猫短歌：重なりゆく歳月

へそ天でいびきかきつつ寝るきみの腹を撫でては歳月思う/銀猫
へそてんでいびきかきつつねるきみのはらをなでてはとしつきおもう

　次女猫は長毛種で、仔猫のときから得意技は「へそ天」です。もう十五歳を超えたおばあさん猫なのですが、四六時中へそ天でくつろぐのは、十五年間変わりません。

　猫吸いも猫飼いの至福ですが、へそ天の腹撫でも同じく至福です。

　彼女とこれまで刻んできた時間と同じだけを、今後いっしょに過ごすことはできません。

　昔もしあわせ、今もしあわせ。今がしあわせ。

　そう思いながら、今日もお腹を撫でるのです。

　ヘッダー画像の猫さんのへそ天、豪快ですね。とてもかわいい。