自分に気づくとき
子供の頃、悪いことをした時は家に入れてくれなかった。
日が暮れて誰もいない庭にポツンと一人で座っていた。
遠くで犬の鳴き声が聞こえる。カサカサと草むらから音がする。
もしかしたら暗闇から怖い妖怪が出てきて連れていかれちゃうかも。
「ごめんなさい、もうしません」
泣きながら親に謝って家に入れてくれるようにお願いした。
そんな経験ありませんか?
昔はどの家庭でもよくみられた親の躾。僕の友人もいつも閉め出されていたと言うから、多分一般的だったと思います。
でも、アメリカで全く逆なんです。
アメリカは悪さをした子供に対して、家に閉じ込めて外に出さないと言う。先日、アメリカ人の友人から伺い驚いてしまいました。
アメリカ人は子供を閉じ込めることが躾になるんですね。自由を奪う、さすが自由の国です。文化の違いってやつでしょうか?
それとも、アメリカで子供を外に出したままにすると、何かしらのトラブルに巻き込まれ危険があるからなのか。どちらにしても、やっぱり家に入れて貰えないのは嫌なもんです。
子供は「褒めて」伸ばすべし。
確かにその通りです。自信をつけてあげることはとても有効です。
でも、褒めることが当たり前になってしまうと、それはそれで美味くない。
子供のやる気を出すために、おもちゃやお小遣いなどの報酬を用意している話を耳にします。これが習慣化されるとどうなってしまうのか。恐らく、子供は報酬を得る為に努力するようになってしまいます。
この「褒める」と言う承認欲求に対してどう向き合うのか。
子供にどうなって欲しいのかをシンプルに考えると良いのです。
子供が自立して知的好奇心を満たす。
報酬が無くても、新しい気づきや知識を得る喜びや、何かを達成する喜びを自分で味わえるようになれば良いのです。
僕が子供の時に何も与えられなかったことを僻んでいるわけではありません。ほんの少しだけです。
自分で知的好奇心を満たす。
その為の重要なキーワードは「自分」です。
子供との会話に「自分」と言うキーワードを挟んで自立を促してください。
例えばこんな風です。
「自分で調べてみようか」
「自分で最後まで作ってみようか」
自分で調べてみよう、完成させよう、と思わせることが大きい。
親はそっと見守り応援する。質問やわからないことがあった時は、そっと助言すれば良いのです。
他人に促されなくても努力できる人間が一番成長します。「率先垂範」と言うやつです。これは大人にも当てはまりますよね。だから、これを子供の時から習慣化させてしまうのです。
子供が自分で「じぶん」に気づいた時。
その時親はてんこ盛りに「褒めて」あげれば良いのです。
いっぱい失敗したけど、子育てとしての親の業務は終了しました。
少し寂しい気がしますが、何かに熱中している息子の姿を見ると安心します。
問題は僕です。
既に50歳を過ぎているのですが、ちょくちょく妻から閉め出されることがあります。自宅に戻るときは、ポケットの中を確認する癖をつけるように努力しています。キャバクラの名刺を家に持ち帰らないように、自分でちゃんと調べるように頑張っています。
中年の習慣づけってなかなか難しいなぁ。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
素敵な夏を堪能しましょう!🌱
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