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裏庭ハーブ園化計画!6月後半の進捗報告!

えーこんちゃこんちゃ、野草蒸留マニアのエフゲニーマエダでっす。
6/31があると思ってたんで記事だけ先に6月に滑り込ませました!
6月後半はヤロウ蒸留と畑作業の板挟みでくっそほど忙しかったです。
言ってしまえば現状6月後半以降に開花する遅咲きヤロウの蒸留もあるのでうかうかしてられず天気や気温とにらめっこの日々でっす。

あ、今ウイスキーに定評のある友人に聞いた「バーボンウイスキーの中でも特にバーボン甘さを極めたやつは?」と聞いたところ、バッファロートレースをバニラアイスにかけて食うと至上やで!!とオススメされたのでバッファロートレースを試しているところなので酔っ払いながら書いてます。
ちなみにでいうと、バニラアイスにかけて食うとアイスの冷たさで味覚が鈍るので常温ストレートで飲んだ方が味いちばんわかるよな、、、ってことで1グラス飲んだくらいにして、割と普通に酔っ払いました。
まぁバッファロートレースis a 深いバニラやバナナの甘さにハチミツのような後に尾を引く、長く感じる甘さがなんとも特徴かなと感じました!ぜひお試しあれ。


6/19 Achillea ageratumの定植。

白っぽい子がA. ageratum

先んじて黄花ヤロウグループのシダノハヤロウ(A. firipendulina)は植えてあるんですが、さらに鉢植えで抱えている黄花ヤロウグループのアゲラタム(A. ageratum)がおりまして。この日彼らを植えてあげました。

アゲラタムは通称Sweet Yarrowともいわれ、黄花系ヤロウなんですが葉っぱが白っぽくモコモコなのでドライガーデンのシルバーリーフとして重宝しているヤロウの1種みたいです。
北アフリカのモロッコが原産らしいので、シダノハヤロウと同様に排水性の高い用土で植えてあげました。

6/19 ジャコウアオイ(Malva moschata)が突如出現、救出する。

雑草の中にやや大きく育った特徴的な植物が!
凄まじく個性的な形をしている葉っぱ
これ虫に食い尽くされたワケではなくこのような葉っぱに遺伝子設計されている

ラベンダー花壇の草抜きをしにラベンダー研究園をウロウロしていると、雑草にしては見慣れない葉っぱの雑草…植物が生えているのを発見。
スイカの葉っぱのような、妙に見慣れた葉っぱをしていたのでまさか!と思い穂先を観察してみると…

やはり穂先にたくさんの蕾を集合させたアイツでした!
園芸作物では割とポピュラーな西洋葵であるジャコウアオイ!(Malva moschata)
誰も植えてないので誰かの庭からタネでやってきてここで芽生えたのでしょう!

わんさか生える雑草というよりかは可憐な花をつける園芸植物なので、ちゃんと育ててあげることにしました。せっかくウチにやって来てくれましたしね。
しかしまだ開花期ではなかったので、何色の花を咲かせるのかは未知でした。

麝香葵のチビちゃん達を先に裏庭ハーブ園の一角に避難移植させた
観察すると根っこは直根性らしい

後日花壇のまわりをじっくり見て回ると、ジャコウアオイのチビちゃん達も生えているのに気づきました。
おそらく上記の大株の麝香葵は定着してすでに2,3年は経っていたのでしょうか、まわりに子孫株もいくらか分身していた状態。
いやぁ〜気づかなかったなぁ、花が咲いたのを見ていなかったので。

若いうちの葉っぱ。光合成をしたいので面積が大きいのだろうか?

葉っぱがめちゃくちゃ裂けた形をしているジャコウアオイですが、時期が若いうちの葉っぱはこのようにスミレ(Viola)のような心形の葉っぱをしています。
春が進むにつれてどんどん葉っぱを展開するごとに裂け目が深く大きくなっていき、、、

ある程度成長がすすんで展開した葉っぱ

成長が進むと葉っぱのほとんどはこのような特徴的なシダ葉のようなスカスカの葉っぱになるんです。
ジャコウアオイって変わった生態を持ったおもしろいアオイなんですよ〜

6/21 種まきヤグルマギクが開花。

食べれる青い花としてセンタウレアを栽培開始

4月27日に種まきしたコーンフラワーことヤグルマギク(Centaurea cyanus)
かれこれ5/1に子葉の展開・発芽を確認し、51日目にて開花を確認しました。ヤグルマギク(Centaurea cyanus)はだいたい1ヶ月半ほどで開花まで漕ぎ着けられるようですね!
しっかし、まだポット苗のままなんですよね。
はよ定植してあげないと十分大きく成長できぬまま。。。急ごう。

6/24 雨の日。ゼニアオイ類(Genus Malva)の開花シーズン到来を確認。

◀︎は青いハーブティが作れるvar. mauritania ▶︎は薄色花のコモンマロウ

ゼニアオイ類…いわゆるMalva属はいわゆる小型のアオイ類ですね。
タチアオイ(草丈2mほど)やフヨウ(大型草本&木本)、ムクゲ(木本)などのようにそこまで大型化しない種がほとんど。
小柄なハイビスカス様の花をつけるので鑑賞花としてもよく映えます。

ウチにはエディブルハーブ:ハーブティ用にウスベニアオイ/コモンマロウを昨年より育てているんですが、昨年購入した苗の子は薄ピンク色の花をつける品種だったんですね。
それだとあまりハーブティに青色が強く出ないこともあり、、、

大鉢の真ん中の子が昨年より育てている薄色系コモンマロウ

せっかくなので今年からは花色が異なるMalva類をそれぞれ5種類ほど栽培しはじめました。
どれも利用用途があるハーブマロウなんですが、唯一風に吹かれてかラベンダー畑の一角に植えていないゼニアオイ属の一種ジャコウアオイ(葉っぱがかなり特徴的)も出現したんですよ。これには驚きました!

ラベンダー花壇の一角から過去5年間見たことのなかった白い麝香葵が出現…

まったくの視界の外から現れたのでこれぞ"天からの贈り物"として大事に育ててあげることに。
2年前、花壇造成のためにここをめちゃめちゃ掘り起こしたりしたんですけどね…どっから来たのだ君は。

開花した白花ジャコウアオイとそのつぼみ

開花したのを確認するとなかなか珍しい白花種のジャコウアオイ(Malva moschata var. alba)だったのでせっかくの来客をもてなし大事に栽培することに。。。

タチアオイ(Alcea sp.)やロイヤルマロウ(Syn:Lavatera)、薬用アオイ(Althaea sp.)なんかを除いた、一般的なゼニアオイ類では白花種ってかなり少数なんですよ。どの品種もピンク色か赤系統の花色をしているのが基本なんです。

6/25 大昔からの生き残り「赤シソ」も保護。

おいらが小学生〜中学生くらいの頃まで写真に写る砂利道の端で親が赤紫蘇を育てていたんですが、見なくなってもう10年以上は経っていました。
が、まさかの2024年にもギリギリ小さく命を繋いでいるのを発見!お前マジか!
せっかくなので&シソもシソ科植物であり強いて言えば芳香植物なので保護し栽培することに…!また昔のように日の目を浴びれる時が来るといいね!

6/22~26 ジャコウアオイを裏庭ハーブ園の守り神に!

ただ裏庭をアキレアの白花一色のだだっぴろい単調な畑にはしたくなかったので、遊び心を設けたいと考えていたのですよ。
で、裏庭ハーブ園の中心地にどこからか風で吹かれてやってきた可憐な白花のジャコウアオイを植えてあげよう!ということになりました!

6/22 裏庭ハーブ園の中心地でイネ科雑草根っこシートとの闘い。

草を刈り、御神体設置位置を決め、地面をほじくり起こす。

中央通路の向こう側に御神体を設置するので、まず雑草を刈り払ってシート状に広がった根っこを徹底排除するところから始まりました。
たしか2日間くらいかけてるハズで、6月後半で2番目くらいの肉体労働だったかも。

6/23は夕張ヤロウ収穫・蒸留Dayで作業できず。
6/24は雨天のため作業できず。(Malva類の一斉開花確認日)

6/25 モニュメント造成開始。

ハーブ園の御神体、守り神を植えるので厳重かつ厳かに植えるため石版を買いに行く
とりあえず石板を置いて造成位置チェック!
だいたいこんな感じ!…なんかお墓に見えてきた。

白い花を咲かせる白花作物のための御神体なので守り神を囲う敷石(雑草除け)も真っ白なものをチョイス!この石板9枚だけで¥10000以上の浪費ですよ…ステップ部分の御影石板でさえ¥1500。。。

ジャコウアオイの根っこがどれだけ深くなるかはわかっていなかった

で、中心にスコップがすっぽり入るくらいの大きな穴を掘る。
ここにジャコウアオイが植わさります。

実はジャコウアオイの主根が石に当たって真横に伸びており、
掘り取りの際スコップで叩き切ってしまった。なんとバチ当たりな!!!!!

そしてジャコウアオイを保護(掘り取り)しにラベンダー研究園へ。

ハイビスカスのような可憐な花を咲かせる子をこんな花壇脇の雑草エリアには放置しておけないので、まわりの雑草どもを徹底排除し場所を整えます。
で周囲の土/地面ごとスコップで掘り取って持ち上げ、先に穿っておいた造成地の穴にスポッとはめ込む形で手早く移植するのです!
雑草に囲まれて日陰環境で育ったマロウがいきなりひらけた明るい土地で素直に成長できるのかやや心配になりつつ。

6/26 で後日。

守り神のためなのでガンピ入りの栄養満点の贅沢な栽培用土で植えてあげたんですが、書いた通り根っこを叩き切ってしまった疑いなのでしっかり萎れてしまっています…
そして夏の日差しと周囲の石板の高い日照反射によって焼かれるような場所に植えられた守り神ジャコウアオイちゃん。

あとから調べて知ったのですが、シソ科ラベンダーやキク類などと違ってアオイ類は植え替えを嫌う植物種。春に休眠を終えて成長時期に入ると、本来ならばもうそこで植え替え時期は終わっているのです。
がしかし何もわからぬまま突っ走るエフゲニーマエダはまさかの花を咲かせる直前時期に植え替えを強行してしまったのです。(本当にすまねぇ…)

というか真横に根っこが伸びてることに気づかずシャベルで切ってしまったのが災難中の災難。(気付けずマッジですまねぇ…)

青い油をつくる花の守り神に麝香の香りがする葵を。そしてその周りには青い花を。

アキレア栽培園の中心地に麝香葵…これにはかなりのダジャレ要素があるんですわ。
まずアキレアは青い油(精油)を研究し採るための栽培園であるので、その守り神として青い=アオイを植えることにしたのです。
青い油は香料でもあるので、香料:ムスクの名を冠している麝香葵(Musk Mallow)を選んだワケです。
アキレアと同じ白花の麝香葵を選んだということも。(事実を言えば向こうから勝手にウチにやってきた)

そしてさらにはこの御神体まわりを見たまんま青い花ヤグルマギクを囲って植えてやったのです。とことん青いことに尽くした御神体となったワケなのです…w

6/28
6/29 ラベンダー苗づくりDayのため作業なし

6/30 ヒソップ種まき

裏庭ハーブ園では、主力栽培作物としてアキレアハッカが決定しています。
それ以外にももう一つ香料作物的なハーブ何かないかなぁ〜とハーブ情報を調べていると、和名ハッカに似た"ヤナギハッカ"なる植物をみつけました。
そうですヒソップ(Hyssopus officinalis)のことなんです。
種小名がオフィキナリスなのでガッツリ薬用植物!

そういえばでヒソップは精油としてはやや珍しく、やや値段も張るし、ハッカのような爽快な香りとラベンダーやサルビアに似た青花をつける花穂、精油の用途としては香水産業で使われることもあるとみたので栽培決定。
植える場所はラベンダー花壇エリア周辺の雑草が生い茂って見栄えが悪いところに生垣的に植えてあげようと計画しました!
雑草よりかは香料が採れる花を生やしておきたいので。。。

タネがゴマ並みに小さい。

せっかくなので種まき栽培から始めてみることに。気長にいきましょう。

ヒソップ/ヤナギハッカはラベンダーと同じシソ科植物なので、まぁ予想はしてたんですが、タネがゴマ並みにちっさいのです。
種子が小さい=発芽率が低いのでサイズより数をたくさん作る戦略をとってると見て、1ポットに4粒撒いて確実な発芽を狙う保険をかけました。
ヤグルマギク種まきのときは先んじて種子を発芽発根させてからポットに埋めたのでほぼ確実に苗になったんですが、今回ヒソップは直播き。
なので苗になるかどうかはタネの数次第なのです。なので4粒撒いた。

6/28-29 アキレア・テラコッタの定植!

アキレア・アゲラタム畝の続きに植えた
総計6株を定植
セイヨウノコギリソウ(A. millefolium)にはない葉っぱや花芽が細かい毛に覆われる特徴がある

アキレア・テラコッタはオレンジ色のアキレア園芸品種です。
アキレア属植物の原種にはオレンジ花のものは存在せず、おそらく黄花のウーリーヤロウ(Achillea tomentosa)と紅花セイヨウノコギリソウ(A. millefolium var. rosea)とを掛け合わせてつくられたのではないか、とエフゲニーマエダは予想しています。

6/30 アキレアノブレッサの定植!

6/30に植えたのはA.ptarmicaの園芸品種「ノブレッサ」

この日6/30は前日に続き鉢植えで大きく育ったマロウたちも葉っぱが縮こまるくらい暑くなった日。確か関東エリアや沖縄よりも札幌が暑くなったんじゃなかったかな?
とりあえずいつもまばゆい晴れ日にあげている水の量じゃ「足らねぇよ!」って言われてる気がしたので、わりとジャバジャバ水が溜まるくらいには潅水してあげました。手遅れで葉っぱが枯れてしまわないことを祈る。。。

そんなこんなで翌日は雨予報だもので17時ごろから雲が厚くなり、日差しが遮られて涼しさ増。これは植え替えの絶好なタイミング!ということで、昨年度よりAchillea ptarmicaの生育特性がわからぬまま鉢植え&排水性用土で植えていたAchillea ptarmicaの「ノブレッサ」3株を定植!
(他にはマシュマロという品種もいるけど彼らは後日…)

排水性用土で植えてたらぜんぜん大きくならなかったので黒土&赤玉を半々で植えた
ドイツではスワンプヤロウ(湿地ヤロウ)と名付けられているので湿っぽい土がお好みのようだ

おいらが蒸留作物として相手しているセイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium)とは別種の植物で、同じアキレア属ではあるんですがオオバナノコギリソウ(Achillea ptarmica)という種名になります。で写真に写るのはA. ptarmicaの八重咲き園芸改良品種「ノブレッサ」。
原種プタルミカの亜種が実は北海道にもおりまして、旭川の神居古潭あたりで見られるエゾノコギリソウというのがいわゆるA. ptarmica亜種にあたります。
植物学会の世界では、このオオバナノコギリソウ(A. ptarmica)をアキレア属からptarmica属に独立させよう!って動きがあるみたいです。もしかしたらですが次の植物分類体系ではキク科プタルミカ属として独立しているかもしれません。
この植物Achillea ptarmicaが人に扱われた歴史は意外と古く、ギリシャ時代からくしゃみ草:Sneeze wortという愛称が付いています。
ギリシャ語でのくしゃみ=ptairoが種小名Ptarmicaの由来にもなっています。


若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。