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延命的創作生活のススメ:②超短文小説

今回は延命的創作生活を送るための方法である「超短文小説」について具体的な内容と例を説明しようと思います。

延命的創作生活に関しては以前のnoteをご覧ください。


超短文小説は延命的創作活動の中で最も発展性があり、奥深い遊びになります。

必要なものは以下になりますので、良ければやってみてください。

準備物(費用ゼロ)
・スマホや紙などお好みで
・必要に応じて筆記用具

 

やり方

超短文小説は以下の三段階からなっています。

第一段階:手始めに書いてみる
第二段階:想像の世界に入る
第三段階:ストーリーっぽい味付けをする

私は最初第一段階の作品をいくつも作り、それらのものを第二段階、第三段階と発展させていきましたが、最初から一つの作品を第三段階まで進めて問題ありません。

この方法は楽しむこと、(自己)満足を得ることが大事ですので、自分なりに楽しそうだと思う方法に変えてしまって問題ありません。

もっと良い方法があると思ったらその直感に従い、遊び心を大事にしながら楽しんでください。


具体的な方法に入る前に気をつけることに関して書いておきます。

気をつけること
1. 自己満足を目指す
2. ちょっとずつ試す 
3. やりたくないなと思ったらすぐやめる

1. 自己満足を目指す

他人に見せるためではなく、自分自身だけの楽しみのために創作してみてください。ちょっとでも楽しい気持ちになったり、前向きな感情が湧いてきたら活動は成功です。

2. ちょっとずつ試す

創作する時は意外なエネルギーを使ってしまうことが多いです。
最初はこまめに休憩をとりながら活動してみてください。
一回やったら数日休んでみるとまた意欲が湧いてくることもあります。

3. やりたくないと思ったらすぐやめる

ちょっとでも嫌な感じがしたらやめて問題ありません。
またやりたくなったら再開しても良いですが、やめたくなったらやめるのが正解です。

自分の感情に正直な行動をするのがこの活動の目的でもあるので、止めることができたら活動がうまくいっていると思ってください。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、具体的な方法に関する説明です。


第一段階:手始めに書いてみる

まずは短い文で良いので、三文書いてみてください。
ひとまずはくだらないことでも良いので、目に入るものについて記述してみましょう。

部屋にペンがある。
赤いペンのフタを取った。
手に赤いインクが付いた。

こんな具合です。
もし書くのが面白かったら、第二段階に進まず他の作品を作っても良いと思います。


第二段階:想像の世界に入る

第一段階では目に見えたものについてそのまま書いたと思います。
今度はその文を元にして、想像(妄想)してみてください。

そして三文のまま、文を変更してみましょう。

部屋に赤いペンがある。
フタを取って机に置いた。
手についたインクから紅しょうがの匂いがする。

実際に赤いペンを手に取ってみて、このインクが紅しょうがの汁だったら面白いと個人的に思いましたので、そのような要素を入れてみました。


第三段階:ストーリーっぽい味付けをする

今度はストーリーの風味を出すために二文を付け足してください。
表現は変えても良いです。

部屋に赤いペンがある。
フタを取って机に置いた。
手についたインクから紅しょうがの匂いがする。
このペンには紅しょうがの液を入れたのだ。
おかげで彼に書く手紙が匂うだろう。

第二段階の時に書いた要素にストーリーの風味を追加しました。
女性が恋人に手紙を書くのだけど、そのペンは紅しょうがの液が入っているという状況ですね。

しょうもない内容に思うかもしれませんが、このようなもので問題ありません。
むしろ「くだらない」とか「けしからん」と思うものの方が楽しく創作できたりしますので、やってみてください。


発展

もっとたくさん書きたくなった場合には、どんどん文の数を増やして良いです。

長い文や短い文を組み合わせて、簡単なストーリーを作ってみるのも良いでしょう。

そしてもしその作品が完成したら、小さな成功を祝うことを覚えていてください。

あなたはたった三文の短い小説から始めました。
それは三つの段階を経て五文になり、六文、七文⋯⋯と増えていったのです。

時には表面上後退しているように見えることもあると思いますが、大丈夫です。
少し休めばまた書いていけるようになります。


追加の例

細かい説明は以上になりますが、もっと具体的な例として私が作成したものを段階別にのせておきます。

また、上で作成した紅しょうがの小説を発展させた小説も置いておきますので、興味があれば見ていただけたらと思います。

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