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ゲームプランナー志望者の企画書を見て思うこと

こんにちは。企画書、書いてますか?最近は学生さんからの企画書添削依頼がちょこちょこときていまして、見させていただいてます。以前、企画書を書く時のポイントなんていう投稿もアップしましたが、私がいうまでもなく皆さんよく書けています。特に大学生なんて直接誰かに教わることは中々難しいと思われるので独学で調べて書いたのでしょうか。素晴らしいと思います。

今回は表題の通り、学生さんの企画書を見て気づいた点を挙げていこうと思います。毎度のごとく、私個人の見解なのでその辺りはご了承ください。

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好きな事を題材にして書けている

これは特に顕著でほとんどの学生さんはおそらく自分の趣味であろう題材をテーマにして企画書を書かれていました。個人的にとても好印象でした。以前投稿した「企画書を書く時のポイント」でも”自分の色を出す”という点を挙げています。ぜひ自分の好きな事を企画にしましょう。その物に対する情熱が企画の面白さに繋がってました。さらにそこから好きだからこそ発想できる他人が知らない面白さを盛り込みましょう。学生のうちは「売れそうなもの」なんて考えて書かなくて大丈夫です(九州の某社に入りたい人は別です)ただ、気をつけないといけないのは企画書は大体2本目以降、書くのが一気に大変になります。1,2本目で好きな事を詰め込み尽くした結果、その後のアイディアが全然浮かんでこない事が多々あります。日々自分の頭の中にアイディアの引き出しを多く用意していた方が良いのはこの為です。そしてやはり多くのゲーム、映画、小説などのメディアに触れてインスピレーションを得ておきましょう。きっと自分の武器になります。

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イメージではなく文章での説明がやや多め

少し文章で説明しすぎているなという書類が見受けられました。企画書は読む物でもありますが、パッと見たイメージとして捉える資料でもあります。文字として入る情報より、形として入る情報の方が頭に入ってきやすいです。その為、1ページ内に読むべき文章量が多いと印象が悪くなりがちです。例えばたくさんの企画書を見なければならない採用担当者が読む場合、さっと見てどんなゲームか把握したいのが実情です。伝えたいことが多い場合はイメージにして伝えやすくするのが手っ取り早いです。つまりゲーム要素を抽象化し図示する能力が求められます。中々大変ではありますが、新規性があるゲームであればあるほど説明しないといけない事が増えます。その場合はつい長文で説明してしまわないように気をつけたいところです。

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全体的にきれいに纏まっている

どの企画も全体的に企画書としてきれいに纏まっている、という印象です。非常に丁寧に書かれていて破綻もない良い企画書です。ただ、学生さんに期待されているのは、現場で日々ゲームを作っている開発者には思いもよらないような突飛な発想だと思います。この際、現実的かどうかは一旦おいておきましょう。面白いアイディアを何十倍にも膨らませて書きましょう。プログラマーが見たら泡を拭いて倒れるくらいのものです。そういう発想が許されるのは若手プランナーか学生の間だけです。いわば特権です。余計なことは考えず、ページの枠からはみ出すようなアイディアをぜひ書いてみてください。少々纏まってなくても良い部分だけを拾ってもらえたら勝ちです。評価者はその企画書の一番悪いところではなく、一番良いところをきっと見てくれるはずです。

まとめ

企画書の書き方については色々と手法があると思いますが、結局最後は自分の中の個性や好きなものに対する情熱が一番重要かと思います。プロになったらそれだけでは通用しませんが、今は考えないでおきましょう。

学生時代の自分よりよく書けている企画書ばかりで羨ましく思いました。その才能をぜひゲーム業界に活かしてもらいたいと思います。また、書いた企画書は私に送ってもらってもいいですし、誰かプロの方や友達、知り合いにも見てもらうのも良いと思います。いろいろな意見をもらう事で気付ける事がたくさんあります。SNSなどを通じてそういう事ができる時代ですから、活かしていきましょう。

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