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私は自信がないマイナス思考の女。2023年の1月、鬱になる。①

「鬱ですね」

そう心療内科の先生に診断されたのは2023年の1月。



ただの風邪から始まることもある


2022年の年末、喉風邪を引いた私。
年末も年末で病院に行けずして数日後に完治。

そして2023年の仕事始め、喉の辺りにしこりがあることに気が付いた。

ネットで検索すると「悪性」とか「癌」とかそんな単語ばかり飛び交って、私はどんどん不安に飲み込まれていった。

youtubeで近い症状から、病気が発覚した方の動画を見て「自分もそうなる」と思い込んでいた。

検査をしてほしくて駆け込んだ耳鼻咽喉科の先生には「こんなのよくありますよ」と診断され検査も何もしてもらえず帰された。

ただその時の私は、youtubeで見ていた方も最初の病院では何でもないしこりだと診断され、その後…と話していたので素直に先生の言葉を受け入れられることが出来ず。。。

そしてその足で行きつけの内科に行き診てもらうことにした。
不安すぎて、自分の納得のいく診察をしてほしかったんだと思う。
先生もそんな暇ではないのにと、今は本当に申し訳ないし恥ずかしい。

内科の先生は「リンパが腫れてるけど、問題ないと思うけどな」と優しく諭してくれ、様子を見ようとその日は薬を処方してくれていた。

検索ワードは【リンパ】【しこり】【熱】

出てくるのは「悪性リンパ腫」の文字。
その頃の私は年末の風邪は完治していていたものの、夕方になると毎日微熱を出していたので「同じ症状だ…」「これだ…」と結局内科の先生の診断も受け入れられず、勝手に自分で診断を下していた。

処方してもらった薬を飲んでも喉に出来たしこりは無くならず、微熱も続く。
私はどんどん沼にハマっていった。

2022年11月に婦人科に診断された卵巣嚢腫
診断された同時、サイズが小さいからと経過観察のままになっていたそれも悪性になる可能性が0ではない、と怖くなって婦人科にも駆け込んだ。

サイズはほんの少し大きくなっていたけれど、やっぱり経過観察とのだった。
不安だと話すと先生はMRIの撮影を提案してくれた。

奇しくもMRIの撮影日は私の誕生日。
飛んでいった諭吉は、その当時の私には何ものにも代えがたい安堵というものを買っていたようにも思える。

ただ怖いのは【不安】【安堵】という【無限ループ】から抜け出せないということだ。

「病気かもしれない」という不安から病院に行き、先生に診てもらえるという安堵感を得るのに、次に下りる【診断】が怖くなる。
MRIの結果もそうだった。

ちなみにMRIの画像診断は、悪性のものではなかった。
私は安堵から例の先生の前で泣いてしまった。


「泣いたって何も変わらないから」

先生はそう言い捨てた。
その言葉に私はさらに悔しくて泣いた。

心療内科に行くよう促してくれた母


MRIの撮影をする前から、不安と安堵の無限ループでやたら泣いてしまう私を近くでみていた母は、ある病院の話をしてくれた。

昔、父が通っていた隣町の内科の先生の娘さんが心療内科の先生だということ。
父が診てもらっていたというその内科の先生は優しくていい人だと母は言って、私はなんだか信じて先生を頼ってみてもいい気がした。
父のことは良く知らないけれど、父と母が知っている先生のその娘さんなら信頼出来るんじゃないかという謎の安心感がそこにはあったのかもしれない。

予約が取れたのは半月後だった。
初診時、長々と泣きながらまとまらない話をし続ける私の話を、最後まで聞いてくれた女性の先生は優しい声音で

「鬱ですね」

そう諭してくれた。




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