ノンストレステストで緊急入院になった話

赤ちゃんが元気かどうかを検査をするノンストレステスト。
これで緊急入院になったお話です。

前回のお話はこちら。

34週の検診は転院先の大学病院でした。
たまたま両親が病院を見たいというので一緒に来てくれていました。
ちゃんと予約をしていましたが、なんと結局先着順という･･･予約とは一体･･･
血圧と体重を記録して待機です。
今回はノンストレステストを行うとのことだったので、夫と一緒に個室へ移動。
器具を付けてテストが開始されると赤ちゃんの心音が聞こえてくる。
赤ちゃんの心音って凄い早いんですよね。大人の2倍ぐらい。

そんな感じでテストを受けている最中に、異変が起こります。
どんどん心音がゆっくりになっていくのです･･･

え？心音止まっちゃう･･･？

そう思った時、奥の部屋から「ビー！ビー！」と警告音が聞こえてきました。
ドタドタと大人数が走ってくる音が聞こえたとたん、自分の個室のドアからドラマかと思うぐらい先生達が沢山入ってくる。

いつの間にか夫は追い出されていて、心音も聞こえず。
先生から「赤ちゃん苦しいみたいなので装置外します！！」との声。
私は酸素マスクをつけられている間に「赤ちゃん探します！！」と。
どれぐらいだろうか、心音が聞こえず必死に探す先生。

移動したから聞こえないのか。
はたまた心音が止まってしまったのか。

私には凄い長い時間に思えました。多分1分ぐらいだったと思うんですけど･･･
「見つけた･･･！！」ようやく心音をキャッチし、別の先生から

「後で先生（前回の暴言先生）から言われると思いますが、多分もう今日は帰れませんから」

と言われました。
マジか･･･そんなに悪いのか･･･ショックでした。

その後すぐに暴言先生に呼ばれ、
・血圧が高すぎる（150ぐらい）
・尿淡白が出ている（母子手帳は+2までしか記載がないけど+3だった）
・羊水が無い。無くは無いけどかなり少ない。
・赤ちゃんの体重はおよそ1800。34週でこれは小さい。
と、私の状態がかなり悪いことを言われました。32週の時はなんとも無かったので、2週間でこんなに急激に悪くなるものなのかとやはりショック。
安静にしていたし、実家に帰っていたから食生活はまともだったし。何がいけなかったのか･･･と頭の中でグルグルしてました。
「今日はもう帰さない。即入院です」と言って入院カウンターに電話する先生。
「婦人科一名入院でお願いします。あ、そうそうその人。もう噂聞いてる？」なんて笑いながら電話してて、先生を変えてからテスト受けたかったと本当に思いました。

今から入院に必要な検査をしないといけないし、家に荷物を取りに行かなくてはならず、入院の準備は全然していなかったのでとりあえず夫に着替えやタオルなどを頼み一旦帰って取りに行って貰う事に。
両親に伝えたら「あら、そうなの？」と軽い感じでした（笑）この後私が検査している間に両親は無言で帰ってました。（叔母にその話をしたようで、めちゃくちゃ怒られたとか）

病室は個室にしてもらい、案内してくれた看護婦さんには
「あなたね、話は聞いてるわよ！お仕事頑張りすぎちゃった？」って言われました（笑）なんかもう噂の人になってましたね･･･

その日も次の日も赤ちゃんの心音が聞こえる装置をつけましたが、何度かどんどん心音がゆっくりになる時があり、
ああ待って待って、止まらないで･･･！！
と何度も祈りました。そのたびに看護婦さんが飛んできてましたね。

結局入院した二日後に暴言先生から
・28週とかならもう少し粘るけど、34週なんで今日やっちゃいます。
・明日は日曜だからスタッフ少ないんでスタッフ多い日のほうが安心。
・お腹の中はもう居心地悪いから元気なうちに。
といわれ、お昼に緊急帝王切開で出産しました。

赤ちゃんを見た時は
「良かった･･･！生きてる！！」
という気持ちが抑えきれず、号泣してましたね。
結局1600g、41cmの小さな赤ちゃんでした。
NICUに1週間入りましたが、もっと小さい子が多かったので「何だ、大きいほうじゃない」なんて安心してました。
勿論病室の前にある新生児室にいる赤ちゃんを見ると小さかったけど。
GCUには3週間入院しましたが、そこでは小さいほうでしたかね。
1ヶ月の入院で2200gまで体重が増えたので退院しました。
生きているだけで嬉しかったので、「小さく産んでごめんね」とか全く思わなかったです。

私は出産後も血圧が180までいってしまい、目から星も飛ぶので脳のMRIを撮るところまでいきました。電気もつけられず、テレビもつけられず真っ暗な部屋で過ごしてました。何度か赤ちゃんに会いにいくのはNGが出たり。退院できるかギリギリでしたが、MRIは大丈夫だったので何とか退院。薬を飲んで血圧が落ち着くまで2週間ぐらいかかりましたね。

息子はと言いますと、周りからは「多分小学低学年までは小さいと思うよ」って言われてましたが、食べるのが大好きなので2歳半にして
41cm→93cm、1.6kg→15kg
と身長も体重も成長曲線の上限ギリギリまでいってます（笑）あんなに成長曲線の範囲に入るのに時間がかかったのにあっという間に上限に到達しました。1歳～1歳半ぐらいから急に成長しだして、1歳半の成長フォロー検診では先生が成長ぶりにビックリし、成長フォローが無事終了しました！

前回も書きましたけど、あっという間に妊婦側の体調が悪くなる事もあるので、仕事は頑張りすぎないで欲しいですし、無理させないで欲しいと強く思います。
私は大丈夫とは思わずに･･･
こんな経験しかしていないので、出産体験記を話すと「笑って話してるけど全然笑えないよ･･･」って言われます（笑）
これは無事に生まれたからこそ笑って話せる話です。