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ここ最近のガーデン管理&見たこと思ったこと発見など。


●今年もやらかした「ラベンダー蒸し枯れ」

今年の蒸し枯れ被害者は古いアメリカ品種'コンパクタ'

いや〜〜今年もやっちまいました。
高温と多雨が災いして株全体がものの見事に枯れ上がってしまっています。立派に球形に育ってたんですけどね。ここでダメになってしもたか…

数週間前のブログ記事で気象庁統計データの降雨日と気温のリスク推測をやってたばかりなんですが、花刈り取り後は決まって土壌殺菌のために石灰散布やっておけばよかったなーと。
ついこの前、ラバンジン収穫のためにコンパクタの付近をウロウロしてた時はなんら変化は目についてなかったのですが、”枯れ上がり”はかなり早く進行してしまうようでした。

やはり根本的な原因を精査すると、葉っぱ/樹冠が密に茂ってしまっていることで株元の土がずーっと乾かない状況を作り出し、、、
株元の土中で土中細菌が繁殖しまくってラベンダーの許容量・耐久値を超えてしまったのでしょう。
それか、多雨&土壌菌の増えすぎによる急激な土壌の酸性化でラベンダーの根っこがやられてしまい、根っこの機能不全による給水障害が葉っぱの萎れ/枯れという目に見える形で現れた現状になります。

ラベンダーが即死したわけではないようで…

株の中心あたりをみてみると、新芽がところどころに芽吹いていたので、とりあえず'コンパクタ'はまだ生存はしているようでした。
しかし土壌がラベンダーを殺すような状態になってなおここに根付かせ続けていると、結局徐々に弱っていってしまい最終的にはお亡くなりになってしまう未来が見えています。

ここでの応急対策としては、大きく枯れ上がったラベンダーが無理して蘇生しようとエネルギーを急激消費してそれが命取りになってしまわぬよう、まず余計な枝を落とすこと。
根っこの何割かが生育に必要な栄養を抱えたままくたばってしまっているため、この図体を再生にもっていけるだけの栄養は現状残っていません。
株をポット苗くらいのサイズに縮小・還元することで、再生へ向けた成長エネルギーを大幅に節約しつつ、衰弱枯死へ向かうのを抑えることができます。

次に、状態悪化した今植わっている部分の土壌から脱出・植え替えすること。
おそらくなのですが、枯れ上がった’コンパクタ’が植わっている土は何らかの土壌細菌(不朽菌など)が大繁殖している状態と予想できます。
そこに戻すとラベンダーの根っこが喧嘩してしまうことが予想でき、再生成長を阻害することが安易に想像できます。
いまだ気温が高くなる日もある中で根っこを一度露出させるのでオススメできる対処法ではありませんが、土壌菌が繁殖していない土に植え替えて穏やかに株を再生させてあげる方法になります。

次に、土壌細菌を殺菌しつつ菌が繁殖して酸性化した土壌を中和するため、消石灰を散布してあげることです。
ラベンダーの枯れ上がりの原因が土壌の急激な酸性化だった場合、有効策になりえる対処法ですね。
ただし石灰-カルシウムがラベンダーに果たす役割は成長の鈍化と植物体の強剛強化なので再生に向けた成長もやや鈍ってしまうリスクがあります。


●素焼き鉢マジョラムにつぼみ発生

株がまだ小柄ながらつぼみをつけはじめたスイートマジョラム

多雨地域および寒冷地の北海道ではまず栽培する人はいないであろう、乾燥気候好きのスイートマジョラム。
オレガノ属(ハナハッカ属)の仲間植物ですが、水気を特に嫌がる生育特性であると聞き、ラベンダー蒸し枯れ対策のノウハウ蓄積のためにあえてドライ環境を根ざした栽培にチャレンジしているところです。
水が乾きやすい通気性持ちの素焼き鉢に鉢下のみ黒土配合土を入れ、あとは水落ちしやすい赤玉土だけで植えています。どうやら8月前半の高温多湿は耐え抜いてくれたようです。

鉢植えにしたのも時期としてはかなり遅めの7月ですが、つい最近の状態変化としていくらかの枝にコロコロした芽キャベツのようなつぼみができているのを発見しました!

この香りがまたすんごい素晴らしいのです!!!
個人的にラベンダーの次に癒される美しい香りを持つハーブなのではないか?と考えているくらい癒される香りがするのです。。。

このスイートマジョラムの香りだけで記事1本は書けるだろうそれくらい奥深い香りを持っているのです。。。

具体的には、精油では感じられない松系・ピネン系の香り男性香水に感じられるようなムスキーな香りがドンと感じられるのです…まじかマジョラムの花(つぼみ)ってこんな香り違うんや…と驚くばかりのアロマなんです。

そもそものスイートマジョラム栽培を決定した動機として、実物より先に精油の香りの良さを知ってたからでもあるんですよね。
テルピネン4-olを主体とする甘くて澄んだスッキリする香り。
シネオール系のヨモギなどとはまた違った香り味なんです。

けど実際、植物としてスイートマジョラムを育ててみると精油とはまた違う香り(大まかには同じだが精油は生の香りのいくらかの成分を欠失しているイメージ)に気づかされ、さらに魅力・愛着が大きくなったところでした。

ムスク的な落ち着く香りと松を感じさせる香りを放つスイートマジョラムの花の香り、なんとも沼るほど癒される魅惑的な香りをしていておもしろいのです。。。

日本国内では能登の精油生産業者がマジョラムを自家栽培しているようですね!
日本の国内風土で育ったマジョラムの精油なので、ヨーロッパで生産されたものとケモタイプ的に香りが違っているのが魅力でしょうか。
気になる方はぜひ試してみてくださいbb


●再び気候が変化したと感じて…

8月の半分が経過し、高温と多雨続きだった気候に変化が現れはじめたのを感じ取りました。
夜に雨が降らなくなり始めたのです。おまけに涼しくもなり。。。

しっかし気温もともに下がってしまっているのでいざ雨が降ってしまうとなかなか土が乾かないんですよね。うまくいかんもんだ。

降雨の機会が減り、これは草抜きチャンス!ととりあえず土を乾かすために多雨期間で一気に茂った雑草を引っこ抜きまくっているこの頃。

日照がめちゃくちゃいいわりに雑草畑として何の活用もされていない家の前の雑草地

6月に丸裸にした中央緑地も再びキクイモに覆われていたのですが、ここの少雨傾向をチャンスと見て再び砂漠同然にしてやりました。
2度の徹底除草で大きく大繁茂する心配はなくなったハズ。

半月後の9月半ばレポート
キクイモに取って代わって次はギシギシが大発生しはじめた。
覆土種子か根っこの欠片がまだ土中に残っていたんだろう…
ギシギシは葉の成長が早く、雨が続くとより大きく成長し、表土を覆い隠して土が乾くのを妨げてしまうので優先的に除去することに。

ラベンダーより先んじて試験定植している子ら(9/12撮影)
彼らの生育観察で土壌が生きてるのか死んでるのかを調査する

とのことで、試験的に「ハッカ」「クラリセージ」「クラスペディア」を試験定植してみました。+aで「ブラックミント」と「マジョラム」も。
まずは土質を観察してみます。土が生きているのか死んでいるのか…いつかは"地域の花畑"へと変貌させる日を夢見て。。。
クラリセージ畑も魅力的なんですけどね。

植えてから半月後の9月半ばレポート
ラベンダーと同じ南仏でよく栽培されるシソ科クラリセージは順調に葉が大きく肥大成長!
NZ原産のキク科クラスぺディアも順調に肥大成長。
相対してミント系のハッカ(北斗)とブラックミントは上記2種ほど順調に大きく育っているようすが見られず。。。

もしかすると、そこまで栄養を必要としない系ハーブは順調に育つけれど肥沃土壌を好むミント・ハッカ類は荒地の土壌に馴染むのに苦戦してるのかもしれませんね。

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。