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カメラ部の旅

旅は道連れと言うけど、本当だと思う。
結局、どこに行くかよりも重要なのは、誰と行くか。あるいは誰と行かないか。そして、何をみるかよりも、誰と何に出会うか、である。

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先日、職場の同僚カオリンと、カオリンの友人のユッキーと、3人でカメラ部を結成し、日帰り旅行へ行ってきた。

カオリンは40前半の明るいお姉様(よく喋る)といった感じで、今年4月から一緒に働く同僚である。休憩時間が被った時は、一緒にランチを食べながら、いつもくだらない話をしている(宇宙とかネイルとか旨い調味料の話とか)。
ユッキーは、カオリンの友人で、今回会うのが初めてだった。実際に会うまで、カオリンの友人だとしか聞いていなかったので、てっきり年上だと思っていたら同い年。SINCE一緒じゃん!という会話からすぐに距離が縮まった。

そんな我々に共通しているのは、写真を撮るのが好きだということ。好きなコトで繋がる関係性っていいもんだ。

「新しいカメラ買おうと思ってるんっすよね〜」「え?!マジで?!私もカメラ持ってるよ!」「え?!どっか撮りにいきますか!」「よし!カメラ部作ろう!知り合いにカメラ好きな子いるから連れてくわ」というカオリンとの会話から始まり、素人3人のカメラ部は結成された。

それからカオリンと休憩が重なると会議を開き、雲海を撮りに行くのはどうか、瀬戸内国際はどうか、金沢でいいんじゃないかと議論を重ね、最終的に秋の紅葉シーズンに紅葉を避け、大塚国際美術館と、瓦工房を見学に行くことになった。

当日、申し訳ないことに、僕の朝寝坊に始まる。さらに、集合場所より手前の駅で降りたり、集合場所に止まらない電車に乗って通過したり……。色々とハプニングが重なったものの、なんとか集合場所に到着。

レンタカーを借りて、一路大塚国際美術館を目指した。初めは僕が運転したけど、コイツは危険運転する奴だということがバレ、後部座席に控えることになった。

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**大塚国際美術館**

カメラ部の最初の活動の地は、近ごろ来場者数をグングン伸ばす大塚国際美術館。この美術館は、世界初の陶板名画美術館として知られ、1000点余りの作品が展示されている。ただし、その作品は全てレプリカ。古代壁画から現代美術まで、世界各地の美術館が所蔵する名画を、原寸大の陶板にして展示する異色の美術館だ。

館内は写真撮影OKなので、我々カメラ部は所構わずバシバシとシャッターをきった。

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とはいえ、一応美術館。作品を観るのも楽しんだ。曲がりなりにも大学時代はアーツマネジメントやキュレーションを学ぶ学科に在籍している。ついでに学芸員資格も持っている。実は実際に訪れるまで、心のどこかでやっぱり作品はオリジナルを観ないとねと、斜に構えてる部分はあった。しかし、かなり興奮した。

本来であれば世界中の美術館巡らなければ出会えない作品に、一気に出会える(陶板ではあるけども)。

本物ウルトラマンではなくとも、アクションショーに出てくるウルトラマンを見たら興奮するのと同じ。本物の有名人ではなくてもマダムタッソーの蝋人形でテンション上がるのと同じこと。かの有名な『モナ・リザ』『ヒマワリ』『最後の晩餐』など、名画と呼ばれる沢山の作品を鑑賞でき、充分楽しかった。まだ行っていない方はぜひ!おすすめです。

大塚国際美術館の滞在時間は2時間半くらいだったけど、全然時間が足らなかった。古代・中世の作品群をのんびり観て写真撮ってたら、現代美術あたりは駆け足で回った。3人とも「また来たい」と口を揃えて美術館を後にした。

**瓦工房 **

大塚国際美術館の後は、カオリンのご友人の繋がりで、瓦割り&工房見学をさせていただだいた。瓦を割った後に職人さんが、鬼瓦を作る現場を見せてもらい、一方で瓦割りをする。創造と破壊の混在する貴重な時間だった。

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瓦って、言わずと知れた身近なものだけど、見学させて頂くまであまり注目したことがなかった。改めて今回の旅を振り返ると、カメラは未知のもと繋げてくれるひとつのアイテムであると思えてくる。カメラを持ったことで、はじめて知る世界がある。場所との出会いがあり、モノとの出会いがある。

瓦工房の皆さん、本当に温かい方ばかりだった。カメラによって繋がる貴重な出会いだ。

旅は道連れと言うけど、本当だと思う。今回は、カオリンと知り合ったことで、彼女の繋がりで色々な人を紹介してもらい、面白い出会いがたくさんあった。

写真を撮り始めてもうすぐ1年。この1年はイベントや遊びに出かける際に撮りに行くことがほとんどだったけど、最近は、上達したくてとにかく日々シャッターを切るようにしている。

そして、これまでは、一人で写真を撮る個人プレイヤーだったけど、はじめて仲間をつくってガッツリ写真を撮りに行った。写真好きのメンバーで、好きなことをただひたすらやるっていい時間。いい旅だった。

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