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思考の〈かたち〉について

打ち合わせの時のこと。
ある研究者の方が「企画書を書いてきました」と、おもむろに大きな紙を広げてきたので驚いてしまった。え、これ、企画書?まるでシュタイナーの黒板絵だ。


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「僕はいつもこうした絵図のようなものを思い浮かべながら思考してるんです」という説明を受けて、そうなのかと思った。思考の仕方にもかたちやビジュアルイメージがあるんだ。

だけど、僕はこの方のような絵図のイメージで思考したことは多分ない。だとしたらどんなものか、考えてみると、多分2種類のイメージがあるかもしれないと思い当たる。

何かの対象について調べたり体験したり考えたりすると、その対象の輪郭が少しずつ定まっていくような感覚を覚える。対象を立体スキャンしているように、歴史や文化、モノ、体験、色んな方向からみることによって、その精度が高まっていく。そんなイメージ。

一方、対象がより大きく複雑になってくると立体スキャンのイメージではうまく行かなくなってくる。だから、次の思考イメージが要請される。オンラインRPGのフィールド画面のようなものに変わっていく。

そこには空間があり、自分もその空間を移動したり、鳥の目にも虫の目にもなれたりする。新しい情報や体験が追加されると、そのフィールドも更新され、新しいエリアが追加されたり設定が少し変更されたりする。そうやって、どんどん世界観が具体的になったり広がったりしてくる、ような。

うーん、うまく言えないけれど、実際にそのようなビジュアルイメージがずっと頭に浮かびながら思考してると思う。
もしそれをアウトプットするのだとしたら、どうしたらいいんだろう。そして、他の人はどんな思考のかたちをしてるんだろう。



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