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03 | 辞める直前気まずくなるアレ

退職前に気まずい空気感になるアレ、ありますよね。ええ、私も味わいました。

辞めるまで6ヶ月の条件は特に反発せず、素直に飲んだ。前回も書いたとおり、職も決めずに上京した無鉄砲な自分を拾ってもらった(思い出したら今とほぼ同じようなことやってた、、)恩もあったし、何より気まずい空気感を職場に漂わせたく無かった。美容室というただでさえ狭く、しかもお客さんもいる空間でそんな空気を漂わせながら働くなんてサイアクである。

波風を立てず、跡を濁さず、穏便に過ごす。吉良吉影のような心持ちで残りの日々、仕事に励むことに励んだ。

しかし悲しきことに、残り1ヶ月くらいになったところでオーナーが明らかに自分とコミュニケーションを取りたがらないようになってしまった。あまり原因が思い当たらなかったので、これは本当に悲しかった、、、

残り2週間くらいのタイミングでそろそろ荷物全部持っていってスペース空けてくれと言われた。いや9月にスペース空けばええやんと思ってシラを切った。なんか露骨じゃなく、あくまでやんわり居場所を無くされるのって地味にこたえますよね。


そんなこんなありながらもついに8月で退職した。あんまり辞めることを公にしていなかったのだが、長年親しくしていただいた方には花をもらったり、色んな贈り物をいただいてしまったりして本当にありがたかった。そういう時に長年続けてきてよかったなと思ったし、本当に辞めてしまうんだなとしんみりした。

美容師って年齢や職種、いろんな壁を取っ払ってたくさんの人と話が出来る割と珍しい仕事だと思っていて、私はそれが好きだった。音楽の話、映画の話、アイドルの話、登山の話、お酒の話、お子さんの話、職場の話、サウナの話、なんて事はない話。いろんな話をしてきたお客様と会える場が無くなってしまうのは、やはり寂しいものだ。たまにあの人は元気だろうか、とふと考える。


そんなこんなで晴れて9月、無職の日日が始まった。


花はもらうと嬉しい

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