看護師という働き方〜新人時代前編〜
久々の前回の続きです。
新人で大学病院のICU=集中治療室に配属になった私。
全体オリエンテーションが終わった後に、同じ配属部署の同期と対面。
1人はおっとりした可愛い子、もう1人は明るく元気な子で、2人は大学の同期とのことでした。
外部からの私に2人は優しく、疎外感を感じることなく仲良くなれました。
とにかく良い同期だったので、当時辛かったとはいえ、自ら勝手に連絡を絶ってしまったことに今でも後悔。
沢山支えてくれて、本当に感謝しています。
オリエンテーション後はいよいよ自分達の部署へ。
病院紹介のパンフレットにも載っていた、美人な集中ケア認定看護師と初対面。
きりっとした雰囲気で、話し方からも賢さが溢れ出ていました。私が入ったICUはとにかく美人率が高かった!
そしてICUや救急の現場はタフさや集中力を要するためか、20〜30代の若い方が多かったです。
いよいよICUに入ると、まずびっくりしたのは機械の多さ。
そして頻繁に心電図モニターや呼吸器のアラーム音が鳴っています。
患者さん達は沢山の点滴やドレーン等の管で繋がれており、大半が意識はありません。
ICUにいる患者さんは、病気や事故で重症になり高度な医療管理が必要になった人達がくる場所です。
正直、現場の空気や緊張感にビビりました。
ただこの現場で働いて1人前の看護師になる!と思っていた私は熱意に溢れていて、他の同期よりも必死でメモをとり説明を聞きました。
帰ってからも何度もオリエンテーション資料や買ったICU看護の本等を読み返したり。
睡眠時間は2〜3時間で、毎日勉強。
休みの日は寝不足の疲れで昼過ぎまで寝て、起きたら勉強。
人生で1番勉強をした時期だったと思います。
また私の中で勝手な競争心もあり、朝は1時間以上前に出勤して受け持ち患者さんの情報をとり、課題レポートは同期の誰よりも1番に仕上げ提出していました。
元々のんびり屋だったのに、優等生を演じていたのです。とにかくできるようになりたかった私は勉強し、先輩からの評価を異常なほど気にしていました。
最初は若さと体力で乗り切れましたが、そんな無理した生活を続けていれば体や心が壊れます。
少し立ち止まって考えればわかることなのに、当時の私はブレーキのかけ方を忘れ、暴走していました。
看護師だけど、自分のセルフケアが全く出来ていませんでした。
そして次第に勉強も生活も追いつかなくなり、人間関係も崩れていくのです。
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