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短歌:再構築

ファーストキスさえもおぼえてない僕は君にすっかり上書きされて/銀猫
ふぁーすときすさえもおぼえてないぼくはきみにすっかりうわがきされて

 かつて親しくしていた友人が大恋愛をしていたとき、わたしは彼女の話を聞きながら、

「よく恋愛にここまでエネルギーを消費できるなあ」

と思っていました。

 こういう書き方をすると馬鹿にしているように捉えられがちなのですが、けっしてそうではなく、純粋な疑問なのです。

 なぜなら、わたしはそこまで恋愛にエネルギーを注げないから。

 でも逆に言うと、だから大恋愛はできないのでしょうね。もうする必要もないけれど。

 って、この先まだまだ何が起きるかわからないから、必要ないと言い切ることもないのですが、言い切りたいあたりが大恋愛できない体質なのだと思います。

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