【中間管理職カルテ】ミスリードしない資金投入の指標
ズレの存在
ビジネスを動かす過程で「事業企画」は極めて重要な機会です。
決められた予算内で効果的な事業企画を成功裏に導くためには、資金投入のポイントを明確にしておく必要があります。簡単に言えば「ニーズ」を明確にして資金投入ができているかと言うことです。
例えば、我々の業界では一般的な事業企画として「web講演会」があります。web講演会を運営する際に「テーマの選定」が集客上の生命線となっており、多くのケースでこれが不完全である為に集客が不十分となっているようです。
なぜテーマの選定が不十分なのか、資金投入のポイントと共に、その理由を確認してみようと思います。🌱
営業担当とのズレを確認できていますか?
事業企画のテーマを考えるにあたり、もう少し基礎的な部分でも確認してみます。これは業界によらず、雇用関係にあればどんな場所でも生じる可能性がありますので重要なポイントです。
簡単に作図してみました。
縦軸はあなた(会社の方針)の優先順位、横軸は従業員の優先順位です。
あなた(会社)の優先順も従業員の優先順位も高い①(黄色)は互いに意思疎通ができている箇所になります。ここにフォーカスできていれば何の問題も生じません。
ところが、②をご覧になってください。②(青)はあなたの優先順位が高いモノですが、従業員にとっては一番低い優先順位になっています。また、その逆に②(黄色)は従業員にとって最も優先順位が高いモノですが、あなたにとては意味を成さないのかも知れません。
具体的に身近なモノを挙げてみると、営業日報です。確かに営業日報は会社や管理職のあなたにとっては重要なモノですが、従業員(営業)にとっては顧客案件を優先することが多いので、優先順位そのものは高くないです。
上司と部下の認識のズレは、この点を注意することである程度修正することが可能なのです。普段からコミュニケーションをとり、ズレの存在を確認しておき、少しずつ是正しておく必要があります。🌼
資金投入のポイント
従業員とのズレを確認した上で、下記のポイントを話し合い精査する必要があります。米国のプロダクトポートフォリオを参考にアレンジしました。
縦軸は会社の方針、つまり会社が強く求めるモノ(内容)です。一方横軸は従業員(営業)がビジネス上で得意とするモノ(内容)です。
図の中で、会社も強く期待しておらず、従業員(営業)も得意でない部分(白)は敢えて捨てる箇所であり、資金投入はNGです。逆に黄色の部分は会社も従業員(営業)も得意な分野ですので、基本的には資金投資はOKです。しかしながら、従業員(営業)が得意な分野ですので、そもそも「過剰な資金投資は不要」なのです。
では「青色」と「ピンク」の部分、あなたならどのように設定しますか?
「ピンク」は従業員(営業)は得意ですが、会社はそれほど期待していない分野です。ここに資金を投入しても会社は「評価」しないことが多く、従業員と意見が合わなくなる典型的な分野です。この辺りを日々精査しておく必要があります。
資金投入する分野は「青色」です。従業員(営業)が苦手としており、会社からの期待度が高い分野がこのポイントです。このポイントが一体あなたのビジネスで何に該当するのか、よく議論することをお勧めします。この資金投入のポイントが整理できていれば、web講演会をはじめとする「事業企画の最大化」が十分に可能となります。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
引き続き、少しでも価値のある記事掲載に努めます。🌱
🍵 私の居場所
🍌 大人の遊び場
🛩 プロフィール(改訂)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?