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短歌:五月の暖房

半袖を着てうすら寒い家のなか五月だけれど暖房くべる/銀猫
はんそでをきてうすらさむいいえのなかごがつだけれどだんぼうくべる

 わたしが住む地方では、室内で暖房を使い、半袖でビールを飲むことがめずらしくありません。冬季の屋外は厳しい寒さですが、その分、家の中をガンガン暖めるのです。室内が寒いと心が冷えて萎えます…

 そしてこの春は、予想したように気温が上がってきません。突然夏のような日がやってきたりもするのですが、その次の日に三月のような気温になったりもします。
 なかなか卒暖できません。

 「くべる」は方言ではないと思いますが、「暖房をくべる」「ストーブをくべる」という使い方は方言でしょう。本来くべるのは、薪や火ですから。
 「誤用の定着」と言われても、反論できませんけれど。

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