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青い香り -2024/6/23~25の日記とレシピ-


2024年6月23日 (日)

起きる。特に予定がない日。本を読んだりなんだりするために、ファミレスへ行くことにする。床が汚れている気がしたけど、見ないふりをして部屋を出た。もしかしたら雨が降るかもしれないので、自転車はやめておく。引っ越したばかりのアパートには自転車置き場がなく、仕方なく雨除けのカバーを買った。カバーを畳むのがめんどくさいこともあり、自転車を使う頻度が減る。

ファミレスに着く。ぎりぎりモーニングの時間。朝昼兼用で、唐揚げ定食を頼む。ちょっと時間が経ってから「唐揚げの方が焦げてしまいまして、揚げ直しますので、お待ち頂けますか」と、とても申し訳なさそうに言われて、思わず笑ってしまう。
揚げ過ぎてしまったということは、時間になったらフライヤーが自動で上がる訳じゃなくて手作業で上げるのか。ここの唐揚げは衣の食感がとても良い。揚げ時間が多少前後しても美味しい衣が成立する、つまり調理時間のスイートスポットが広いということは企業努力の表れなんじゃないか。四角く、平たい唐揚げの形からも工夫が透けて見える。
食べ物で一番好きな要素は食感かなーとか考えた。

小難しい本をとりあえず読み切ったことにすることにした。とても面白く、大事なことが書いてあると思う。だけど、何かがずっとハマらなかった。単に分からない単語が多く、つながりが複雑で理解が追い付かないからということもある。でも、何かが解き明かされることが面白い一方で、どこか寂しくも思っているからかもしれないとも思った。

エアコンが寒くなって来たので帰ることにした。

ちょっと離れたスーパーに行ってみることにした。濃い緑が鮮やかでハリのいいズッキーニが2本100円で売っていた。近くで採れたっぽいミニトマトが安い。生のトマトは苦手だけど、火を通すと好きだ。迷いながらカゴに入れた。
安くて美味しそうな野菜をたくさん買ったけど、何を作るかは思いついていない。セロリが大きくはみ出たエコバックを携え、何を作ろうかなぁと考えながら帰る。途中のコンビニで発泡酒を買った。夕方でも暑い。

家に着く。早めの晩御飯を作る。セロリを節ごとに切りわけて筋を取り、ジップロックに入れる。すぐに痛んでしまいそうな葉っぱはすぐに使うことにした。

セロリの葉っぱ塩昆布和え載せ豆腐

① セロリの葉っぱをむしり、荒く刻む。
② ①と塩こんぶ・塩をタッパーに入れて振り、しんなりするまで少し待ち、ごま油も回しかけて置いておく。
③ 絹ごし充填豆腐1パックを皿に開ける。
④ たっぷりの②を③に載せる。
⑤ 砕いたチキンラーメンと白ごまを④に載せる。

青く爽やかで、いろんな食感があって美味しい。

つまみながら、飲みながら、次を作る。買った夏野菜達を前に、ついにストゥブを使う時が来たと思った。ストゥブを手に入れたものの、そのころから自炊を諦めてしまったので、眠らせてしまっていた。ズッキーニとピーマンとトマトと玉ねぎを入れてフタをして放置。ワクワクしながら待っていると、しばらくして焦げた匂いがしてきた。苦い無水調理デビュー戦となった。ちゃんと油をなじませなかったのが悪かったか。重曹で焦げが綺麗に取れたのが救いだ。焦げた部分を除きながら食べた。味はあんまり覚えていない。

そろそろ寝なきゃなのにiPhoneの写真フォルダ整理を始めてしまう。ライブ写真を普通の写真にしたい。通常写真として複製した後、元のライブ写真を消せばいいらしい。複製してみた。普通の写真ではなく、ライブ写真として複製されてしまった。ライブ写真が2枚ずつになった。1枚ずつ選択して消す羽目になった。
なんか押し間違えたのかなと思って、もう一度やってみたら、もう一度ライブ写真が複製された。また1枚1枚選択してせこせこと消す。こんな事せずにおとなしく寝ておくべきだった。

2024年6月24日 (月)

朝起きる。頭の重さがある。寝る前にブルーライトに晒され、寝るのが遅くなったせいだ。しかし、これは自分のせいである。

出社。自分が司会をするアイデア出しの打合せがあった。事前に考えていた工夫ポイントが上手くハマったのではないかと思う。自分にとっては大きな一歩になったと思う。でも、周りにはどう映っていただろうか。この打合せに意味があったと思われただろうか、今までとは何かが違ったと思われただろうか、それともなんかサムいと思われただろうか。
最近、自分はどういう理由で人に嫌われるんだろうかと考えることがある。冷笑的な理由であれば、それはどうでも良いとも思えてきた。でも伝えたいことが伝わらないならば、なんだか寂しいなとも思う。

別の打合せで、面白いと思ったことを紹介したけど、あまり伝わらなかった。焦って言い方を色々変えながら説明した。何とか伝われと思う気持ちがあった。

仕事が終わり、建物を出た。ぬるい風が体にぶつかった瞬間、今日はナスの揚げびたしだと思った。キンと冷えていて、そうめんにかけたのが頭に浮かんだ。

帰りのバスの中で、冷蔵庫に思いを馳せる。安かったので勢いで買ったさやえんどうを一体どう食べようか。片栗粉をまぶして揚げ焼きにするといいかなぁ。プチトマトは卵炒めだなぁ。

ナスと卵を買うためにスーパーへ行く。引っ越ししたばかりなので、不足している食材を買い足す。米油を買う。ごま油一本生活から脱却。オリーブオイルを買いたいけど、サイゼリヤで買ってみよっかなという気持ちがあり買わずにおく。お酢は買わずにレモン汁を、やっぱり必要だよなとあらびきコショウを買った。初めて来たスーパーで卵売り場を探すことは難しい。

帰宅。まずはつまむものをと思い、セロリとピーマンを使うことにする。

セロリとピーマンと白ネギを和えた物

① セロリを斜め薄切りに、ピーマンを縦に細切りに、白ねぎの外の方を白髪ネギにして、タッパーに入れる。
② ①に塩をして混ぜ合わせ、レモン汁をかけて馴染ませる。
③ ②に少しあらびきコショウも入れる。

だいぶ苦みが強い。一旦水にさらすと良かったかもしれない。淡麗グリーンラベルを飲む。ちょっとつまみつつ、ナスの揚げ浸しを作ることにした。いや、そんなに油を使わないので、焼き浸しだな。

ナスの焼き浸し

① 長ナスのヘタを剥がし、縦半分に切った後、さらに縦横半分ずつに切る。
② 気が利いた感じで切れ込みを入れたいけど、別に店でもないので雑に切れ込みを入れる。
③ ボウルを出すのはめんどくさいので、切ったナスをそのまま小鍋に入れる。
④ ナスの上から油を回しかけて、火にかける。焼き目付けと油吸わせをする。
⑤ 透明感が出てしんなりしたナスから順に一旦タッパーに上げる。
⑥ 全部タッパーに上げたら、めんつゆと水を小鍋に入れて沸かし、少し砂糖と醤油を足す。
⑦ 鍋にナスを戻して、ちょっとだけ馴染ませ、汁ごとタッパーに上げる。

会社を出た時に頭で想像したキンと冷えたナスではない。想像と現実はいつも距離がある。味が染みる前、甘味は思ったより控えめだった。

プチトマトを半分に割って、塩をして置いておく。その間に、ご飯のスイッチを入れ、一旦リビングへ。ご飯が炊けた音がしたけど、リビングから動くのがめんどくさい。何十分かしてから、キッチンに戻る。

プチトマトの卵炒め

① プチトマトを半分に割り、ボウルに入れて、塩をして置いておく。
② フライパンにちょっと多めの油を入れて火をつけ、トマトを焼く。
③ さっきまでトマトが入ってたボウルに卵を2コ割り入れる。トマトから出た汁で味をつけることにする。
④ 油を入れすぎてトマトがハネそうだったので、慌てて卵を入れる。
⑤ さっと混ぜる。油多めのフライパンに卵を入れた時、鍋肌に焦げ付かずにするりと剥がれるのは気持ちがいい。
⑥ 完成。のはずだったけど、切ってあったネギを入れ忘れてたことに気づく。
⑦ 仕方なくネギだけを炒め、後載せする。

トマトを炒める時は油を少なめにしてもう少ししっかり炒めるべきだった。卵に対しては油の量がちょうどで美味い。

今日も寝るのが遅くなってしまった。まぁでも仕方ない。

2024年6月25日 (火)

朝、目が覚める。最近暑いので、窓は開けっぱなしにして、明るい中アイマスクをしながら寝ている。いくらアイマスクしているとは言え、うっすら漏れてくる明かりで、眠りが浅くなっているんじゃないだろうか。

出勤。仕事道具を積んだ軽自動車のおじいさんと出勤するタイミングが毎朝被る。PERFECT DAYSの平山みたいだなと思ったけど、役所広司のような渋さはないよなぁと思う。

仕事。日程調整。長いお付き合いがあり、これからもお付き合いがある各方面に負担にならないようにとか考えると決められず、頭がサワサワする。一旦何か別のことをやろうとしたけど進まなくて、さらに別のことをしてみても進まなくてを繰り返す。

11時半過ぎ、とてもお腹が空いたなと思ったことは覚えている。

午後からはなんとなく盛り返した。ちょっとした面談があった。つい話しすぎてしまった。最近、落とし穴が怖い。どこに落とし穴はあるんだろうか。
上司の上司がふらっとやって来て、最近どうよと声をかけてくれる。肩を揉んでくれた。柔道耳のその人はコリをピンポイントで当てて、とても気持ちよかった。柔道の人はマッサージが上手いイメージがある。今の時代に肩もみというのもなぁとも思うけど、一般論としてはそうだとしても、おれは嬉しかった。

19時退勤。晩ごはんどうしよう。昨日使わなかったさやえんどうをどうしようか。昨日に引き続き悩む。帰り道ではどうするか決められなかった。

帰宅。昨日作ったなすの焼き浸しと、セロリとピーマンと白ネギを和えたものを食べた。なすの焼き浸しは昨日よりも美味しくなっている。明日のお昼ご飯にそうめんと一緒に食べよと思い、その分を残しておく。

さやえんどうをどうするか思いつかないけど、とりあえず筋を取る。青い香りが立ち込めて、ばあちゃんが豆ごはんのためにえんどう豆を剝いていた時のことを思い出す。いつどんな時だったか具体的な光景は思い出せないけど、机にチラシを敷いていて、青い香りがしていたことは思い出せる。
とりあえず、さやえんどうを茹でる。そのままいくつか食べる。これで十分じゃんと思った。でも5コくらい食べたところでもういいかと思った。お肉と一緒に焼くことにした。

さやえんどうと豚肉の甘辛コショウ焼き

① さやえんどうをやや硬めに茹でる。
② フライパンに油を敷いて豚肉を焼く。
③ 砂糖を入れる。すき焼きの時くらいしかしない先に砂糖を入れるそのやり方がいいような気がした。豚肉はちょっとカリッとさせるくらいがいい。
④ 醤油を入れ、軽ーく水分が飛んだところで、さやえんどうを入れ、火を止める。
⑤ 気が済むまでコショウをガリガリさせる。

甘辛いけどシャープな感じもする。ご飯がすすむ。最近コショウ好きだなと気づいてきた。コショウは刺激がガンと来た後残らないのがいい。唐辛子の後に残る刺激には弱い。次の日お腹が痛くなってしまう。

風呂に入る。夏用のきき湯を入れる。炭酸が強めで良かった。

明日は在宅勤務なので、朝のゴミ捨てを忘れる気しかしない。夜のうちにアパートのゴミ入れに出しに行く。外に出てみると、部屋の中よりも外の方が少し涼しく、散歩してみたくなった。この散歩で結局暑くなってしまうとは分かりつつ、近所を少しだけ散歩する。大通りに出る手前で引き返す。振り帰って、来た道を歩くと、風を感じる。追い風は感じないけど、向かい風は感じるもんなんだなぁと思う。何か比喩的に考えたくなるけど、少し恥ずかしいなとも思った。

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