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神道について 私たちの本質

「一霊四魂」という概念は、
日本人の独自の考え方です


私たち日本人は
太古から万物は神霊であると考えてきましたが
西洋のような完全で
全能な存在とは思っていませんでした
それぞれは成長を続ける神霊だからです


このため、日本語の「神(かみ)」は
英語の絶対神を表す「God」とは異なり、
そのまま「Kami」と訳されます。


それぞれの神々は長所・短所があり
補い合っていると考えてきたからです



日本神話「古事記」でも
登場する神様は完璧で
非の打ちどころのない存在ではなく
長所や短所があり、
時に悩み・みんなと相談し
時には失敗したり、喜びを表現します
すべてを見通した完璧な存在はいないのです


私たちの本質は、

①和魂(にぎみたま)…(親)親しく交わる力
②荒魂(あらみたま)…(勇)勇敢に前に進む力
③幸魂(さきみたま)…(愛)愛情を持って育てる力
④奇魂(くしみたま)…(智)知性で分析・探求する力

の働きを持っているとされています


神社でも和魂と荒魂を
別々に祀っている場所もあります。
伊勢神宮の荒祭宮は有名な例ですね


日本人の信念では、
根本的には性善説でも性悪説でもありません。
それぞれ、すべての側面を持っているからです


私たちは、人々を善人や悪人と分けるのではなく、
その人のどの側面が
大きく働いているかという見方をします


例えば、
神話の中で建速須佐之男命(スサノオ)が
悪さをしたときでも、話し合いで、
天照大神(アマテラス)の元を離れますが、
その道中で八岐大蛇を退治し、
その後、出雲で素晴らしい国作りを行います。

そして八岐大蛇のお腹から出てきた剣を
天照大神に献上して、それが三種の神器となり、
天照大神と共に
それぞれの場所で世界を築いていくのです。




自然も、荒々しさや優しさなど、
多くの側面を持っています。
自然が与える苦難も、許し、
受け入れ、乗り越えることができれば、
また別の素晴らしい側面が見えてくる


日本人はすべての人が神霊であり、
善も悪も受け入れることが
できる考え方を持っています。


ただし
善い行いをすれば魂が増え
悪い行いをすれば魂が減るという考え方を持っていました
だから、内観し反省し、良い行いをして
魂を戻すと日本人は考えてきたんですね


私たちは
この人は良い、この人は悪い
気に入らないと
ついついやってしまいますが


本当は全員が神霊であり
一側面が見えているだけであると考えて
すべてを受け入れて許して
大切にしていけば
またどこかで別の素晴らしい側面が見えてくる

そんな日本人の心を大切にしたいです





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新日本精神道 ~日本的宇宙の成幸法則 ~



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