見出し画像

転職活動してみて そして今

これまで自分のキャリアについて、2本の記事を書いてきた。

今回、私はちょうど一年前に転職活動を行なっていたので、その時の話を書こうと思う。


転職活動を考えた理由

転職活動を考えた理由は、大きく2点ある。

1点目は、単純に市場での自分の価値を知りたかったから。
2点目は、勤務先の当時の体制への不満からである。

2点目は、考えを整理してみたがうまくまとまらないし、現在解消できているので割愛する。


市場での自分の価値を知る


新卒入社して、当時で丸4年。
社内では一定活躍できてポジションももらえているが、フラットに他の会社からどう評価されるのかを知りたいと思った。

『市場』という言葉も抽象的で実態のないものなので、『他社』と言い直す。

自分のこれまでのキャリアが、他社でどう評価されるのか。
勤務先での給与・待遇は、他社と比しても妥当なのか。
を知っておきたかった。

常々思うことだが、日本の企業ではベンチャー企業であってもまだまだ、他社の話を聞くことはおろか、転職サイトに登録することさえも、一種の裏切り行為のように捉えられている。ただ、私はそうは思わない。今の勤務先以外にも、どういった選択肢があるかを知った上での選択で、納得感を持って働くというのが、生産性や幸福に繋がると思う。逆も然りで、勤務先からも、社内外の人材と比してもフラットに適材として選ばれる存在である必要があると思っている。

私は、特にメンバーが少ないうちに現職に入って、歴も長いからこそ、自分側からも、会社側(主に経営陣)からも、他の選択肢と比した上でフラットに選び合う関係にいたいと思っている。


転職活動をしてみて

転職活動の中では、IT戦略のコンサルティング会社から複数社と、前から知っていたスタートアップ1社にたまたまお声がけいただいて選考を受けた。
結果的に、コンサル企業から複数社と、スタートアップからも内定をいただいた。

評価された点としては、社会人歴(年齢)の割に大規模なプロジェクトでプロジェクトマネージャーを経験していることが大きかったと思う。

コンサル企業との面接の中では、日本のIT業界を育ててきたのだなと思うような経歴の方にも複数お会いしたし、スタートアップは、自分の体がもう一つあったら入りたいと思うほど好きな会社だった。


現職を選んだ理由

ただし、私は今の会社に残るという決断をした。
他と比しても今の勤務先の環境が良いと思ったからで、特に3つの点からだった。

1つ目は、ポジションの面である。
これまで現職で積み上げてきたものもある中で、現職でのポジションより魅力的だと思える業務や役割があまりなかった。


2つ目は、働く人の魅力である。
もちろん、どの会社からも魅力的な方にお会いできた。しかし、面接でお会いした方々は社内のほんの一部で然も、魅力度の高い方の人たちであるはずで、実際に一緒に働く人が分からないということが、(転職や就活一般に言えることだが)大きなリスクに感じた。

話は少し逸れるが、ある時、妹と話しているときに、自分が土日や仕事終わりにも会社の人といることが多いという話になった。
その際、妹から「会社の人と、プライベートを過ごすのが、自分の場合イメージつかない」と言われた。
その時にふと自分が思ったのが、『会社の人と休みの日に会っている』感覚より、『休みの日に会いたい友人らと仕事をしている』感覚だった。そんな人間関係で仕事ができていることを、本当に幸運で幸福なことだと思っている。自分にとって今後も、キャリアの中での重要な要素なのだろうと思う。


現職の環境が良いと思った理由の、3つ目は待遇の面である。
確かに、コンサル企業であれば、年収は幾らか上がるし、スタートアップでもストックオプションによるリターンが期待できた。
ただ、現職での年収と、ストックオプションから計算されるリターンを考えると、現職が同じレベルかむしろ高いとわかった。
他社と比しても現職で、妥当かそれ以上の待遇/評価をもらえていることが知れたことは、非常に良かったと思う。

評価/待遇は、サラリーマンの間では一生なくならない不満でよく聞くものだと思う。そんな時は、一度他社の評価も聞いてみた方が良いと思う。大抵の場合は、現職での待遇は妥当なものなんじゃないかと思う。


振り返って

そういうわけで、一度転職活動をしてみた上で、私は同じ会社で働くことを決めた。
側から見ると結果的に何も変わってないのだが、自分にとってこの活動は非常に良かったと思っているし、より納得感を持って今の仕事に打ち込むことができている。

節目のタイミングで、職務経歴書のアップデートをとはよく言うが、コロナ禍の在宅勤務で転職活動のハードルも下がっている今、実際に他社の評価を聞いてみても良いのではないかと思う。

以上、転職活動してみた話を書いてみた。感想や他に読みたいコンテンツなどいただけると大変嬉しい。
次回は、就活時代にどうしてベンチャー企業を中心に見ていたかについて書いてみようかと思っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?