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"初めましての味"との出会う心地よい刺激。

9月初旬、あるお店のジェラートを義母に贈るよう
母に頼まれネット注文しました。
ついでに我が家もお取り寄せ。

注文したのはジェラート6個入。
4個は定番人気のジェラートで、残り2個は季節のジェラートが入っています。



さて、季節は秋。

芋栗かぼちゃをこよなく愛する私としては、
できるなら秋の味覚のジェラートが食べたくて。

お芋やかぼちゃのジェラートが作られる
10月下旬にお届けしてもらうことにしました。




そして先日、待ちに待ったジェラートが届きました。

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「arima gelateria Stagione(アリマ ジェラテリア スタジオーネ)」

兵庫県の有馬温泉にあるジェラテリア・カフェです。

ここでジェラートをつくる片山圭介さんは、
日本一のジェラートを決める大会
「ジェラートワールドツアージャパン2019」で優勝し、
「ジェラート国際コンクール自由部門」で世界8位に入賞した、世界でもトップレベルのジェラート職人です。


今回の詰め合わせ内容はこちら↓

・塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て
・バターナッツかぼちゃ メープルカルダモンコーヒーソース 
・オレンジ香る 綾紫の焼き芋
・ピオーネ&メルロー
・ピスタチオ
・六甲プレミアムミルク


さあ、想像してみてください。

どんな味ですか?



塩+マスカルポーネ+きんかん+甘酒=?

バターナッツかぼちゃ+メープル
 +カルダモン+コーヒー=?



味の想像がつかないジェラートばかりで、脳がプチパニックです。

この食材を組み合わせる発想力に脱帽。


どんな味か、いくら考えても答えがでないので
しっかり五感を研ぎ澄ませて味わってみます。

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まずは左上の「塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て」。

こちらは「ジェラートワールドツアージャパン2019」で優勝したジェラートです。

ひとくち舌にのせると、その複雑な味わいに
脳が停止してしまい、「おいしい。」という
ありきたりな言葉しかでてきませんでした。


もう一度スプーンを運び、じっくりと舌の上で溶かしながら味わってみると…
ひとつひとつの素材の個性が顔をのぞかせました。


まず、マスカルポーネのまろやかさと、甘酒のやさしいナチュラルな甘さをお塩が引き立てます。そして、きんかんのほのかな苦みと柑橘類の爽やかさがアクセントになって、全体をまとめてくれます。

まるでミカン畑が広がる瀬戸内の海岸にいるような、穏やかで温かなきもちに包まれました。



こんなに複雑な味のジェラートに出会ったことがなかったので衝撃的でした。




そして、次に味わったのが「バターナッツかぼちゃ メープルカルダモンコーヒーソース」。

これは「ジェラート国際コンクール自由部門」で世界8位に入賞したジェラートです。


珍しいバターナッツかぼちゃは、ナッツのような香ばしさとコクがあるので、一般的によく食べられるかぼちゃの味とは違い自己主張せず、ソースの味と仲良く融合します。

ほのかに香るコーヒーの香り、メープル、カルダモンはわき役として支えています。

全体的に香ばしさと様々な味わいが調和した、まったく新しいジェラートでした。


これほどまでに魅了されるのは、素材の組合せはもちろんのこと、基本となるミルクジェラートが美味しいからです。

地元・六甲山の北側にある酪農家さんが手塩をかけて育てた乳牛のミルクを使っているので、コクがありながらも爽やかな味わいに仕上がります。


そして、機材はショーケースから製造メーカーに至るまで、ジェラートの本場イタリア製にこだわっています。



良質な素材に、本場の製法、新しい味を生み出す技術、才能。

それらが真面目に守られているからこそ、食べる人に笑顔と感動を与えられるのでしょう。




これほどまでに五感を研ぎ澄ませ、
集中して味わったのは久しぶりです。

どんな食材が隠れているのか、どんな狙いで組み合わせたのか。
想像しながら食べることは楽しみでしかありません。

”初めましての味に出会う”という刺激は、
食べ物の未知なる可能性を広げ、食べ物の魅力を教えてくれます。



もっと、初めましての味に出会いたい。

そう思わせてくれた、斬新なジェラートのお話でした。

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