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山登りしたエフゲニーマエダの視点。⑨

さてさて。
9/10前回、小樽市手前の海と札幌が見える銭函天狗山(536m)を登ってきました。まだまだ夏景色!って感じの時期でしたね。花とかいっぱいあった。

さてさて今回。
火山でもない、そこまで著名山でもない、B級山といいますか、ニセコ南部に位置する平たくデッカい山「昆布岳!!!」
行ってきたのでそのようすをばーーーーっと!

めんどっちぃのでひとまずササっと投稿しちゃいます!


What is Mt. 昆布岳??

昆布岳全体の俯瞰とニセコアンヌプリ・羊蹄山の位置関係

今回は火山!とかってよりもハワイ・キラウエア山のように横にだだっ広い形をした、むっちゃ古い休火山ですね。
一応火山地形なのですが噴火年代がかなり昔らしいので侵食が進んで大分県の国東半島・両子山みたいのなってるってコトですハイーーー。
ニセコエリアほんと火山に囲まれててスゲーところなんだなぁ…と感心。

歩行距離は片道おおよそ5キロ半

片道5キロ半の登山って長いんですかね?
けどお供の方から往復11キロと聞かされるとその距離数に慄いたというのも嘘じゃないんですけどね。。。

(時間・天気次第で途中で折り返して完登を諦めるさえあった)

黒岳〜御鉢平コースの距離数3キロ半…

うん、やっぱ5キロ半は長いみたいっすね。笑
去年行った大雪山の黒岳登山と距離数比較したんですが、黒岳〜御鉢平間の往復よりも昆布岳の登山コースは明らか長いっすね。

ニセコアンヌプリより昆布山塊方面

アンヌプリの山頂からだと、アンヌプリの西峰?右肩に隠れて昆布岳が見え…てませんでした!笑 けど・・・

イワオ登山時の写真にはギリ写ってた!!

今年の8月1日に行ったニセコ・イワオヌプリで撮った写真に昆布岳(1045m)が地味に写ってました!
だだっぴろいなだらかな山地の上にピーク山がピョンと▲に突き出ているので形としてはわかりやすく、ニセコ町あたりからではすぐに見つけることができます。

そもそも山自体がだだっ広くデカいのでそんな高くは見えないんですが、一応標高1000m超えてて、樽前山(1041m)よりも地味に高いんですよね。

けど山デカイってことは、めっちゃ歩くってことでもあり。。。

■景色とか。

入り口〜3合目エリア

紅葉と、丘!
草原と林が交互にくる

登り始めからはしばらくこのような丘と紅葉が青空に映える景色に迎えられます。とはいってもこのあたり海抜300mあたりでももう葉っぱは散り気味でしたけどネ…

木と葉っぱに覆われたジャングル山が嫌いなエフゲニーマエダはむしろ晩秋の空が見えるこれが狙いだったり。

1〜3合目・ふもと原っぱの景色

ノギク、ユウゼンギクなど地味に秋花が残っていた。高原の花園感!
4合目くらいまではひたすら山というよりゆるーく丘を登っていく行程になります。
そういえば今年は竹とササの一斉開花年にあたったらしく、ところどころでササの花穂が出ていたりササが茶色く枯れていたりしていました。

4〜5合目エリア

久々に景色に感動した一枚。白樺オンリーの心洗われる真っ白い林と巻きつくツタの黄葉がなんとも美しすぎた…

冬を感じるような白樺樹冠と晩秋の空

心洗われるなぁ〜…とちゃんとコメントを口にして眺めてあげました。

そういえば去年の塩谷丸山(11/22)も登りきったあたりがこんな林で、おまけに雪もちらついていたので美しかった思い出なんですよね…美人の友人に誘い出されたってのもありましたし。

5合目 名物「メガネ岩」

メガネ岩の横の大岩を見ていたエフゲニーマエダ
岩のヒビの方向がウニョウニョしてるのがわかる

いったん丘を登りきって次やや降る5合目にある名物「メガネ岩」の岩体に地質オタクのおいらは着目していました。

よーくみると岩のヒビの入り方に法則性があって、溶岩が冷えて固まったものであることがわかるテクスチャをしているんです。
山頂(旧火口の位置?)からはまだ遠いんですが、ここでもしっかり溶岩流の痕跡を確かめることができるんですナ!

6〜8合目エリア

標高が上がって木減った?
そんなことはなかった。

やや下って谷あい地形に入るのでササが一気に高くなるが、相変わらず登山道はキレイで歩きやすいまんま。

7合目からしばらく進んだあたりでやっと昆布岳山頂がお目見えする…

丘のような登山道を1時間半ほど歩いてきましたが、丘のようなパートをいよいよ登りきって正面に昆布岳の山頂が視界に写りはじめます。
しかしまだ遠いように見える…

9合目〜▲山頂エリア

正面に昆布岳ピークを捉える

9合目以降、残すはピークへの急登のみ。緩急激しいなオイ…

昆布山塊の真狩側に伸びる稜線

下界・地上界も見えはじめる。登ったなあ〜感。

昆布岳のピークを見上げる

林が消えて急傾斜がそびえ立ったときの絶望。
マッターホルンにしか見えてない。

洞爺湖方向(EAST)の眺望

9合目を越えてラストのピーク急登に取り付いた地点の景色。

空が青く広い!!!!

昆布岳=火山である事を伺い知れる岩歴斜面

ピーク急登の登山道?斜面はいよいよ岩礫斜面が現れて火山地形の表情を見せはじめます。
とはいっても古い火山なので凝灰岩?のような、叩くとカーン!と甲高い音を立てる、四角い劈開をもった岩っころになってます。

この結晶的に整った岩礫を見ると火山だなぁ…と感じます。

空が近い!!!まだ1000m地点なんですけどね。

山頂までラストの急登坂を見上げてみる。

急なので山頂標識などは見えず、とにかく青く開けた空とササ原しか見えませんw

▲いざ昆布岳 山頂!

惜しくも絶妙に雲がかかっていた昆布岳山頂と羊蹄山

山頂について真っ先のご褒美、羊蹄山全体を横から見られる景色!!!

おいら的に昆布岳の醍醐味はこれがあると思いました。
アンヌプリに次いで羊蹄山を真横から美しく眺められるんです。「見上げる」じゃないんです。

羊蹄山下から見上げるか、横から見るか?
羊蹄山からニセコ市街地を挟んだやや西方に並ぶニセコ連峰

ニセコ連山。九州・霧島連山みたいにこれ全部火山なんですよ。
ハワイ諸島の成因と同じく、ニセコ下のホットスポットがプレートの移動に合わせて徐々に横移動したため、このように直線的に火山が並ぶんです。
やや離れてますが、羊蹄山もこのニセコ連山の仲間です。

このニセコ連山の奥・裏っかわが共和・岩内町になります。

奇跡的に現れた羊蹄山(1898m)の頂上

超奇跡的に山頂火口がお目見えした羊蹄山!
この雲の量でまさかとは思いましたが、奇跡的に山頂部が顔を覗かせるタイミングが10秒くらいありました!まるで写真に撮られたラピュタみたい!

■植物たち。

キク科ヤマハハコ(Anaphalis margaritacea)

キク科ヤマハハコ

いてました。山では駒ヶ岳以来、すっかり道南の花といえば!で真っ先に思いつく白く可憐な花のヤマハハコです。
目と鼻の先のイワオヌプリや羊蹄山では見てないのですが、ここ昆布岳(豊浦町側)ではヤマハハコを発見することができました。

葉っぱがまだ青いヤマハハコ

しかしそこまで数が多くないようで、1〜3合目のあたりに数本チラホラと見かける程度の密度でした。このあたりが北限かな?

シソ科ウツボグサ(Prunella vulgaris)

シソ科植物の特徴 節間で均等に枝分かれが起こり小さな花穂を付けている
「苞葉」と呼ばれる葉っぱが萼片に進化した部位が特徴的な花穂
標高の高いエリアにはまだ花を付けた個体が残っていた。鮮やかな紫花。

昆布岳でもおもしろい植物を見つけてきましたよ〜〜〜
個人的に"ジャパニーズストエカス"と呼んでいる、ラベンダー属のストエカスにかなり近い姿をしている同じシソ科ウツボグサでっす!

今回ナマのウツボグサを初めて見ました!ほんっとうに小さいストエカスラベンダーみたいな姿してんなぁ〜〜〜って感想です。

ストエカスの花穂 7/11

参考までに、ラベンダーストエカスの若い花穂。
ウツボグサ同様に苞葉が大きく発達して蕾を覆っている。

総評!

ササがデカく太いが広くキレイに整備されている昆布岳の登山道

昆布岳の第一印象は、ここまでキレイに登山道が草刈り整備された山見たことがなかった…というくらい整備に手が込んでて登りやすい歩きやすい山でした!

登り味といいますか、山のサイズからしたら若者の体力的に言えば片道2時間帰り1時間半で降りてこれる、登り勾配がかなり少なく、メイン丘登りというような山でした!
なので家族連れでの土日ハイキングなんかに向く山なんじゃないかなぁーと感想を覚えました。けどラストの9合目以降はしっかりしたThe登山なんですが(笑)
そこまでに体力を残しておく〜という登り方をすればぜんぜん楽にこなせる楽しい山登りができると思いますbb


若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。