植物たちに観る大自然の顕現

雑草と呼ばれる植物たちは、アスファルトなどのほんの小さな隙間でも懸命に生きています。言葉を換えれば、どんな小さな可能性であっても、必死に自分を表現しようとしているのです。アスファルトやコンクリートといった、その大きな困難を乗り越え、成長しているのです。

誰に認められるわけでもなければ、誰に褒められることもなく、誰からも報酬をもらえるわけでもない。ただ黙って自分のなすべきことをなし、そして、黙って去っていく。ここに大自然の本当の姿、真理を観ることができます。大自然がその植物たちを通して顕現しているのです。大自然の力が一点にそこに集中しているのです。

その植物たちでさえ、それだけのパワーが備わっているのです。まして、私たち人間であれば、誰にでもそれ以上のパワーが備わっているはずです。一人の例外もなく、誰にでもです。それゆえ、私たちが生きていくうえで生じてくる、いろいろな困難や壁は、本来それを乗り越えられるパワーが備わっているのです。必ず乗り越えることができます。

自分の力を信じて、目の前に立ちはだかる壁や障害を乗り越え、たとえほんの少しの可能性しか残されていなくても、そこに必死に自分を表現し、進化成長していくことこそが、私たち人間の本来の生き方であり、かつ目指すべき真の姿なのです。