朝のくだらないサスペンス
深夜までYouTubeを観ていたせいか、朝の目覚めが良くない。
今朝の睡眠時間は4時間48分、いつもに増して短いとアップルウォッチの表示は告げている。睡眠バンクも20.9%の借金のようです。
動きの悪い身体を引きずりながら、冷え切った階段を降りる。鬼が寝ている間に散歩でもしよう。鬼というのは紛れもなく妻のことであり、いつものポチッと癖のせいで、昨夜は随分厳しいお叱りを受けたばかり。
洗面台で顔を洗い歯ブラシににゅーっと歯磨き粉を乗せる。
ポトン、、、
ありゃ、洗面台に落ちちゃった。いつもなら見て見ないふりして過ごすのですが、洗面台を汚す常習者としても指名手配されている。容疑者は2名。つまり僕と息子。
息子は僕のせいにしているらしく、当然僕も息子のせいにしている。
サスペンスドラマにもならない、くだらないストーリーです。
でも、片平なぎささんであればどう演じるのだろうか、興味はある。
今朝はもうひとりの容疑者はまだ就寝中。
仕方ないから歯磨きと同時に洗面台も磨いてみた。
ん？
簡単にピカピカになるんだ。
あれ、意外と気分が良いやん。
洗面台の掃除って面倒でどうしても後回ししちゃう場所なんですが、歯磨きと同時にやっちゃえば意外と億劫ではない。
ぴーん、閃いた！
起死回生の挽回ストーリー。
僕は汚部屋を卒業したんだ。これを全面に押し出してイメージを変えちゃえば良い。ついでに、「汚い＝息子」のイメージをセットしてしまおう。そうすれば、今までの犯人は全部息子と言うことになる。ひひひ、、、
2時間後、僕の書斎をノックする音がする。
案の定、効果的面だ。
「おはよー、洗面台の掃除ってパパがしてくれたの」
「来たー」と心の中で叫びながら、ここは冷静を装い、
「あぁ、さっきついでにしておいたから、その方が後から使う人の気持ちが良いやろ」、、、、、こんな展開を期待していたんだけど。
「パパが洗面台使ったんでしょ」
「あぁ、そうだよ」
「だから汚くしないでって言ってるでしょ」
「ええっ」
全然展開が違う。
確かに綺麗にしてはず。寝ぼけているのか？
実際に洗面台に行ってみると、髪の毛やら歯磨き粉が落ちているではないか。そんなはずはない、確かにピカピカにしたんだよ。
「お願いだから汚くしないでよ」
妻は厳しい一言を言い残して踵を返した。
おかしい、確かにピカピカにしたはずだ。
妻の命令でゴミ出しを手伝っていると、あることに気づいた。
息子の車がない。
あのやろう、、、
船越英一郎さんや片平なぎささんに演じて欲しいものです。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
年末の大掃除、大変だけど楽しくやっちゃいましょう。🎄
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