ゲームプランナーになるには

はじめに

あなたがこの投稿に目を通しているということは、何らかの形でゲーム業界に入り、ゲームプランナーになる事を目指しているという事でしょう。ここではその後押しと少しばかりの助言をしたいと思います。

私が業界に入った14年前と比べ、随分とゲーム業界は変貌を遂げました。アーケードゲームの衰退、スマホソーシャルゲームの台頭、そして以前と比べ困難な時期を迎えているコンシューマーゲーム。あなたがどのようなゲームを作りたいかは分かりませんが、これだけは言えます。「ゲームを作っている多くの人は天才ではありません

私のような凡人でも10年以上ゲーム業界に居座れました。いま自分を信じられない人でもきっと大丈夫です。さぁペンと紙を手に取り浮かび上がってくる様々なアイディアを書き連ね、今までにない素晴らしい企画を作り出そう!とはいかないのが普通です。自分にはゲーム作りの才能がないと勘違いする最初のポイントはここだと思います。現場では企画を立てる能力だけが必要なのではありません。むしろそれ以外の能力が求められる事が多いです。しかし現実問題ゲーム会社ではゲームプランナー志望の新卒や業界未経験者に対し、企画書の提出を求められる事がほとんどです。理由は様々ありますが、ひとまず企画書という大きな壁を乗り越える必要がありそうです。

アイディア出しのポイント

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企画書とは文字通り企画の内容を伝える書類です。作成するにはまず企画を立てなければなりません。ゲームの企画には楽しそうなアイディアが必要です。普段遊んでいる豪華で壮大なゲームも最初は1つのアイディアから始まったはずです。それを膨らませたり、別のアイディアと組み合わせたりして、形を変えながら面白いゲームへと発展させていきます。あなたもこれから長い間付き合い、そして育てるべき1つのアイディアを決めなければなりません。企画書作りの最初のフェーズです。

アイディアの種はそこら中に転がっています。普段通学や通勤している電車の中、学校、職場、至る所にです。キーワードは無数に出てきます。ここではその中からどれをピックアップすれば良い結果に繋がるかを私自身の経験則から伝えたいと思います。

ポイントとしてはそれ単体で面白いものです。例えば「誤字」というキーワードがあったとします。大抵において他人の誤字を指摘するのは楽しいものです。いっときの優越感に浸れます。そして自身が誤字をするのはみっともなく恥ずかしいものです。間違えたくありません。それはひょっとしたらゲームになるかもしれません。私は新卒の時に「誤字ラ」という、怪獣が誤字を破壊していく企画を立てた事があります(もちろんゴジラと誤字を掛けています)なんだかひどく滑っている気がする企画ですが、上司の受けは良く、企画を伸ばしていく事が許されました。直接的に面白さに繋がるキーワードは伝えやすいし共感されやすく、企画書としてもまとめやすかったのでおすすめです。

企画書のルール

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企画書には基本的なルールがあります。作法のようなものです。よく「企画書にルールなんてない!」という人や記事を見ますが、正解でもあり、間違いでもあると思います。ルールなしで書ける人は天才です。つまりルールは凡人でも間違いが起こらないように作られるものだから、それに従えば大抵の場合大事故は防げるはずです。さて、そろそろキーボードを打つのが疲れてきたので(読むのも飽きてきた頃でしょう)本題に入ります。企画書の基本的なルールです。いま私が決めました。

1.「説明」ではなく「紹介」をしよう

2.「面白くない事」は書かないでおこう

3.恥ずかしがらずに「自分の色」をはっきりと出そう

4.つまらないと思ったら手早く終わらせて「次を書こう」

本当は5つ書きたかったのですが4つまでしか思い浮かびませんでした。次回はそれぞれの項目を詳細に書きたいと思います。それでは。

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