オッサン図鑑：グランドラインを目指して！
今日も外に出ると街はオッサンで溢れている。
トラックから何やら荷物を降ろしたかと思うと、また積み始めている。
自転車でやって来た別のオッサンと親しげに会話している。
なんの話をしているのだろう。
せっせと働いているオッサンを見ていると、これがまた案外楽しい。
過日オッサンを観察して分析した記事を投稿しました。
少し前からオッサに興味を抱き観察するのが日課になっている。自分のことはさておき、より深くオッサンを知ろうと、少し前に挑戦したことを記事にしようと思います。
大阪で単身赴任をしている僕は、休日になると近所の公園を散歩することを日課にしています。割と大きな公園で、テニスを楽しむ方やランニングで汗を流している若者がいる中、朝から怪しげなオッサンも確実にいます。
でも、何故か上半身裸になっている。
大阪ならではなのでしょうか？地元の公園では見かけたことがないなぁ。
よく観察してみると、コンビニで買って来たであろう弁当と缶ビールを、人目を気にすることなくグビグビ飲んでいる。意外とかっこいいかも。視野に入るだけでもよく似たオッサンが2人いる。
どんな気持ちなんだろう。
どうして上半身裸なのか。そこにはオッサンの中のオッサンだけの世界観があるはずだ。僕はまだヒヨコのオッサンだから理解できないだけなのか。
そう思ったら、僕も無性に体験してみたくなった。
コンビニでおにぎりと新聞を買って、同じようにベンチに座り上半身裸になってみよう。そう思いたったら早い。足早にコンビニへと歩き始めていた。
公園のベンチから空を見上げると、都会の中心なのにびっくりするほど空が澄んで見える。木陰から燦々と注ぐ日の光は、時折吹いてくる優しい風と混ざり合い僕の肌を撫でてくる。
今だ！！
Tシャツを脱ぎ捨て上半身裸のオッサンになってみた。
ひゃーっ、これは凄い、描写できない程の爽快感と開放感。
堪らない。癖になりそう。
50メートルくらい先のベテランのオッサンもチラッと僕を見ている。
目があった。ベテランのオッサンも気にしているのか。
「どうだ、気分いいやろ、やめられんぞ、好きにせいや」
なんて言いたげな目をしていた。
蚊に刺されそうで気になっていましたが、意外と刺されない。
ベテランのオッサンも全く気にしてい様なので、案外大丈夫なんだと新しい気づきがありました。
しばらくベンチで過ごしていると、確実に気づいた点があります。
人の目線です。
子供たちは珍しそうにジロジロと眺めてきます。不思議そうな目で興味深く観察されている。そう、動物園で見せる全集中の目線です。一方、大人たちは目を逸らしますね。絶対に目が合いません。見て見ぬ振りなんでしょうか。汚い汚物を眺める目線です。
ははーん。これか。差別の目線です。
小さい子供を連れたお母さんはどうでしょう。
想像の通りです。すぐさま子供の視線を遮りますね。
「あんな怖い人見たらあかん」って感じでしょうか。
上半身裸で過ごして感じたこと。
裸になっている本人は、まるで南国のビーチで寛いでいるかのような爽快感。ゴージャスなシャンパンやワインではありませんが、誰からも邪魔されず、ビールや新聞を読んで時間を過ごす至福の時間なのです。
でも、周りにいる人々からすると「怪しい」「危険」「非衛生的」「変態」のように感じているのです。裸になることで衛生感が激減します。汚いって錯覚してしまうのです。
上の図は前回の投稿記事で示したおっさん分類図です。
上半身裸になるだけで⑨です。良くて⑦です。
お金持ちにも見えませんので、⑧の線も消えます。
一般的に⑦⑨が増えると治安が悪い場所と認定されます。
田舎の過疎地区は例外でしょうが。
オッサンがオッサンになって検証してました。
上半身裸の世界は確かにあります。びっくりする爽快感と解放感。
まるで都会のオアシスを独り占めしている錯覚に陥ります。
オッサンも南の島に行ってビーチで楽しみたい。
でも、諸事情でなかなか行くことができない。
だからちょっぴり贅沢がしたいのです。
コンビニでビールを買って、都会のビーチで至福のひと時を過ごす。
今日も自転車で走っている。横断歩道で信号待ちをしている。店で弁当を買っている。車に乗っている。
オッサン。
オッサンの世界は確かに存在する。
オッサンもグランドラインを求めて、今日も街に溢れている。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
今年最後の夏を満喫しましょう。🌱
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