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他人の人生をコピペするのはやめようと叫びたい

こんにちは、HLABの高田です。高校生・大学生向けの国際的なサマースクールや海外大学受験の奨学金サポートなど、グローバルな教育に携わり続けてなんだかんだで9年目になりました。その中で、数多くの高校生、大学生の選考・採用、そして前職では新卒採用など、関わってきました。

仕事の性質上、多くの高校生、大学生、そしてその保護者の皆様とお話する機会が多いのですが、むっちゃよく聞かれる質問のテンプレがあります。今日はそれについてのお話。もう、その質問やめてくれ!という悲痛な叫びです。笑

頼むから自分の生き方に正解を求めないで!

よく聞かれる質問のテンプレ、それは、これだ!

「××に入るために、◯◯したほうがいいですか?」

××や◯◯には、例えばこういうものがあります。

海外の大学に入るために、国際レベルの大会に出るとかの課外活動したほうがいいですか?」
「HLABのサマースクールに参加するために、部活のキャプテンやってたほうがいいですか?」
新卒でこの会社にはいるためには、ベンチャーでインターンしたほうがいいですか?」
「この会社に転職するために、一年留学してたほうがいいですか?」

といったものです。

質問を言い換えると、「××の選考を突破するために必要となる経歴はなんですか?」ということになります。これ、要は自分の人生の「正解」を尋ねている質問になっていますよね。この正解って、果たして本当の正解なんでしょうか?

結論からいうと、正解じゃないと思います。一体それはなぜか?

採用をする側になって考えてみよう?

私はこれまで、多くの高校生、大学生、社会人(採用もやっていましたし)をそれなりの数見てきました。そして、私なんかよりもっと多くの学生や社会人を見てきている人事系の仕事をしている先輩方も当然いますが、その方たちと話していて共通で言うことは、

「金太郎飴みたいに同じ経歴や経験だと読む気が失せるし比較してしまう」

ということです。それが、「××」が正解にならない理由です。

そもそも、採用側は「あなた」について聞きたいのに。他人と同じような経験をつらつらと述べられたところで、何も入ってきません。思うのは、「あぁ、またか。」

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(画像は自分たちについて語り合うイメージです笑)

そして、正直言うと他人と同じ経験や経歴でも正直構わないのですが、大事なのは、そこからどう感じてどう表現するかなんですよ。そもそも、あなた自身、他の人とは確実に違うところがあるのだから、それが聞きたいのに。「バイトリーダー」とか「副部長」でも肩書はなんでもいいんですけど、そこで何をして何を感じて何を学んだか?を聞きたいんです。

さらに、その経歴が自慢話になってくるともっとタチが悪いんです。自慢話や成果アピールはみんなするし、その成果を示されると、どうしても他の応募者と比較せざるを得ないんですよ。そうすると、世界チャンピオンとか出てきたときに、その人は負けちゃうんですよね。(その人が本当に世界チャンピオンなら話は別なんですがw)

他人の経歴をコピペする人生やめてくれ

確かに、合格した学生や入社できた人は、共通の特定の経歴や経験をしているかもしれません。商社には部活のキャプテンが多いとか、海外大学に進学する学生に英語ディベート経験者が多いとかです。でも、あくまで「多い」だけで、それやってなくても受かってる人いますやん?ってことです。

例えば留学した先輩を追随するように英語ディベートをやる、ということを否定するわけじゃありません。ただ、僕はよくこれを「他人の経歴のコピペ」と呼んでいるのですが、経歴をコピペしまくったところで出来上がる自分は、本当の自分なんでしょうか?そんなエッセイや面接の受け答えは、他人の人生をあたかも自分が選んだのように表現しているもののように、僕は思えてしまいます。

そういえば、大学のレポートで「コピペレポート」が見破られるソフトが開発された、というニュースがありました。コピペレポートの悪い点は、内容そのものよりも「正しい答えがあると決めてかかっているところ」、そして課題に対して「自分の頭を使わず思考停止している」ところですよね。

もし、経歴コピペが自分の安心感に繋がるのであれば、否定はしません。ただ、そこから、なぜその安心感がほしいのか?その「コピペしている自分」の価値観を深堀りしてみるのも、ひとつの手かもしれませんね。

ただ、きっと自分が本当にやりたいこととか、興味あるかもしれないことにチャレンジしている方が、自分らしいんじゃないかなぁ?ぶっちゃけ同じことやっててもいいんですよ。何も考えないで、他人の人生コピペしたところで、困るのは自分自身なんだと思います。そして、その1回のキャリア選択のために無思考にコピペをしてしまう代償は、その先の人生において大きい...。

結局、自分のやってきたことやこだわりをいかに表現するかを採用側は見ているんだと思うし、採用側も表面的な「経歴」や「受賞歴」、「テストのスコア」「大学名」などに騙されてはいけない、ということも忘れてはいけませんね。

そんなことをこの数年毎年思う、受験、就活シーズンです。

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