見出し画像

Welcome to 2024!! 庭いじり開始🌱

こんちゃこんちゃ、ラベンダー農家なのかハーブ好きなのか怪しくなってきてる蒸留家のエフゲニーマエダですどうも。

いやーすっごい気温上がりましたね本日。
試されてる大地の特に試されてる側道東方面では早くも25℃を超えるまで気温が上がったそうですわ。

まぁ雪解け早々、外がこんなポカポカになってるんじゃ家の中でまったり胡座かいてられんな〜〜〜ということで、庭作業ちょちょいとはじめてきやした!


■苗や鉢植たちを所定管理ポジションに移動。

苗トレーを日陰位置に。光合成させるより発根を優先させるため。

昨年では畝を用意できておらず植え付けまでたどり着けなかったヤロウの苗と、昨年度より数と品種の数を増したラベンダーの挿し穂です。

今年はさほど積雪量が大きくなかったので野ネズミや圧雪で損害を受けず無事越冬できたみたいです。
今年のスプリングシーズンは例年より雨日が少なく晴れが多くなりそうとの予報がでてるので、日陰に移し、3日おきの散水を行う予定です。

鉢物たち。

コモンセージ鉢植え

去年の夏にウチにやってきたコモンセージ(Salvia offichinalis)ですが、去年の晩夏〜秋にかけての高温多湿ですでにお亡くなりになられているようなご様子。。。
根っこが生きてれば遅かれ新芽を出してくるはずなので、念のため一ヶ月ほどこのまま様子をみます!

ゼニアオイ属の鉢植えたち

連日の気温の高さからすでに葉っぱの展開と成長をはじめたように思われるゼニアオイ属(Malva sp.)の仲間たち。

真ん中の大鉢は昨年やってきたウスベニアオイ(Malva sylvestris)
昨シーズンでは花を楽しみつついくらか花びらを青いハーブティ用に摘ませてもらいました。が、花色が赤紫色タイプではなくピンク花タイプだったので、ハーブティにしたところちゃんと青くなるのか怪しいところ。

和名がなく個人的に"丸葉葵"と呼んでいるMalva alceaは昨年の秋手前ごろにお試しでこのポットにタネ(ありがたい貰い物)を撒いておきました。
もうすでにワサビのような小さい葉っぱを何枚か出していますね!

そういえばワサビはアオイ科植物ではないんですが、アオイ科植物の葉っぱに形が似ているから!というワケで山葵/Mountain Mallowと葵の字が当てられています。
向日葵-ヒマワリはキク科ですが花ではなく成長点が太陽を東から西へ追いかける性質から葵の字が当てられています。

現行の分類法に従わない植物和名の命名則について。

双方とも花が咲くとかなり似るんですが、ウスベニアオイ(M. sylvestris)は可愛らしい矮性ガーデンプランツといった草丈で、対する丸葉葵(M. alcea)は高さ2mものブッシュをつくるほどデカくなるという違いがあります。

丸葉葵はマジでデカくなるっぽいので植えるとこ考えないと数年後偉大な存在感に圧倒されることに。。。

■雪が溶けたラベンダー研究花壇のようす。

去年の反省をまだ載せてないA級戦犯なおいらなんですが、現状を健康診断的にパパッとコメントして参ります。

薄紫色の花穂と花をつける英国品種トルー花壇。
特に弱った様子もみられず、無事越冬成功したみたいです。

強いてコメントするならば、◀︎から2株目の子がほうき枝(細い枝)が多くなっているせいか葉つきが悪くなってますね。小さく本数の多い枝に均等に生育エネルギーを割かれているので健全に大きく育ってないように見えます。

ウチにL. lanataの単品種は植えてない

スペイン南部シエラネバダ山脈で生育しているのをピエール・エドモン・ボワシエ氏に発見されたウーリーラベンダー(Lavandula lanata)を片親に持つとされるハイブリッド品種(L. x chaytoriae)たち2種の"俗ウーリー"ラベンダー花壇でっす。
去年の春に植えつけましたが、見る限りウチで一番元気に見えますね。ラバンジンと同様にどうやら耐湿性が強いようです。
L. x chaytoriaeはコモンとウーリーとのハイブリッド種とされてます。

L. lanataは名の通り葉っぱや花穂が毛深い繊毛に覆われてビロード状・モコモコしてるのですが、そんな特徴をわりと反映してる最も◀︎株のL. x chaytoriaeシルバーリーフ
対してほか3株は同じくウーリーの遺伝子を持ってるはずなんですが、モコモコ要素は特に感じられず、花も見た目ラバンジン…
なのでL. x chaytoriae/ソーヤーズではなくただの何かしらラバンジンなのではないか?と疑っている。。。

ギザギザ葉っぱが特徴のアフリカ大陸ラベンダーの1種「デンタータラベンダー」
デンタータに寄ってみる。

欧州ではスペイン南部ほか主にアフリカ北部の各地に点々と原産地がある「南方系ラベンダー」のデンタータ'モネ'です。
(それでも欧州大陸育ちのヒロハラベンダーとは交雑できる)

どうやら北海道の冬と雪には勝てなかったようで、見る影もなく枯れ姿となってしまいました…そりゃアフリカ大陸原産のラベンダー種だものね。

デンタータ&ヒロハのハイブリッド種◀︎ ▶︎ヒロハラベンダー

数年前、レイズドベッド花壇で栽培したときはしっかり枯らしたのですが、葉っぱの青さから今回は珍しく越冬できた予感がするヒロハラベンダー(L. latifolia)と、デンタータの血が混じっているのでやはり枯れた疑惑が強いスイートラベンダー(L. x heterophylla)。
L. x heterophyllaはヒロハラベンダーとデンタータとのハイブリッド種で、"The欧州南方系のハイブリッドラベンダー"といった交配種ですね。
別に甘い香りはしないんですが、スイートラベンダーだかって愛称が付けられています。

続いて地中海の低地・温暖地のラベンダーであるストエカスラベンダー花壇。
一応越冬してもらうためにNZ生まれで耐寒性があるとされるアボンビューを3株植えてるのですが、ギリギリ生存してるような見た目ですね…
白花種'アルバ'の方は言うまでもなく…といった感じ。
ストエカスは暖地育ちのラベンダー種なので雪の洗礼を浴びて生気が感じられなくなってしまいました。

まだ半ば雪が覆いかぶさってるココナッツアイス花壇&英国品種花壇。
英国品種花壇に至っては、昨年シーズン後半の高温多湿時期によりしっかりマンステッドが大ダメージを負い、株を小さく切り戻してるところです。

まだ雪を被っていますが、やはり英国由来のココナッツアイスは積雪によく耐えていますね。

昨年より栽培開始した北海道品種'1号ようてい'

ようていは昨年植えはじめたばかりなので枝数など株サイズはまだ小柄ですが葉っぱは枯れ上がることもなくうまく越冬してくれたようです。
精油の香りが良い品種なので今年一気に大きく成長してたくさん挿し穂苗作れたらな〜と思ってます。

北海道品種'2号はなもいわ'

定植から3年目になる2号はなもいわなんですが、枝つきがいびつで葉つきもさほど芳しくない状態のまま育っている期待の子はなもいわ。
用土構成か植え替え時期がよろしくなかったのか、御機嫌斜めのまま育っているはなもいわたちなんですが、枯れて死ぬことはないようなのでタフに生きてくれています。
精油の香りが極上なので大事に大きく育てて苗も増やしてやりたいんですけどね…

問題の子、3号濃紫とナナ・ナリサワ。

本来多湿に強いハズの北海道品種'3号濃紫'がしっかり枯れた。
既存の'3号濃紫'古株たちも大ダメージ。

北海道の長い厳冬期を厚く湿度100%の積雪下でしっかり耐える強靭さがウリの3号濃紫ラベンダーなんですが、昨年の収穫シーズン直後から始まった高温多湿期間で最も打撃を受けたのはまさかの3号濃紫ラベンダーたちでした。

23年に苗で植えていた、本来簡単に枯れることはない若株の3号濃紫は完封なきまでに枯れ、5,6年生き永らえてきた2枚目の大株でも葉っぱがすっかり落ちてしまったり2株目が枯れてしまいました。これには心底驚いた。

3号濃紫から派生したとされる品種ナリサワも同様に多湿のダメージを受けた。

3号濃紫にかなり近いDNAを持つ北海道品種ナナ・ナリサワもご覧のようにかなりの大ダメージを受けました。
花壇真ん中の株がやけに激しく枯れているんですが、両脇にもラベンダー株があるので湿気がこもりそれがクリティカルダメージとなってしまった?のでしょうか。
この件でコモンラベンダーは乾燥より夏の多湿にマジで弱いことを思い知りました。

北海道品種においての大柄品種'4号おかむらさき’

対して疑惑の子、4号おかむらさき。
彼らは3号濃紫やナリサワと比べて元気ピンピンでした。同じ北海道品種なのになぜなんだ。
葉っぱもキレイなシルバーグリーンで特に問題なくダメージを受けていないようです。
耐湿性が高い北海道品種って3号濃紫とかではなく実はおかむらさきの方なんじゃ。。。

定植期間にラグがありそれがしっかり影響を与えている丘紫ホワイト

定植して3年目になる大柄品種4号おかむらさきの白花品種'丘紫ホワイト'。
手前3株は挿し芽も採れるくらい健全に育っているんですが、心配なのは奥の4株たち。
チッソ栄養が足りてないのか昨年からぜんぜん葉っぱがつかないんですよね…どうしたもんかなぁ〜〜〜。

4号おかむらさきの派生品種とされる'バイオレットメモリー'

おかむらさきのDNAを持つためか、昨年の高温多湿期間で3号濃紫やナリサワほど打撃を受けず、強健に育っているようすのバイオレットメモリー。
しかし風通しが悪いためかやはり花壇真ん中らへんの子達はいくらか御機嫌斜めのようすですね。

昨年の猛暑期間中に開花期が現れた耐暑品種'アロマティコ'とNZ産2品種たち


若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。