出世の巫女

阿多古神社で働く巫女服の女子大生の話、官能ビジネス小説を執筆しています。ぜひ、読んでみ…

出世の巫女

阿多古神社で働く巫女服の女子大生の話、官能ビジネス小説を執筆しています。ぜひ、読んでみてください!応援よろしくお願いします。アイコン絵は丸井シロさんの絵をお借りしてます。 平日/ほぼにち更新中です。土日/改善検討のためお休み。1年は最低でも続けてみようと思っています。

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4話 人事評価を上げるコツ

阿多古神社に 春、樹々が芽吹き神社に新しい彩りが生まれる。 会社員(25歳男性)が一歩一歩、自信がある感じで大鳥居から石段をゆっくり登ってくる。社殿の正面に立ち、お賽銭箱に小銭を投げ入れた。手を静かに合わせて礼を深々とした。 今回のお願い  「私は、仕事が同期で一番成績がいいです。上司は適当な指示しか出してない、もっと評価されるべきだと思っています。しかし、評価が上がりません。評価をどうか上げてください!」 神様の茶屋へ (人を評価しているのも人じゃ‥‥) (暇を持

    • 3話 仮説立案のメリット

      阿多古神社に 春、樹々が芽吹き神社に新しい彩りが生まれる。 会社員(24歳男性)が髪の毛はボサボサ、目の下には大きなクマで大鳥居から石段をゆっくり登ってくる。社殿の正面に立ち、お賽銭箱に小銭を投げ入れた。手を静かに合わせて礼を深々とした。 今回のお願い  「私は、今年入社して3年目です。仕事が期限に終わらず、いつも先輩から怒られます。スケジュールを立てろと言われるんですが、スケジュールを立てても上手くいきません!仕事を進めるのが上手くなりますように!」 神様の茶屋へ

      • 2話 要約力

        阿多古神社に 春、桜の花びらが風に運ばれていく。 会社員(25歳男性)が眉間に皺を寄せた独特の苦悩の表情で大鳥居から石段をゆっくり登ってくる。社殿の正面に立ち、お賽銭箱に小銭を投げ入れた。手を静かに合わせて礼を深々とした。 今回のお願い  「私は、今年入社して3年目です。先輩から、お前の話は長いしつまらない。聞いてて時間の無駄だし、要点がわからんと言われます。私は私なりに〜(中略)〜という訳で、話をまとめるのが上手くなりますように!」 神様の茶屋へ (な‥‥が‥‥い

        • 1話 質問の作法

          阿多古神社に 春、桜が舞い散る。 会社員(23歳男性)が暗い顔つきで大鳥居から石段をゆっくり登ってくる。社殿の正面に立ち、お賽銭箱に小銭を投げ入れた。手を静かに合わせて礼を深々とした。 今回のお願い  「僕は、今年入社した会社員です。先輩から、お前の何が聞きたいか解らない、質問が下手だと毎日怒られます。質問が上手くなりますように!」 神様の茶屋へ (なんじゃその願いは‥‥) (暇を持て余してたところじゃ、ちと遊ぶか。) 願いを終えた会社員の頭に声が響く。 ──後ろ

        4話 人事評価を上げるコツ

          序章2 ミヅハノメ

           ある休日、美琴は茶屋で昼食の多忙を終えて、片付けを始めた。先輩巫女から洗濯を頼まれた布巾類の入った桶を社殿の裏手にある水場へと運んだ。  美琴は水場で布巾を洗いながら社殿から視線があるような気がして、何度も社殿に目をやるが人影はなかった。 (暇じゃ‥‥) 社殿には水を司る神がいた。名はミヅハノメ。水の神が得意とするのは恋愛や結婚、縁結び等である。ミヅハノメは社殿から水場で洗濯している巫女を見つけた。 (あの術を久方ぶりにやってみるか) ミヅハノメは巫女に向けて、右手をかざ

          序章2 ミヅハノメ

          序章1 巫女服の茶屋

           美琴は眠りから覚めた。ゆっくりと目を開けた。目の前には大きな社殿が見える、賽銭箱の前で腕を組み仁王立ちしている。先程まで洗い場にいたはずだった。まるで夢を見ていたかのような感覚、社殿の屋根上から見た美しい夕焼けが脳裏に浮かんだ。 (誰かと感動を共有した感じ‥‥)  美琴は茶屋に戻り、着替えてバイトから帰宅した。 身体がやや濡れているのが気になるため、風呂にすぐ入った。湯船に浸かりながら、ここ最近の出来事を振り返る。  東京都港区のビル群が建ち並ぶ大都会に忽然と山があり、

          序章1 巫女服の茶屋