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乃木坂46「サヨナラ Stay with me」の歌詞に見る80年代感

もう「サヨナラ Stay with me」というタイトルだけで80年代好きの琴線に触れまくるセンスだ。タイトルを見ただけで「これは乃木坂史上、稀代の名曲になるな」と直感したが、まさにビンゴ。

曲自体はコーラスとギターアレンジが印象的な、ノスタルジーを感じさせる青春アイドルソングなんだけど、「Stay with me」以外にも「Hard to say」とか「One more kiss」とか「Hold me tight」とか「眼差し I'm sorry」とかイチイチ80年代感全開の歌詞に誰も突っ込まないのはなぜか。

「サヨナラ」がカタカナ表記なのは「サヨナラの意味」を意識したというよりも、80年代テイストを出すための細工ではないのか。

そもそも、乃木坂、坂道グループの曲でこここまで「日本語+英語」という王道J-POPな組み合わせを多用することは稀だし、「眼差し I'm sorry」という言い回しにいたっては思いっきり綾小路翔的なパロディセンスを感じてしまう。

まあでも、さすがは秋元康というべきか、そんな悪ノリのセンスは一切感じさせず、粛々と自分の仕事をこなす作詞家に徹している。

カップリングならではのあっさり目のアレンジだから、何度リピートしても食傷気味にならない。繰り返しの視聴に耐え、流行として消費されるアイドルソング。ここら辺も実に80年代的だ。

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