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延命的創作生活のススメ:人生が苦しいあなたへ

「人生を終えようと決断する前に創作をしてみませんか?」

毎日がつらく苦しい人にいまの私がかけたい言葉です。


八年前、私はどうにもならない日々に終止符を打つために死ぬことを決意しました。

その頃は歩いて五分のコンビニに行くだけで疲弊し、寝込んでしまうような状態でしたが、そんな様でも以前と比べて調子が良くなって来たところでした。

だからだったのかもしれませんが、いつものようにただ『もう死のう』と思うのではなくてまったく新しいアイデアが頭に浮かんできました。


それは

『あと半年間やりたいことをやってみて、それでも死にたいと考えるのならばもう死んでしまおう』

というものです。


それまでの私は調子を良くするために、例えば食事に過剰に気をつけていました。

身体に良くないからとお菓子やスナックを控え、気力もないのに出来るだけ自炊しようと頑張っていたのです。

でも調子が悪いわけですから食事を作れない時には罪悪感いっぱいでコンビニのご飯やインスタント食品に頼っていました。


お金もたくさんあるわけではありません。

もう二度と労働ができないかもしれないと思っていたので目減りして行く貯金の数値に恐れおののき、食事をはじめとした様々なことを節約していたのです。


そんな私ですが、半年後に死のうと決断してからは節制や節約をやめました。

もう死んでしまうんですから多少体調が悪くなったところで気遣う必要はありません。

お金の問題も依然として残っていましたが、自暴自棄になっていた私は五ヶ月後にお金が尽きたらそれはそれで死ぬのが早くなるだけだと何故か開き直ってしまったのです。


いま思い返すと、このとき私は何年かぶりに自然に前向きになっていたのです。



死に進むことがかえって自分を楽天的にしてしまうというのはいま考えても不思議ですが、結果的にはそれが良かったのだと思います。

やりたいことをやると決めてチョコやジュースを解禁した私は少しだけハイになっていたかもしれません。

そんな私がやってみたかったのが「創作活動」でした。


それは本当に漠然としたアイデアで、なんとなく芸術をする人々に憧れる気持ちがあったのだと今なら分かります。

もちろんそんな活動をそれまでにしたことはなく、全くの素人です。

お金が限られている中で私は調子の良い時に創作活動をして、我慢することをやめ、生きる気力を取り戻していきました。


それからの半年間で私はみるみるうちに元気を取り戻し、一年後には週に二回ほどですが派遣社員としての仕事をできるまでになりました。

八年経った今、死にたいと思うことはもうなくなっています。


会社員としてフルタイムで働き、お金を貯めることができたのであの時に行けなかった海外旅行にいま行こうとしています。

こんなことを言っては気分を害する方がいらっしゃるかもしれませんが、私は言いたいと思います。

あの時、死ぬまでの期限を決めて良かった。


我慢をやめて思いのままに行動したおかげで私は今日も生きています。



調子が良くなったいま考えることがあります。

それは『私と同じようなエセ芸術生活をすることで、生きる時間を少しでも延ばそうと思える人がいるのではないか?』ということです。

私は例えば「デタラメ詩作」、「超短文小説」、「下敷き絵画」、「簡易箱庭づくり」と勝手に呼んでいる作業をしながら毎日を過ごしました。

これからその方法をご紹介していこうと思います。


私の方法は医学的ではありません。
芸術療法のような心理療法でもなく、ただの一般人の工夫です。

あくまで、『こういう方法で精神的に元気になった人がいる』という話だと受け止めていただけたら幸いです。


具体的な方法を以下に書いています!


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