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【市場調査】ラベンダー入りのハーブティーを分解してみる。

おいっすこんちわ!

所用ついでに街をフラフラしていたら、およそ1年ぶりぐらいに訪れたイケイケ生活雑貨店さんでこんなモノを見つけただよ。

青いモノだけでまとめられたハーブティ

一包¥540のハーブティ!

何種類かある中で、これは青色のハーブのみを厳選してパッキングしている構成。まず見た目だけで目を引いた。
このバタフライピーヤグルマギクの青さがめちゃんこ目に留まる美しい青さ!!

ただそれだけではない。

この超ドケチ男、ただ青いという理由だけでは絶対ハーブティなんて買わないのだ。

それはというと、、、

正体はもうお分かりであろう…

パックの中にはなななんと、すごい見慣れたヤツが!!!

ラベンダー!!!

しかもラバンジン!!!

北海道で売られているハーブティのハーブ構成に、これまたラバンジン(ハイブリッドラベンダー)をブレンドしているということは、一味効かせているんだろう、なんと粋な!と思ってしまったのですね。

※ラバンジンラベンダーは富良野でみられるコモンラベンダーとはまた別の系統の品種。暖地や雨の多い地域でも育ちやすい性質。

この男はラベンダーが使われてる商品をみると、「どういう経緯でこの品種が選ばれたのか?」を知りたくなる性分がある。

ということで、徹底分解してみようジャマイカー!
と本日のラベンダーズテーマをお届けしていきましょう。

●さくっとハーブティのプロフィール

商品名はデカデカと『Shirakaba lab』と。
ぱっと見、The北海道をテーマにした、北海道らしさを売っていくハーブティなんだろうなぁーという感想は得た。

どうやら製造場所の住所が千歳市の白樺という地名でもあるよう。。。
千歳市にそんなオシャレな町名があるんやな!

ちょこっと調べてみると、しっかりハーブティのホームページというかサイトも出てきた!

かなりオシャレー!!
というのも、ハーブティの作り手さんはどうやらウェブデザイナーのお仕事されてた方のようで、その意匠がしっかりサイト構成だけではなく商品の色としても現れている。好きだこれ……


●ハーブティをいざ分解!

手のひらに乗るほどのハーブティの中身をあけてみると、ブレンドされてるハーブはどうやら4種類。

上左よりペパーミントコーンフラワー(ヤグルマギク)、ラバンジンラベンダー、かなりの物量のバタフライピー。。。

コンパクトなパックの中身はこんな構成!
ハーブそれぞれ同じ量で揃えてる!というワケではないようで、どうやら物量調整がなされている模様。。。


というブレンド具合。

そこでラバンジンラベンダーがブレンドに使用されているという異色っぷりに目を惹かれていざ購入まで走らされたワケである。

そうこの男エフゲニーマエダ、変わったラベンダーぶち込んでおけばホイホイ釣れる男なのであるw


■なぜにラバンジン ラベンダー?

というのが大きな疑問であり、手に取った最大の理由であったり。

ハイブリッドラベンダーであるラバンジン ラベンダー(学名はL. x intermedia )

富良野の夏景色をつくるラベンダーはもっぱら、紫色のボンボンでこのように薄色ではないのが北海道人が俗にいうコモンラベンダー。

このハーブティで使用されているラバンジンラベンダーはいわゆるオイル生産用として、暖地や雨の多い地域でも割と育つよう遺伝改良された系統種。

(歴史的にはミツバチが作った交雑種なんだけどネ!)

◀︎ラバンジンラベンダー|富良野で有名なコモンラベンダー▶︎

自分持ちのドライフラワーサンプルと比べるとほら!こんな大違い!

右の紫色のザ・ラベンダーは3号濃紫(早咲濃紫とも)という富良野でもっともポピュラーに見られる品種。
まぁ両系統ぜんっぜん形違いますよね!!

後述しますが香りも全然違うんですよ、、、

とま、ここまで色の薄いラバンジン系統なんですが、いちおう"ラベンダー"の言葉のくくりに入れられてるタイプのラベンダーなんですね。

花蕾(ポプリ)単体での見比べ

エフゲニーマエダ的にこのラベンダーの品種を特定してみせるのが誇れるスキルなんですが、、、
・賞味期限を見てみると22年の4月と迫っていたり、
・Web画像だとティーバッグに入っている仕様の違いがあったりと、
おそらくパッキングから1、2年は経ってるんだろうなぁと…!

そのためか、ラベンダーが色あせてるんじゃないかくらい薄色なんですよね。
薄色のラバンジンラベンダーだけでもかなり品種数があって、
・ニコライ
・ユーロン
・グラッペンホール
・オールドイングリッシュ
・グレイヘッジ

など列挙してもキリがありませぬ。

なのでだいたい薄色系ラバンジンの何かなのではないかと睨んでます!

はい!ラベンダー鑑定はこんな感じ!

ラバンジンラベンダーは香りも香りなので、癒し系ハーブティというよりは目覚める系ハーブティとしてブレンドしているんでしょうね…!

●いざ淹れてみると…しこたま青いハーブティ!

ラベンダーの物量に意外と驚かされる……

ラベンダーだけでもご覧のような分量配分。
それもそのはずで、ほか2種のコーンフラワーとペパーミントリーフは1枚づつというコンパクトさ。
ラベンダーは3本分であった。

香りを出すために直前に揉む

ラベンダーの香りをダイレクトに味わいたいおいら氏は、ただお湯をぶっかけて煮出すのではなく揉んで香りを出しておいた。

まさしくラバンジンの香りは癒しアロマというよりミントやハッカのようなスーッとする湿布のような香りが強い。
これはラベンダーのもつ防虫成分Camphor(樟脳)によるもの。

一回茶。ものすごい青色が出た!

バタフライピー8枚の青色は凄まじく、このような青というより『碧』で例え表せてしまう深く鮮やかな青色が出た。

そしてラバンジン&ミントの爽快なミント・スパイシー感が伝わってくる。。。

香りの持ちとしてはミントのメントール的総会成分が強く、ラバンジンのカンファー的スパイシーアロマはどうやらお湯のアツさとともに飛んでいってしまっているらしい。

ラベンダーの香りの根源であるラベンダーオイルの香り成分は、分子量が少ない匂い物質なのですぐ逃げてしまいやすいのが特徴だ。

青いお茶ということもあり儀礼的に。。。

レモン果汁をいくらか添加して色を変えてみた!

しかしバタフライピーの青色が、もう一方の青いハーブティとして有名なマロウブルー(ウスベニアオイ)の青成分より強いためか、かなりレモン汁を落としてもこのパープルさ。
もっとピンク色になってくれると思ったんだけど(笑)


●総論!

という、「夏に飲むと美味しく飲めるんじゃろうな〜〜〜」という味わいのTheサマーブルー!なハーブティでした。

けど味わいという言葉を当てるのもややお門違いで、どちらかというと味はなく風味の方。
「味なし香りあり茶」というのがハーブティの本来であろうと思うのですな!

ただ、ラバンジンの品種自体はあーアレだ!と特定するには至りませんでいたが、、、
ミントとブレンドするというあたかも詳しくラバンジンラベンダーの香り特性を把握されてるラベンダー知識に精通してらっしゃる方なのかな〜?という見立てができました!

さささ!!

お次も書き溜めてるラベンダードリンク系の記事でいこうかと思っとりやす!
では!

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。