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宮城県産ホタテと北海道産サンマで疲れを癒す夜

 更新が前後してしまったが、金曜の晩酌報告を。


 金曜日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーはJR駅に隣接していた。店内に入ると、ちょうど帰宅ラッシュの列車が到着した後だったのか、レジ前は長蛇の列となっていた。
 残業後に買い物に寄るので帰宅が遅くなることは、すでに夫にメール済だった。レジの混雑が和らぐまでゆっくり店内を眺めようといつもの鮮魚売り場に向かうと、その日のおススメのお買い得品として、宮城県産の活ホタテが並んでいた。

貝付きの新鮮な活ホタテ

 1枚250円。安い。
 先日は貝ヒモをニンニク炒めでいただいたので、今日は久しぶりに貝柱をお刺身でいただこうかと買い物かごに2枚入れる。
 その横を見れば、今が旬の北海道産のサンマに店員さんが2割引の値引きシールを貼り始めたところ。申し訳なく思いつつも、シールが貼られたものをささっとカゴへ。

 帰宅してまずは野菜で一品。買い置きしてあったサニーレタスを洗ってちぎり、お気に入りのサラダボウルに盛り付けたらラップをかけて冷蔵庫で冷やしておく。食卓に出す時にごまドレッシングをかければ、これだけで立派なサラダだ。涼しくなったおかげで生野菜が日持ちするようになったのは本当に助かる。
 次にグリルを温めながらサンマのワタを取り軽く水洗い。水気をよく拭き取ってから切れ目を入れてグリルへ。
 そして、いよいよメインのホタテ。
 新鮮なホタテは手に取ると食われまいとパシッと貝を閉じてしまう。こうして片側だけでも貝殻を外してくれているのは、挟まれる心配が無くて助かる。ありがとうねと心の中で感謝しつつ、貝ヒモと貝殻の間にナイフを入れて小刻みに数回動かし、貝殻から貝柱やヒモをこそげ取る。

 これ、子供の頃は母の手伝いをしてスプーンを使ってやってたなぁと、ふと思い出す。ホタテは貝殻付きの状態で販売されているのが普通だった、幼い頃の思い出。
 
 懐かしさを感じつつ、貝柱やヒモが殻から外れたら、ウロの部分はナイフで外して捨ててしまう。ヒモは軽く洗って刻み、後日また炒め物にするので冷凍保存。ぶ厚い貝柱に食べやすいよう切れ目を入れて、お皿に盛り付ける。

 ホタテのお刺身が出来上がる頃にはサンマも脂を滴らせて香ばしく焼きあがる。
 さぁ幸せな晩酌のスタートだ。

金曜の晩酌風景

 北海道産の焼きサンマと大根おろし
 宮城県産のホタテのお刺身
 宮城県産のサニーレタスのサラダ

 お手頃な地元食材と今が旬のふるさとの魚のおかげで、残業後の金曜の夜も家計に優しく贅沢な晩酌となった。

宮城県産ホタテ

 肉厚なホタテのお刺身のこの美味しさを、どう表現したら良いのだろう。口の中でザクッと音を立てる贅沢な食感。たっぷりの甘み。何度食べても感激する、濃厚なのに飽きがこない美味さ。

 もちろん、サンマも美味しかった。
 先日の初物よりはやや細身ながら、それでも昨年までのサンマよりははるかに大ぶりで脂ののりも良く旨味たっぷり。
 水産資源の問題にはまだまだ課題も多いのだろうとは思いつつも、こうして旬のサンマを味わう日常が戻りつつあるのかなぁと思うと、感慨もひとしお。
 感謝しながら味わった。

土偶の奥にあるのが我が家の醤油差し


 以下は若干恥ずかしい余談なのだが

 最近の我が家の食卓には小さな土偶のレプリカが置いてあるのだが、これが我が家の醤油差しとほぼ同じ大きさ。
 先日は、ボーッとしながら醤油差しに手を伸ばしたつもりで、間違えて土偶の頭を掴んで小皿に傾けていた。

 醤油出ないな、と手元を見たら、遮光器土偶。

 疲れていたとはいえ、我ながらかなり、いや結構恥ずかしかった。
 妻のボケを笑ってくれる夫で良かった。


 ちなみにこの土偶のレプリカ、多賀城市にある東北歴史博物館のミュージアムショップで夫が買ってくれたものである。
 和装好きな私のために本当は和柄のアクセサリーをプレゼントしてくれようとしていた夫に、「土偶が欲しい」とおねだりした遺跡好き・縄文時代大好きな妻。

 現在、土偶は「どんちゃん」と名付けられ、夫がほぼ毎日X(元Twitter)にアップしている日本酒の写真にも登場しており、密かな人気者となっているようだ。

ホタテを見つめる土偶


 どんちゃん、醤油差しと間違えてごめんね。
 お詫びに次は、どんちゃんのふるさとの青森のホタテも買ってくるね。


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