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短歌:自覚しても

離れてて この感情は汚くて大事な気持ち暴走させる/銀猫
はなれてて このかんじょうはきたなくてだいじなきもちぼうそうさせる

 なぜかアタマにふっと浮かんでくる短歌が嫉妬の歌なのですが…(笑) 別に、誰かに何かに嫉妬したりしていないのに。というか、嫉妬できないのに(この記事この記事をご参照ください)。

 恋人の嫉妬をいやだと思う人もいれば、それをかわいいと思う人もいて、愛情確認できると思う人もいる訳で、恋人同士と嫉妬の関係も、カップルの数だけあるのでしょう。

 先日、久し振りに会った前の職場の先輩に、「あなたっていつも冷静だもんね」と言われたのは、たぶん誉め言葉でしょうが、これはつまるところ、感情の振れ幅が狭い証拠でしょうね。

 嫉妬や独占欲、執着心といったネタで短歌が湧いてくるのは、わたしがそれを、心の中ではうらやましく思っているのかもしれません。「うらやましい」という感情は、嫉妬と少し似ていますが、嫉妬ではなく羨望でしょう。羨望心はあるってことだな。いや、あるよ。あるある。狭い振れ幅なりに。

 「あなたが、わたしではないほかの人を好きなのかもしれない」が苦しいのが嫉妬で、
 「わたしにはあなたしかいないのに、あなたは多くの人に愛されている」が苦しいのが羨望。

 という理解をしているのですが、合っているのでしょうか。

 となると、「七つの大罪」にある「嫉妬」も、実のところ「羨望」なんですね。英語でも、jealousではなくenvyだし。
 英語でjealousとenvyは明らかに意味が違うのですが、日本語の嫉妬と羨望は、あまり明確な区別をせずに使われているような気がしてきました。わたしもちょっとごちゃまぜにしてしまっているところがあります。
 羨望は羨望の意味がありますが、嫉妬の中に羨望的な意味も含まれているような気がしてきました。それが誤用なのかどうかはわかりません。

 ああ、夜中の一発書きをしていたら、また訳のわからない話になってきてしまいました。夜中って、どうしてこういうどうでもいい小難しいことがアタマに浮かんでくるのでしょうか。

 でも今日の歌、いいのが詠めたなと実は思っています。

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