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人事のグローバル資格、CCP(米国公認報酬士)とは

こんにちは。今日はHR関連のグローバル資格、CCPについてまとめてみました。この記事の読者はとてもニッチかもしれませんが、日本語で紹介している記事を見たことがないので、実際に取得したものとして、今日はまとめてみたいと思います。まだまだ日本人で持っている人は超絶レア大変希少価値もあります。でも、特に米国では非常に認知されている資格です。というわけで、本記事を書き出してみたら、1万字を超える大作になってしまいました(笑)。

「今のドメスティックな環境から抜け出し、将来グローバルな人事としてキャリアを積んでいきたいが何から手を付けてよいかわからない」「もっと専門性を磨きたいけど、社労士とか興味ないし」という人にはピッタリかもしれません。

ファイナンス/アカウンティング分野では例えば、日本でもCPA(米国公認会計士)の取得を目指す人が多いですよね。それは恐らく会計基準をグローバルに統一している場合が多いからでしょう。

一方で、人事の分野では、こうしたグローバルな資格が話題になることはないし、あまり持っている人も聞かない。それは恐らく、人事の考え方やアプローチが、日本が独特なためだと思われます。

また、日本では、社内異動の一環として、ジェネラリストとして人事部を経験したり、専門性がなくてもできる(言い換えれば、誰でもできそうな)仕事というイメージです。なのに人事権を持っていたりして、「大したことないのに偉そう」なグループというイメージすらあります(ちなみに筆者が昔勤務していた日本の会社では、人事権は人事になく、職場のマネジャーにあったので、まだ多少進んでいたほうかもしれません)。中途採用に人事が面接で入って来て、いったい何を判断できるというのでしょう。専門性は判断できませんし。

本来は、経営戦略をサポートし、各組織のパフォーマンスが最大になるように、専門性が高い集団でさまざまな課題解決をお手伝いしていく集団であるべきです。

米国では、知識が体系化されており、かなり多くのHR関連の資格が存在します。今日はよく知られたものの中で、大変メジャーなCCP(米国公認報酬士)という資格をご紹介します。それらの多くは、アメリカを拠点にしている団体によるものなのですが、資格取得者を見ると、シンガポールやら、香港、UKなど、全世界に居るようです。

どの資格についても言えることですが、これを取得したからと言って、出世するとは限りません(笑)。ですが、「これからの時代を生き抜く、グローバルな人事プロフェッショナルになるためにできる7つのこと」でも述べた通り、”英語勉強する”事は大切ですし(”英語勉強する”のではなく)、体系的な知識をきちんと整理して頭にいれる機会というのは貴重です。また勿論、英語で勉強をするため、専門用語や言い回しなども覚える事ができ、仕事をする際にも大変役に立ちます。

この記事をきっかけに、一人でも多くの方がCCPの取得を目指す事となれば幸いです。そしてそのことがひょっとしたら思わぬキャリアにつながるかもしれません。

コロナで在宅中、You tubeばかり見て時間をつぶすのに飽きたという人も、そろそろ目標設定してグローバル人事担当者への一歩を踏み出しませんか?

内容
・CCPとは(概要)
・取得までの道のり(プロセス、費用)
・取得するまでに要する期間は?
・ぶっちゃけ難しいのか?
・日本に居ながらにして受験できる?
・CCPで学べる内容とは? 10あるモジュールのTopicsを公開
・CCPには含まれていない内容
・更に上を目指したい人には他にどういう資格があるのか

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