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学生時代の話からキャリアアップのアドバイスまで。社長に直撃インタビュー

こんにちは。資生堂インタラクティブビューティー(SIB)の須野原です。
今回は、トップインタビュー第二弾として笹間社長(SIBは2名の共同代表!)にインタビュー。

オフィシャルな場では語られることの少ない、笹間社長の学生時代から、新卒で入社してからこれまで歩んできた資生堂でのキャリア、さらにはキャリアアップしたい方へのアドバイスまで、お話を伺ってきました!

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■「人生、なんとかなる」と考えていた大学時代

弁護士になりたくて、大学では法律学科に入学しました。ですが、法律の授業を受けてみたら、あまり興味が持てなくて。弁護士を志してせっかく入学したものの、バブル真っ盛りということもあり、授業よりも遊ぶことの方が楽しくなってしまいました。

特に3年生以降は、授業に出た記憶がほとんどなく、門をくぐった先の校舎の様子が思い出せない(笑)4年生になり、まだまだ取らなければならない単位がたくさん残っていたのですが、友達に助けられ、なんとか卒業できました。あれはミラクルでしたね。

バブルという時代の中で「人生なんてなんとかなるよ」と世間を甘く見ていたところもあったと思います。

■拾われて、資生堂へ

学生時代から男性用化粧品のCMやキャンペーンを見て、かっこいい!と思っていました。「自分はこういうかっこいい仕事に興味があるんだ」と気づき、化粧品メーカーを数社受け、縁あって資生堂へ入社することになりました。
遊んでいたから大学の成績も良い方ではなかったし、就職活動もがむしゃらに努力したわけではない。社会人になる準備ができていなかった私は、資生堂に拾ってもらったと思っています。

■入社後のキャリア

今でも心に残る、美容部員のホスピタリティ

入社後すぐに、札幌の販売会社の営業部に配属されました。先輩からいろいろ教えてもらうより先に、独り立ちしてしまったので「資生堂の営業とは何ぞや」を理解する間もなく、仕事がスタートしました。

そんな中でも、美容部員(現在はPBP“パーソナルビューティーパートナー”)のホスピタリティには感銘を受けましたね。日頃の接客時はもちろんなのですが、お客さまの見えないところでもお客さまのことを考えて行動しているのです。

例えば、得意先を集めたセミナーに遅刻してきた方がいた場合、得意先の方であろうと決して途中からは参加させず、休憩時間になるまでは会場の中に入れないのです。
「セミナーとはお客さまに美しくなっていただくための勉強の場であり、真面目に参加している他の方に失礼になります。」と、あえて厳しい姿勢を貫いていました。

お客さまの目に直接触れることのないセミナーでも、何気なく使うティッシュ1枚でも、販売に関わる物事はすべて、お客さまの“美”に繋がるものであるという、真摯な姿勢や心得を学びました。

「商品を売りたい」というよりも「この商品はお客さまが美しくなるために本当に必要なものである」とお客さまを思ってお伝えすることこそ、美に携わる仕事の本質だと思うのです。

若いころにPBPから学んだホスピタリティは、今でも大切なこととして、自分の心に残っています。

感銘を受けた「美の本質」を志した結果、営業をクビに

札幌で学んだ「美の本質」を胸に、次の勤務地 茨城へ。

「特売やキャンペーンなどで一時的に売り上げを上げるのではない。常に丁寧な接客を行い、お客さまに綺麗になってもらい、結果的に売上につながる、という化粧品店を目指すのが営業の仕事である!」と意気込み、自分が担当する得意先に対し特売の廃止を提案して回りました。

各店が協力してくれたものの、売上は前年から大きくマイナス。それでも、もう少し長い目で見ましょう!と周囲を説得し、特売廃止を続けていました。

しかしついに1年後。支社の中でただ1人、目標と売上実績が大きく乖離してしまい……結果的に営業を外され、内勤となりました。

「ありがとう」と言われる営業サポートを目指して

営業から内勤になった当初は、正直言って落ち込みましたね。でも、現場の仕事内容や気持ちが分かるからこそ、それまで一緒に働いてきたメンバーに「ありがとう」と言われる仕事を目指そうと決めました。

営業の人が欲しい情報を必要なタイミングで差し出すことで、喜ばれたり助かった!と言ってもらえたりするようになりました。少し気を利かせ、一歩先を見越した仕事をすると、自然と皆から「ありがとう」と言われるように。
ずっとこうして、人をサポートして働くのもいいなと考えていた矢先、本社へ異動となりました。

■家族会議で「もう無理、辞めたい」

資生堂人生の中で一番大変だったのが、本社に異動して新ブランドの担当をした時でした。

資料に書かれている用語の意味も理解できぬまま、他部門との会議に単身で参加。結果、その場で激しく叱られたのですが、何を叱られているのかも理解できないという状況でした。

本社へ異動して2週間後に年末休みに入ったので「もうやっていけない、会社を辞めたい」と家族に打ち明けました。

家族の同意を得て、新年初日に退職を伝える!と意気揚々と出社したものの、トラブル発生でチーム全員大忙し。
……退職を伝えるタイミングを逃し、今も資生堂で働いています。

その他にもいろいろと苦労しつつ、発売までこぎ着けたものの、その新ブランドは初月の売り上げが、目標に対してマイナス70%という悲惨な実績に……。営業部門から呼び出され、大目玉を食いました。あれは本当に大変でした。

結局2年間マーケティング担当を経験しましたが「笹間が携わったブランドは消える」というジンクスが生まれてしまうほどすべて無くなってしまいました(笑)そして再び、サポート業務に回ることとなりました。

営業→営業サポート、マーケティング→マーケティングサポートと様々な業務に携わったことで、仕事の幅と知識は確実に広がりました。

最近は多くの方が資生堂に転職してくる中で、営業現場のこともマーケティングのことも分かっているということは強みだと思っています。色々経験してきてよかったと思いますよ。

■資生堂の未来=ハッピーでいたい方全員に出会いたい!

資生堂という会社は「生活者の皆さまにとって、自分のビューティーを実現する時に無くてはならない存在」であり続けたいと考えています。

すでに資生堂に触れてくださっている方はもちろん、まだ触れたことはなくても「ハッピーでいたい」と思っている方には全員に出会いたいし、そういう会社であり続けたいです。

そのためにも社員のみんなには、進化する商品の機能やサービスの情報を日々キャッチアップするだけでなく、その先を行ってほしいですね。

■社長から見る、SIBの推しポイントは「多様性」

SIBは、資生堂の中でも少し変わったキャリアを積んできた人が多く、中途採用の方たちも様々なバックグラウンドを持っています。コンパクトな組織ながら、こんなにも専門性の高い多様な人材がいる所は他にないですよ!

「毎日事件が起こる」のも、実は推しポイントです。

事件こそ、前に進む原動力

トラブルや事件が起きてこそ、私自身の存在価値があるのだと先輩から言われたことがあります。物事がすべて予定通りに進むことはあり得ないし、事件をどう乗り越えていくか考えることこそが仕事だと。

皆が前に進もうと頑張っているからこそ事件が起こり、それを乗り越えるからこそ、横のつながりが強まり成長していくのだと考えています。

SIBはいつもどこかで事件が起こっていて、ビジネスが動いている感覚があります。なんとなく、動物園のような雰囲気がありますね(笑)

■オフの日のゴルフも、精神修行の場

オフの日は、趣味のゴルフをして過ごすことが多いです。とても良いショットだと思っても、蓋を開けてみるとバンカーギリギリということもあれば、ミスしたと思ったのに、とても良い位置につけていることもあります。物事はすべて自分の思った通りにうまくいくわけではないということをゴルフからも学んでいます。

気を付けているのは、ミスをして自分自身に憤りの感情が芽生えても、メンバーに不快な思いをさせないようにすること。常に明るくラウンドするために、心をコントロールできるよう努めています。

■次世代に、負の遺産は残さない

もう一つの休日の楽しみは、ずばり孫ですね!可愛くて癒される存在です。
それと同時に、未来の人たちに負の遺産を残してはならないと強く思うようになりました。

自分が良くないと思ってきたことは、若い世代がビジネスをする際にネックにならないよう解決していきたいと考えています。

輪を乱さないことが良しとされるカルチャーもありますが、資生堂がこれから先も生き残っていくためには、革新すべきところは革新していくつもりです。

■キャリア模索中の方へアドバイス

キャリアアップしたいと思ったら、進みたい道を素直に選ぶ

キャリアを積む中で「自分はこのままでいいのか」「この選択でよかったのか」など、必ず迷いは生じますよね。

でも、その選択がよかったかどうか決めるのは、その時ではないと思います。キャリアを積んで時間が経った時に「あの経験はこういう意味があったんだ」と気づくものなのかなと。

キャリアアップしたいと思ったら「進みたいと思った道を素直に選ぶ」という選択肢を最優先に検討することをお勧めします。自分の中に、何か感じるものがあるということですから。

「マネージャー」というキャリアも、選択肢の一つ

キャリアを積む中で、ご自身の興味があることを突き詰めるのももちろん良いですが、一方で「マネージャー」というのも選択肢の一つです。
マネージャーという職種は、能力やケーパビリティももちろん大切ですが、絶対に欠かせないのが「人間性」。

人間性とは「多様な価値観を受け入れられる力」だと考えています。そのためには、一言で多様な価値観といっても、実際はどういったものがあるかを知ることが大切だと思いますよ。

他社の人と会うこと、新しいコミュニティに参加すること、海外に行くことなど、すべてが経験となり、多様な価値観を知れるきっかけとなるはずです。

自分自身の固定化された価値観とは異なる生き方をし、その状況に満足している人がいることを理解することも、とても大切です。皆さんには、業務の能力を磨くだけでなく、世の中や人に対する興味をもってほしいです。

一点お伝えしたいのは「マネージャーにならない人=能力がない人」ではなく、あくまで向き不向きの問題だということ。
マネージャーになる能力はあっても、自分自身が好きなことや専門分野を突き詰める方がさらに向いている方も、当然います。

どのような道を歩むにしても、情熱を傾けられる業務やキャリアに沿って、学びや体験を積極的に行ってください。
最終的には自分で決断していくことが大切だと思いますよ!


いかがでしたか?

組織がコンパクトだからこそ、社長との距離も近く、ざっくばらんにあれこれ質問できるのもSIBの魅力かもしれません。

ぜひ、ご参考にしていただけると嬉しいです。

資生堂インタラクティブビューティー株式会社 採用情報 (hrmos.co)
※SIBに興味を持っていただいた方はぜひ上記より♪

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取材・執筆:須野原 慶恵(すのはら よしえ)
資生堂インタラクティブビューティー株式会社所属。長年、資生堂総合美容サイト「ワタシプラス」やその他webサイトにて、美容やライフスタイルのトレンド情報を制作。一人の生活者としての素朴な疑問や、自身も興味があるテーマを深堀りしたコンテンツ企画が得意。
バックパックでの世界旅行や、ラオス在住の経験あり。


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