「新古事記⑤」天の岩戸(光と闇)
前回の話
新古事記⑤ 天の岩屋戸(光と闇)
イザナギが禊をしたときに生まれた
アマテラスの光は
世界を明るく照らしていました
でも同時に生まれたスサノオは
毎日、泣き続けたので
海も河もすっかり乾いてしまい
たくさんの禍が起こってきたのです
イザナギはスサノオと対話し、
彼を追放する決断を下しました
スサノオは、
「アマテラスにお別れを申し上げます」と言って、
アマテラスの元へ向かいました
スサノオが向かうと山も川も鳴り響き、
大地が揺れ動きました。アマテラスは驚き、
「スサノオは善意ではなく、
この高天原を乗っ取ろうとしているに違いない」
と不安に襲われて、
武装して待ち構えたのです
スサノオに
「なぜ高天原に来たのですか?」と聞くと
スサノオは
「私に邪心はありません」と答えましたが、
アマテラスは信じることができませんでした
「あなたの心の潔白は
どうやってわかるのですか?」と
アマテラスが言います
「それでは誓約をしましょう」とスサノオは提案し
アマテラスはスサノオの剣を折って
三柱の女神を生み出しました
そしてスサノオは
アマテラスの髪に巻かれた勾玉を噛み砕き、
五柱の男神を生み出しました
「私の心は潔白なので
生まれた子はみんな優しい女神でした
私の勝利ですね。」とスサノオは言いました
そして、その勢いで暴れて回り
田の畔を壊したり、神殿に汚物をまき散らしました。
アマテラスは前向きに考えようとしましたが
悪行は収まりません
そして、
織女が天神の神衣を織っている小屋に、
馬の皮を投げ入れ、
彼女は怪我をし命を落としてしまったのです
アマテラスはこの光景を目にして
一人静かに自分と向き合うために
岩戸の中に入りました
そうすると、世界は光を失い
暗く冷たい世界となってしまいました
神々は相談し、
アマテラスがもう一度出てきて、
再び世界に光がもたらされるように考えました
そして神々はみんなで踊り、
喜び合ったのです。笑い声が響き、
楽しそうな声が響きました
アマテラスは外があまりに楽しそうなので
見たいと思い、そして少しだけ心を開き
岩戸を少し開けたのです
「なぜ神々は喜び笑っているのですか?」
アマテラスが尋ねると、
「それは尊い神が現れたからです」と答えて、
鏡を見せました
アマテラスはその鏡に映る自分を見つめ、
自分が光であったことを思い出したのです。
そして
外の世界は、内なる世界が反映したもの
アマテラスの意識が創り出したものと気づいたのです
「変えるべきはスサノオではない
私自身の心こそが
本当に私が向き合い変えるべきことだったのですね」
そしてアマテラスは
岩戸と共に心を開き、
再び光が世界に戻りました
そして、アマテラスは、
スサノオを許すことを決意したのです。
そしてスサノオは行いを改めて
高天原を後にすることになったのです
そしてアマテラスは
光を照らす神と成りました
すべてのものの本質は愛であり、光です。
愛に見える存在と
愛に見えない存在があるようにみえるだけです
私たちは、すべて神であり
その本質は愛ですが、
光がこの世界に誕生した瞬間、
同時に光が見えない部分(影)
が生まれました。
つまり光と闇の誕生です
この世界は、
あなたの内なる世界が映し出されたもの。
恐れを抱けば、恐れが映し出され、
喜びを抱けば、世界は喜びに包まれるのです。
そのすべてはあなたの選択次第なのです
それぞれの中に
光は存在しています。
鏡を見る事で、本当のあなたを思い出し
あなたが光であることを選べば
目に見える世界も光に満ち溢れた
世界になることでしょう
何が起きても、心を曇らせる事なく
本当の自分を思い出せば、
世界はいつでも光に包まれます
そして許した相手は自然と改まり
本来の神の姿に戻っていくのです
これこそが、
私たちの世界の原理です
(第6話)八岐の大蛇に続く
イラスト:potoreさん
☆新古事記のコンセプト映像☆
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