^♪


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