高校にてDTMの講師を務める自分が音楽で生計を立てるまでの15年間の全て
「音楽の道を進むには?、、、努力と情熱が必要だ!!!」
そんな事は無い
少なくとも情熱や暑苦しいやる気は必要ない
なんせテンションが低い自分
音楽で生計を立てる為に、自分が出来そうな事を片っ端から実践したけど、情熱や努力とは程遠い所で戦ってきた
当たったら続ける
ダメならやめて次のコンテンツ
これだけ
音楽と就職
物凄く失礼な偏見だけど「音楽 仕事 働き方 就職」なんてぼんやりと検索したりしていないだろうか?
自分が学生の頃は勿論していた
心のどこかに「音楽でお金を稼いで生活出来る未来」がコッソリずっと居ないだろうか
ネットにコツコツアップしている自分の音源が、いつの日かバズって
急に有名になって生活できる日を夢見ていないだろうか
自分はそうだった
ソロアルバムを出したら世界から声がかかると思ってテクノやポストロックの音源をひたすら作っていた
音楽や芸術は続けてるだけでは100%勝てない
努力と情熱でなんとかなるのなら、音楽を続けている全員がいずれはヒットして、まとまったお金が入ってきているはずだ
実際には、30歳を超えたあたりでほぼ全員が強烈な不安に襲われて辞めていくのがリアルな現実だ
バンドが「ちょいバズ」して、グッズ販売やライブの収益、個人のコミュニティ、インスライブ、ユーチューブの投げ銭やスパチャで潤っていて毎晩飲み歩いてたバンドマンの友達もいた
彼らも長くは続かなかった
コロナ以降は家賃3万の家に引っ越して、自宅で激安の焼酎を啜りながらネットフリックスにどっぷりだ
体力が尽きた先のバンドマン/音楽家は悲惨だ ハッキリ言って30を越えてしまうと、まともな就職や社会復帰は実質ほぼ不可能
方向転換して上手く行く人は
途中で何かしらの副業や資格取得に向けて動きだして形にしている
ライブハウスやスタジオ等での勤務を活かして裏方やイベントの仕事を始めたりする人もいるし、人望があれば音楽コミュニティの人たちの憩いの場としてバーや居酒屋を開業して大成功している人もいる
まぁ、見た感じ ほんの一握り
一通り音楽に打ち込みきって、一息ついた時に冷静に就職や独立が視野に入った人たちだ
年季の入ったバンドマンやシンガーソングライターから就職するのは本当に難しい
音楽活動している、していないに関わらず「快適な仕事場」の募集なんか殆ど無い
そういう仕事場はアタマの良い人か、いい仕事場で働く為の努力をしてきた人で席が埋まっている
音楽をやっている人がスケールの勉強や市場で売れている楽曲の分析をしている間、資格の勉強や生き残りそうな仕事場をリサーチしていた人たちにかなうわけが無い
絶望で申し訳ないが、30才を越えたら
音楽の方向にも、就職の方向にも良い席はもう全て埋まっている
なんせ周囲の人間が仕事に打ち込んで、自分の責任じゃない事で怒鳴られながら社会人としてのいろはを叩き込まれて鍛えられている間、楽しくギター弾いて歌ってるんだから、その差は死ぬまで埋まらない
かといって死ぬほど絶望する必要も無い
就職は無理だろうと今は個人の時代
周りの人たちと違う10年の積み重ねを活かして自分にしか提供できないサービスを創り上げてしまえば全然生活する事は出来る
むしろ30歳オーバーの地雷オジサンを雇ってくれる仕事場に就職するよりリスクは少ない
30前後を過ぎたら「生計を立てる為」の音楽活動は辞めた方が良い
そこから先はしっかりと人生のプランを練って行動していた、仕事があって資金に余裕がある人の最高の趣味コンテンツになる
そこからヒットを夢見てもその日暮らしで音楽にしがみついて、極貧生活を送っていくだけだ
1回最初の話題に戻る
「努力と情熱」
確かに自分にもあったかもしれないが
「実際に仕事としてお金が入って来た」
理由に情熱や努力はあまり関係ない
「努力と情熱」よりは「傾向と対策」の方が大事だ
音楽で食べていくためには、努力と情熱だけでは足りない
大事なのは「見え方」だ
「良い曲が売れるのではなく、売れる曲が売れる」
小泉進次郎よろしく トートロジー修辞技法
もう一度
「良い曲が売れるのではなく、売れる曲が売れる」
結論→音楽はがむしゃらに努力して情熱を注ぎこめば、どうにかなるコンテンツではない
音楽を人気商売と考えた時 大事なのは「見せ方」だ
音楽は世界的にアテブリでライブしても問題ない虚業だ
オリンピックの開会式だって世界的なアーティストがエアバンドみたいな事しているし、ラッパーやDJなんて音源を流して飛び跳ねてるだけの状態に誰も突っ込まないご時世
スクリレックスのライブなんて再生ボタンを押すだけだから3歳でも出来る
アンパンマンのおもちゃとかリカチャンの家の方が、まだ操作が複雑だ
賢い3歳ならスクリレックスより複雑な操作が出来る
でもスクリレックスは売れている 知らない人は殆ど居ない 曲が良いから
スクリレックスが作った良い曲を流すだけでライブが盛り上がる
ライブを含め音楽は見せ方一つだ
彼のライブの持ち物はUSBメモリ32GBくらいあれば成立する 最悪iPhoneでいい
しかし流石の彼もUSBメモリだけ持参してライブには来ない
一応DJ機材を用意してやってくる お金があるから自分で運ぶ必要も無い
意味の無いDJ機材を運ぶだけのスタッフが居るはずだ
彼女が遊びに来る時だけ部屋を片付ける
上司が視察に来る時だけ机や玄関を綺麗にする
ライブをする時に一応DJ機材を置いておく
世の中こんな意味の無い努力をしただけで、一応それなりの報酬が待っている
(失礼でごめん 俺はスクリレックス大好き)
爆発的に売れたビリーアイリッシュだって、情熱そそいで努力して居る様には見えない 声小さいし元気ないし
「やる気あるのか!仕事舐めんな!」って上司に怒られそう
(実際には間違いなく努力しているのだろうけど)
実際ビリーアイリッシュに「もっと大きい声でお願いします」なんて誰も言わない
他人からの見え方 見せ方は大事だ
音楽を仕事にする為の見せ方を手に入れるためには、小さな一歩から始めて、失敗を繰り返しながら成長していくしかない
他の人と差をつけるためにも、普通じゃない努力をしないといけない
自分の道を切り拓く過程を、詳しく共有しようと思っている
今回は、私がどのようにして初手を切り拓き、実際に安定した収入を得るようになったのか、その経過を共有したいと思う
「hisakaの人生15年分と生ビール1本を交換しませんか」
本記事は途中から300円で有料の記事になっている
ターゲット層は音楽で生計を立てようと思っている人
本命は今現在、音楽で生計を立てようと思って居る現役の大学生や専門学生 フリーターやフリーランスの方
アーティストとして、業者として、クリエイターとして活動する為には?
学校側から用意されている就職活動をガイダンスの時点から忌避している方等に少しでも有益な情報をお届けできればと考えている
この記事には他の成功したアーティストや業者と、明確に差別化できているポイントがある
売れっ子アーティストじゃなく、有名なクリエイターでも無い自分が複数のコンテンツを組み合わせて生活できるラインを確保するリアル
自分のレベル目線からこういった状況を発信する人間が、割と少ない事に気づいて本記事を書いている
こういう記事はもっともっと収益が出ていてデケえスタジオを運営していたり、有名な売れっ子クリエイターが書くタイプのそれだ
あまり凡人はこの手の記事を書かない
誰から見ても成功した人がこういう記事を書く
自分は自分から見て成功したので書いている
自惚れだけど、自分は手堅いし真面目だ
音楽でお金が入る様になったとて、派手に使ったりはしなかった
そりゃ、ギャラが10万入ったら、普段より美味しいモノは食べるけど
そこでおしまい 残り95000円は火災保険の更新や入院に備えて残しておく
なんせ15年
資金がショートして肉体労働したり、貯めていたお金が他人の借金返済に溶けたり、世の中にありふれている失敗もそこそこした
なので、音楽で食ってく踏ん切りがつかなかったり、そのきっかけが無いのに卒業は目前に迫って悶々としてるあなたに響けばと思う
嫌な言い方をすると「音楽でメシ食いたい」とぼんやり考えているクセに、行動を起こさず、卒業や就職が迫ってきている学生さんにオススメの記事となっている アプリで漫画読んで飲み会行ってる場合じゃないよ
嫌な言い方をして申し訳ない
なんせ自分も実際に趣味から仕事にシフトしようと動き出したのが遅くて辛い思いもしたので、自分への戒めも含めている
この手の記事は読んで直ぐ行動する人には特効薬となって効いてくる
逆に、行動を起こさずに自分のやりたくない選択をした人にとっては時間が経つにつれてダメージが増えていく遅効毒や呪いの様なシステムとなっている
どちらにせよ、ここまで読んでしまった時点で既に呪われてる
いざ音楽を諦めて不本意な選択をして働いてる時に
「あっ あの時、、300円の記事、、」
と微妙に頭をよぎってモヤモヤするだろう
「あの時300円払って実践したら音楽の仕事 なんぼかでも、、できたかな、、」
そんな事思った時にはもう遅い、人生は現在が一番新しい最新の状態だ
他人の情報にアクセスすると、他人の人生を短時間で吸収する事が出来る
「300円が後にじわじわ効いてくる」
と本能的に感じ取った方は是非 お金をぶん投げてみて欲しい
キャッシュレスが進んだけど300円位、手元に残っていると思う
余談だがhisakaはこないだスマホしか持たないで駐輪場に行ったら、現金でしか自転車停めさせてくれなくて、2キロ歩いた先の知らない分譲マンションにコッソリ停めた
300円くらいは持っておいた方が良い
もし、音楽で働く事を志している方が
今日もこの後、もしコンビニで割高なジュースやお酒を買って何も残らず寝るだけなら「音楽を仕事をする為に奔走した人間の15年間」を300円で買ってみるのも新しい行動だと思う
この記事を買った人も買わなかった人も、クリエイター系の人は、お金を毎日1つ違う事に使ってみる事をオススメする
クリエイターはお金を普段と違う事に使う事をオススメしたい
出来れば毎日違うお金の使い方をした方が良い
毎日、決まった時間に同じ場所で同じ物を買って、同じ事をしている人間がクリエイターとして新しいモノをクリエイト出来るかと言うと、毎日新しい経験をしている人間よりは相対的に比べた時にオリジナリティや面白みの部分で弱くなってしまう
毎日買っている弁当の種類を変えるとか、いつものミネラルウォーターじゃなくて炭酸水を買ってみるとか 何でも良い
この記事のターゲット層は自分の様な「凡人でも音楽で食って行きたい人」向け
この記事は才能あふれていたり、既に音楽で生計を立てる事が出来ている人間へ向けた記事になっていない
自分は高校在学中にスノーボードの講師として就職が決まっていたのに、音楽の方が好きって理由だけでしがみついて、音楽を学ぶ時間を得る為に高校3年目から急に勉強して無理やり大学へ進学した
絶対に音楽よりスポーツの方が得意だし向いている
高校在学中に明確な就職が決定していたあたり、本当に向いている
まぁ、なんせ好きになってしまったんだからしょうがない
大好きな音楽しないと死んじゃうんだから、ブツブツ文句言いながら自分に向いているスポーツやっているより、とにかく好きな音楽を楽しんでいる方が人生充実に決まっている
中途半端に年を取った時期に音楽と出会い、ズブズブになってしまって、どうにもしがみついてでも音楽と一生を添い遂げたいと思っている自分みたいな人のためのきっかけになって欲しくて書いた記事だ
スポーツ1本でやってきて、途中でギター出会ってしまった
音楽的にみたら凡人の私でも
音楽を仕事のメインコンテンツにして働けるという事実を書いた記事だ
暑いとは思うがビール1本我慢すれば、私の人生15年分の試行錯誤とノウハウが買える仕組みになっている
自分はやっとビビらないで生活出来る様になったレベルなので、そこが美味しいと思う
いきなり売れっ子プロデューサーやエンジニアには慣れないけど、俺レベルなら市場を分析しながら冷静に戦略を打ち立てて行けばなれる
音楽で生計を立てる大きな野望を持っていても、今現在のリアルが音楽で1円も稼げていないのなら少しは読む価値が産まれると思う
大成功した売れっ子の方々よりは専門学生や大学生から音楽の仕事へ移行するリアルがお伝えできると思う
・フリーランスのレコーディングエンジニア
・大手広告代理店経由で地上波CMのBGM制作
・北海道の高校にてDTMの講師
・DTMやソフトウェア操作のオンラインスクールの運営
現在、収入はこの4本柱に至った経緯を出来るだけ詳しく書こうと思う
この記事の目標クオリティは「過去の自分がこの15年先の情報を知っていたら、もっと効率的に動く事が出来た」という具体的な内容
ターゲット層は「1億数千万の日本人の中で 音楽で生計を立てたくて悶々としている大学生 専門学生かつ凡人」へめがけて
書く動機は「自分の15年分の情報と今日の晩酌1本分300円を換金する事」
このまま自分の体験を死ぬまで黙っていても1円にもならないけど、どこにも落ちていないであろう自分ルートの試行錯誤を酒代に換金する事を閃いた
記事1本書くのに2時間くらいはかかる予定だから2本位は飲みたい所
晩酌やめてたけど、北海道のクセに毎日死ぬほど暑いから飲みたくなったので、晩酌の酒代くらいはnoteで稼いでやる
・フリーランスのレコーディングエンジニア 編
は名乗れば今日から誰でも出来るから無料で書いた
・大手広告代理店から仕事を頂いて地上波のBGM制作 編
・北海道の高校にてDTMの講師 編
・DTMやソフトウェア操作のオンラインスクールの運営 編
この3つは中々きっかけ掴むの難しいと思う
それでは具体的に 大学生編からいってみよう
①大学在学中 機材への投資~身内の仕事
大学在学中にレコーディングエンジニアとしてのキャリアをスタートさせた
きっかけはオタク気質でギタリストだったので自分のギター演奏を黙々と宅録、MTRで作曲していた時にこんな事が起こった
友達のバンドのスタジオで先輩に録ってもらった自作デモCDを聴かせてもらった時に「うわ!!音ひでえ!!金払ってこんなの詐欺じゃないか!!」と思った
俺も自分で全パートマイクたてて録音してみるかなと思った
インターネットでドラムの録り方を調べたりして貸スタジオに籠った
自分で作った曲を全パート自分で演奏して自分でレコーディングしてみたら思ったより100倍良くレコーディング出来た
周りの大人に聞かせたら「ありえないクオリティ」と言われた
「俺には才能がある!」と勘違いした所がスタート
才能じゃなくて、知識があっただけ
その友達のバンドはパンクバンドで、録った人もパンク 弾いてる人もパンク 聞く人もパンク
(まぁ、パンクはそれがカッコイイ)
俺はロックもパンクもファンクもヒップホップもジャズもハードコアもテクノもポストロックもオルタナもノイズもシューゲーザーもダブステップも青春パンクもアニソンもデスメタルもdjentも(今思うと全然狭い)
なんでも聞いていたから、音作りの引き出しがそのパンクを録音した先輩よりあったというだけ
パンクの先輩より上手くrec出来たのは才能では無い
良い音源にする為の参考情報がその人より多かっただけ
そして音楽にドップリだった自分は調子に乗って開業を決意
アルバイトで稼いだ月10万円を全て機材に投資し、良質な機材を集めることから始め仲間内のバンドやラッパーの音源を格安で制作し、着実にスキルを磨いていった
この頃ようやくyoutubeに専門的なミックスで使えるテクニックが発信される様になった→これなかったら多分 上手くいかなかった
、、主に海外だったから翻訳しながらだったのでまぁ、大変だった
解説tipsはオタクが多いから早口すぎてツールを使っても翻訳出来なかった
まぁ、とにかく見まくった
「あ!このコンプレッサーはこのノブをアタック感が薄れないギリギリまであげるんや!!!」なんて自分なりに解釈して、それを日本語に直して勉強しまくった
そうこうしている間に大学4年目、音響系の学校に通えば良かったと ふと思った
しかし流石に今更音楽の専門に通いたいなんて思わなかった
機材の導入でお金がかかるので、とにかく無料で学べる良質なレコーディング ミキシングのコンテンツを探しまくった
それを仲間内の音源をレコーディングする事で格安に実践しまくって、名前を売りまくった
とにかく色々なライブに顔を出して、打ち上げに刺してもらって名刺を渡して営業した
就職活動して営業職になる事を拒んだ自分が、大学を卒業する前に名刺を大量発注してひたすら配って営業して歩いていた
そして在学中にバンドの作品を30~40件こなして、レコーディングエンジニアとしての働き方が具体的に分かってきた
時間2000円の激安でエンジニアしていたが、40件もアルバム制作をこなしていれば、好きなマイクやインターフェイスを買ってもお釣りが来るくらいは運転資金も出来た
こうやって目標に向かってコツコツやってる側面だけ見せていると「なんだ 自分とは違う人間じゃん」と思われる可能性があるのでハッキリ書いておく
それはもう、自分で作ったコンテンツでお金を稼げるなんて20代前半の自分にとっては大事件
超調子に乗っていた
音楽で稼いだお金を持っているので、まぁ無敵の20代前半だった
先輩の店で朝まで飲んで起こされて、喫茶店やマック、銭湯で3時間寝て休んで、スタジオ行って、日付変わるまでレコーディングしてそのまま飲みに行ったりしていた 家なんていらなかった時期だ
そしてスキルが伸びてきたので、名刺を渡しても捨てられるのがせいぜいの状態から「レコーディング興味あるんですけど」とお客さんの方から人づて連絡を頂ける様になった
ちょっとここで心が揺らいで「お客さんを持っています!」と言ってどこか既に組織として成立しているスタジオに就職してしまう方が効率的で楽なんじゃないかという気持ちが芽生えた
そのタイミングでまさかの誘惑が目の前に落ちていた
市内の貸スタジオが正社員として働けるエンジニアを募集していて「社会保険完備で、とても人当たりが良くかっこいいバンドマンがオーナーをしていて、家からも通いやすい」という、なんとも働きたいすぎる条件に一度心が揺らいだ
しかも仲が良い友達がスタッフとして働いていたし、自分も何回も利用していて安心していて、仕事中に来る客も大体顔見知りとか友達ばっかりだろう という ①働きやすさ ②だらけやすさ ③怠けやすさMAX状態が確約されている就職に自分の心はかなり欲を出した
そして実際に話を聞きに行った
時間を作って頂いて話をして、本当に心が揺らいだけど「俺はいけるところまでは自分のパワーで仕事を生み出すんや!!」と思い、自分で作った移動型レコーディングスタジオの運営を続ける事を選択
ここから20代後半まで仕事モードでいく事に決めてスパートをかけた
とにかく数をこなしまくってお金を貯めた
仕事を詰め込みすぎて過労で倒れた事もあった
機材が次から次に必要だったので日中の音楽以外の仕事も入れたりして、不眠気味の日々が続いた
余談だが、正規ルートでレコーディングスタジオに丁稚から入っても不眠なんて当たり前だ
何年も修行して、大きいスタジオで働いている友達も徹夜なんか当たり前にやっていた 未だに不眠なんて当たり前
多少無茶な働き方を出来る人にしか向いていないジャンルだと思う
勿論、「寝ない事が偉い」のではない「寝れない」のだ
「膨大な作業で寝れない」事が実態だ
そうやって無理やり働いて貯めた資金を基にスタジオを所有するか迷ったけど、所有するコストが大きすぎるので消去法でやめた
しかし「レコーディングエンジニアとして働きたい」
もう調子に乗りやすい自分には既に「この職業しかやらねえ」という脳みそしかついてなかった
→そしてまた、本格的な機材を集めて 一旦資金が尽きた
レコーディングで作ったお金 300万円位を一気に使った
120万円でDTM位じゃビクともしない超ハイスペックのパソコンを作った
そしてhisakaの運転資金は殆どなくなった
残った少ない資金で最大限の効果を出すという発想から始めた
レコーディングエンジニアとして活動をスタートするために必要なものは、高品質の機材ばかり
しかし、建物を借りてスタジオを構えるのは莫大な費用がかかる
そこで、私は従来の枠組みにとらわれず、新たなアイディアを模索した
そんな中、移動型のレコーディングスタジオというアイディアが浮かび上がった
物件を構えるお金を抑える為に高価な機材を自分で持ち歩いて、歩くレコーディングになる事にした
移動型のレコーディングスタジオとして貸スタジオを利用することで、フレキシブルな活動が可能となった
これならスタジオを建てることなく、必要な機材を車に積み込んで現地に移動し、レコーディングの現場で作業するスタイル
軽バンにインターフェイス、マイク、スタンド、、2~300万円分の機材を積み込んで移動していた 車より荷物の方が高かった
このアイディアは3つの大きなメリットを備えていて自分のスタイルとマッチした
メリット1 低コストでスタート可能
移動型スタジオは高額な賃貸料や設備投資の必要がない
初期投資を抑えつつ、音楽制作の仕事を始めることができた
学生としての予算が限られていた中で生み出した案として、数少ない自分を褒めたい良い選択肢だった
とはいってもバイトと仲間の仕事こなして作った2~300万円は全部機材に溶かしたんだけど その位はアルバイトで何とかなる
もし無かったら借りてしまってコツコツ返せば大丈夫
メリット2 フレキシブルな作業環境
移動型スタジオは、どこでも作業が可能だった
クライアントの立場に立って柔軟に対応できるから、40代の会社経営している方のデカい自宅で弾き語りを収録したり、仲間のゴミ屋敷ヤサでラップを録ったり、場所さえあればどこでも出来た
クライアント自身が快適な環境でレコーディングできるのも良かった
アットホームな雰囲気を提供して「いざレコーディングスタジオで予算決まってると上手くいかないのに、なまら上手く録れました!」なんて言って貰えたり この辺はやりがいを感じた
このあたりから「自分は場所を選ばずに働ける」という自信がついた
メリット3 ノイズ処理が異常に上手くなった(これは後付けのメリット)
移動型スタジオは、外部の環境音や左右される
例えばざわめきが音楽に取り入れられ、独特のノイズが入ってしまったりする事があった
これは、レコーディングではかなりマイナスな要素
「今のがベストテイクです!!」なんて言っているボーカルに「ちょっとドンってなったので録りなおすッスねェ~」とは口が裂けても言えない笑
資金の中から最新のノイズ除去ソフトを買って、使いこなした
使いこなしている内に、新しい才能が開花した 自分はノイズを消すのがアホほどうまくなってしまった 海外の動画を見まくった
もはや「ノイズ消し屋さん」としてだけ仕事が来る事もあった笑
「ごめんhisaka君 マジでこの音だけどうにか消してくんない 1000円で」
こんな依頼が殺到した そのお小遣いで俺はノイズ除去系のソフトは常に最新で一番高いヤツをアップグレードして所有できていた
移動型スタジオのアイディアは、少ない予算と限られたリソースの中でも、独自の価値を提供する方法を見つけるための試みだった
この選択が私の音楽家としてのキャリアにおいて、常に柔軟で創造的なアプローチを大切にする姿勢の出発点だ
予算や手段が限られた角度から物事に取り組むことで、低コストで効果的なスタートを切ることができた
ここから数年レコーディングの仕事をし続けて、そろそろ賃貸を抑えて店舗としてレコーディングスタジオを構えようと考えた頃にコロナに突入
かなり苦しい時期で感染拡大防止のためスタジオに入る事も出来なった
やろうと思ったけど、音楽より人命
「自粛の今 今やったら一番儲かるなー!!」
と思ったけど自分のレコーディング仕事や利益の為に人が無くなったり、医療従事者が辛い思いをするのは自分のなかでNGだったので、ひたすら自宅で出来る仕事を細々として繋いだ
細々とやり続けていたので、急にちょっと潤ったり、マスクを買う金も怪しくなったり 不安定で厳しい時期が続いた
仕事しないでも会社からお金もらえて喜んでいる友達が初めて羨ましくなったと同時に自分はなんて危うい生活をしているんだと思った
思っただけで別に不安にはならなかった
性格の問題かも知れないが不安定でも不安にならない
このタイプは音楽系の仕事に向いていると思う
「食いっぱぐれたらどうしよう、、」なんて不安 一切ない
そして音楽の仕事をしていたら結構聞かれる
「仕事がなくなったらどうするの」
心配無用 音楽は友達が増える
友達にパン買ってもらって
図書館で水飲んで
そこで本読んで勉強して、別方向に再出発する
実際、どうにもならなくなったエンジニアの友達がラッパーの家に住み込みで「自分の都合に合わせて24時間レコーディングする係」として家に住ませてもらっていた スキルは身を救う大丈夫だ
ただ一番小さい部屋の隅でにパソコンと座っている事を許された存在
シャワーを利用したりネットを使ったりはしていなかった
彼はもちろんお金を生み出す事が出来ないので、ラッパーの私物のおかしを勝手に食べたりして、怒られたりしていた
反省しないので、ばれない様に調味料の塩を舐めたりしていて、ラッパーの怒りがかなり高まっていた所
レコーディングしている最中、酔いすぎて音が録れなくなって遂にクビになって追い出された
彼の話はまた今度
自分の言った事を撤回する スキルがあっても大丈夫じゃない笑
スキルは使わないと大丈夫じゃない笑
ホームレスになった彼も今は楽しそうにユーチューバーなんてやって暮らしているし、企業案件が舞い込んでいる
アル中無職 彼こそ俺の生活の原点 酒飲んでる以外何もしていないのだから、日々マイクの立て方やミキシングの 勉強をしている俺たちエンジニアはまだ大丈夫 絶対に死なないぞ
②挑戦と成長 広告代理店との出会い 遂に掴んだ蜘蛛の糸
仲間内のバンドやラッパーの仕事から出会いを拡大していってSNSで制作している様子をアップし続けた
SNSでの情報発信が広がる中、大手広告代理店から地上波の婦人服CMのBGM制作仕事の案件が舞いこんだ
繋がっていた人が制作の仕事を担当して、業者を自分で選んでいい立場になったらしく「音源の担当は是非hisakaさんに」と連絡を頂いた
電話が着た瞬間「あ、遂にクモの糸 掴んだぜコレ!!」と思った
もう頑張るの今しかない これ逃したらずっと極貧と本能的に感じ取ったので、ありえないレベルで集中した
遂に転機 音楽制作で生計を立てる状態が安定するかもしれない
このチャンスは絶対に成功させて納品して地上派で流さねばならない
絶対に失敗できないターンが訪れて、この時自分は瞬間的にありえない底力が出て来た
その状態で自分を地上波CMのBGM作曲者にするかどうか、選ぶ立場の担当者とのやりとりが始まった
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