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夜と歌。あと東京。

眠らない街、東京。好きなフレーズで、今でも覚えている。元々何のフレーズだったかというと、デュエル・マスターズ デッキ開発部のイントロ。元ネタとかあるんだろうか。

いい歳して0時を回ると1人で歩くのが怖いので、夜に出歩く時はだいたい7~10時くらいまでだ。理由もなく夜に家を出ることも、夏に比べると冷え込んできて少なくなったので、だいたい2~3人でダラッと遊んで、帰るときとか、ブラブラと歩く。

田舎の夜はよくわからないけど、東京の夜はどこも明るい。池袋とかは言わずもがな、10時を回っても無数の黒スーツが交差点を埋め尽くしてるくらいだし、中野の商店街もまだまだ元気。新宿のビルの谷間から空を見上げると、街が放つ白い光が空気に混じって、真夜中に関わらず藍色に見える。五反田のサラリーマンが群れを作って、次の酒場を探して彷徨っている。秋葉原の愛すべきメガネたちも、思い思いの紙袋を片手に、甲高いくらいの声で楽しそうに。

たぶん、こういう騒がしい東京の夜が好きなのは、音楽の影響だろうな、と思っている。夜を歌った曲は多い。思うに1位が愛、2位が夢で、3位が夜だ。

夜はそもそも、眠る時間だ。昔から人間にとってはそうだったはずだ。火を手に入れて、闇を克服してからも、人間は夜に眠り、朝に起きた。何故だろう。夜行性の動物だって居るのに。

きっと、実用性とかは抜きに、人間にとっての安息の時間だからだ。昔から日の出ている間は学校だったし、日が暮れても塾があったりして、一息つけるのは帰りの電車の中、とかそういう生活を送ってきた身からすると、納得できる。

夜勤は闇。

リラックスして、ただ今を楽しんでいる。街を思い思いに歩く人たちからは、なんだかそんな印象を受ける。太陽が落ちて、仕事から解き放たれた心が、ゆっくりその身をほぐすみたいに、身体を引っ張っていくのかもしれない。たまに引っ張られすぎて、痛い目を見るときもあるけど、だいたい笑って過ごせるようなものだ。

眠ってもいい。遊んでもいい。原始的な自由が、きっと夜の中に潜んでいる。東京は素直だから、それを正直に街に映し出す。そんなふんわりした、それでいて雑多でごちゃごちゃした、コットン生地みたいな空間をかき分けていくと、なんだか寂しいような、居場所を見つけたいような、それでいてここが居場所であるかのような、そんな思いが芽生えて、ちょっと冷たい風が吹いてくれば、そんな気持ち忘れてしまう。何考えてたんだっけ、と思いながら、光に従うみたいに、目的地へ。エスカレーターをひとつひとつ登って、8階。薄暗い部屋の、ドリンクバーのところに、厚手の黒いコートの友人がふたり。カウンターで30分のコースを頼んで、椅子に座って、削れてささくれたダーツの羽根のところを触る。聞き慣れた筐体の電子音と、何度も見下ろした街の灯り。「お前の番だよ」と呼ばれ、立ち上がって、テクニックもクソもなしに、手首で弾丸を飛ばす。残り297点。

Aviciiのこと思い出すと反射的にfairysのこと思い出して泣きそうになる。

何の話だったか。

夜は思い思いに過ごすのが一番、という話だったような気がする。

いろいろ思い出してきてしんどいので、今日はここまで。


(三楼丸)

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