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お休みした日。好きな音楽と好きな本。【エッセイ】

迷ったけれど、きょうは仕事を休むことにした。

体調管理には気をつけているのだけれど、月に1度の頻度でどうしても調子をくずしてしまう。

きのうは夜遅くまで眠れなかった。だからか、朝方起きたときには体がぐったりとしてしまっていた。

職場に連絡を入れて、もうひと寝入りしたら、だいぶ具合が良くなっていた。



きょうは好きな音楽を聴きながら、好きな本を読んで過ごすことにした。

音楽は、桑田佳祐さんの『いつも何処かで』。

ソロ活動35周年記念の35曲入りのベストアルバム。耳を委ねるように聴き入って、ときおり感じ入ったように口ずさむ。

心地好い桑田さんの歌声。あたたかくて、何者にもかえがたいなあと思う。

本は、くどうれいんさんの『日記の練習』。

書く日もあれば書かない日もあり、長い日もあれば短い日もある、日記の練習と。
それを踏まえたかっちりしたエッセイ仕立ての、日記の本番とで構成されている。

「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」という帯文を見つめていると、なんて素敵なんだろうと、ワクワクした気持ちが復調してくる。

読み進めるにつれ、とくとくと元気や活力やだらしなさや怒りや発見がみなぎってくる。

ふと、ぼくはれいんさんの姿勢が好きなのだな、と思う。姿勢が好きだと思うとき、まるでその人の背中を見つめるように、ことばを読んでいるなと思う。

表紙の縄跳びする茄子のイラストも可愛らしい。装丁の紙もすべらかで気持ちが良い……。

好きな音楽を聴きながら、好きな本を読んで過ごしたら、すっかり満たされた気持ちになった。



読んでいただき、ありがとうございます。

きゅうに寒くなって、秋が本気を見せてきた感じがあります。きちんと手加減しないで着込んで対策をとろうと思います。

それでは、また。

しんきろう





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