なぜスポーツチームの代表が年間50本もの講演会に登壇するのか
こんにちは、琉球アスティーダの早川です。
代表に就任してから、「早川さんってどんな仕事してるんですか?」と聞かれることが増えました。
確かに、スポーツチームの社長の仕事って見えづらいですよね。
僕は監督でもコーチでもないので、卓球を教えるわけにもいかない。
そもそも、僕は卓球初心者です(笑)
僕の1週間のスケジュールは、朝から晩まで様々な方との面談や会合で埋まっています。例えば、スポンサー企業への訪問や、個人的な経営の相談など。
特に上場後に増えたのがセミナー登壇のご依頼です。アスティーダに関することはもちろん、場合によっては経営に関するお話をすることも。
参加者層は幅広く、若い方から同年代、そして年上の方まで。大変恐縮ながら、これまでに僕が得た学びや経験を共有させていただいております。
セミナー以外にも、客員教授として大学の講義でお話をしたり、若手経営者の会で事業の相談に乗ったりと、誰かに何かを教える立場になることが非常に多いのかもしれません。
今回は、僕がなぜ積極的に「人の育成」に向き合うのかについてお話します。
いい講演家は、緊張している
僕が初めて人を指導する立場になったのは、大学生の時。当時は司法試験合格のための勉強に励みながら、いずれは政治家になりたいと考えていました。
「政治家になるためには話がうまくないといけない。」そう考えた僕は、人前で話す経験が積めるバイトをしようと、宅建講座を運営する会社に応募したのでした。
無事、面接には合格。そして講義を持つことになるも、ほとんどの生徒が社会人。しかし、僕は大学生。絶対に身分がバレたくないと思って、社会人を装っていました(笑)
今では想像できないかもしれませんが、当時の僕は、たった3人の前で話すだけで、緊張で足が震えていました。
「どうにかして話し上手になりたい」そう思い、著名キャスターの古舘伊知郎さんの講演会に参加することに。
彼の話は僕の考え方を一変させました。
「緊張は、話し手にとって最高の条件だ。緊張するからこそ、聞き手の一人一人の顔を見ながら話す内容を変えるなどの配慮ができる。そして、それを続けることで徐々に照準が合わさって、聞き手の満足度の高い話ができる。逆に緊張感なく登壇してしまうと、だらだらと自分の好きな話をして終わってしまう。求められている内容ではないにもかかわらず。」
いい講演家とは、自ら緊張状態に追い込んでいるということを学びました。
転機となったベンチャーマッチング交流会
衆院選を終え、これからどうしようかと悩んでいた時。「早川ちゃん暇なら少しだけ手伝ってよ」と先輩経営者の皆様からお声がけをいただきました。
「こんな自分でも何かできることがあれば!」と思ってアドバイザーとして協力することに。
相談内容は主に「経営」と「政治」について。若くして起業し、元首相秘書を務め、衆議院選に出馬していた僕にとって、どの質問も実体験から得た学びが反映されているものばかりでした。
そのため、相談いただく内容のほとんどに回答できたのです。そして、回答した通りに実行していただくだけで、離職率が大幅改善したり、売上が向上したりと、次々と成果が出ていきました。
もちろん、実行しているのは現場の皆さんです。しかし、相談にのるだけで、多くの経営者に喜んでいただける。僕のこれまでの経験は無駄ではなかったと思えた瞬間でした。
衆院選に落選し、少々自信を失いかけていた時だったこともあり、再度自分自身の存在価値を見出せた瞬間でもありました。
こんな僕の持っているものでよければどんどん還元していきたい。そう思って立ち上げたのが、中小企業経営者の集い「ベンチャーマッチング交流会」です。
世の中の会社の99%が中小企業。しかし、その中小企業に対する国家予算は0.01%もついていない。ほとんどの予算が大手企業に集中しているという悔しい状況です
僕は選挙の時から、「中小企業の元気が日本の元気になる!」と言っていました。1つ1つは小さな会社かもしれない。しかし、その1つ1つの粒が互いに手を取り合えば、社会をひっくり返すほどの大波になると信じています。
せっかくやるのであれば、それくらいのことをしなければならないと思い「ベンチャーマッチング交流会」はスタートしました。
最終的には3年間で6000社もの会員社数になり、毎月著名な経営者をお招きして、僕との対談形式で経験やノウハウの共有をしました。
その他にも、現在は20代の起業家向けの会にも参加しています。
僕もそうでしたが、若くから起業すると無知なことも多い。知っているだけで回避できるリスクは山ほどあります。
例えば、IPO時の持株の配分です。あまりその仕組みを理解せずに勢いでIPOしてしまい、気づいたら自分の持株比率がものすごく下がっていて、会社を乗っ取られかけたりなど。。。
または、スピード感を持って事業をスケールさせる人脈がない場合もある。
僕の経験や繋がりが、そんな経営者たちを守り、支援できるのであれば、という思いで毎月参加しています。
「志」のある仲間を増やしたい
僕が育成に力を入れるのは、「志」を持った仲間を増やすためです。
100社あれば99社が潰れていく時代。そんな厳しい時代を生き抜くには、「社会貢献性」と「志」。そして、本気で5年10年30年と、己のビジョン達成に向けて絶対にやり切る「継続性」があるのかが重要。
もちろん辛い状況になるのは当たり前。途中で投げ出したくなるかもしれない。そんな時に、一緒に笑いながら「いろいろあるけど、もう一度前を向こう」と語り合えるかどうか。
事業でうまくいっていない仲間がいれば、自分の会社で協力できることをやってみる。
そんな「志」のある仲間との関係性は、とても楽しいもの。
伸びる人に共通しているのもこの点です。「志ある人生」とは、自分の幸せとは何かを知っていることなのかもしれません。
そして、僕はそういう人を増やしていきたい。
衆院選に落選した後の話です。お世話になった有権者の皆様のもとへ毎月3,000件ほど挨拶回りをしていた頃。「人の幸せの形って何なんだろう」と考えていました。
1軒1軒回っていると、いろんな家庭の姿が見えてきます。大勢の子どもに囲まれた家族もあれば、おばあちゃんと二人三脚で自給自足のような生活をしている人たちもいる。その中には、農業で大成功を収めたお金持ちの姿もありました。
出会った家族の全てが正解でした。いろんな幸せの形がある中で、不正解なものなどありません。自分の持つ幸せの尺度を他者に押し付けるのではなく、その人の幸せだと感じるものを応援していきたい。
その幸せは、決してお金持ちかどうかというものではありません。僕は、たくさんお金があっても幸せではなさそうな人たちをたくさん見てきました。
大切なのは、自分にとって何が幸せなのか、何が面白いのかの着地点を見つけること。
もしまだ見つかっていないのであれば、それを一緒に見つけて、全力で応援したいと今でも思っています。
僕は今、全国に志ある仲間を増やすべく、様々な講演活動を行っています。スポーツビジネスや、これからの日本経済、そして生き方についてなど、幅広い内容でお話しする機会を頂戴しております。
もし、僕のお話にご興味のある方がおられましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
それでは、また次回のnoteで!
【お知らせ】
アスティーダフェスを来年も開催します!
開催日は2023年 2月11日(土)~12日(日) を予定。
2022年は4万人規模でしたが、2023年は6万人規模に拡大します!
興味ある方は是非説明会に遊びにきてください。
「FiNANCiE」において琉球アスティーダクラブトークンを発行し、クラブトークンを使ったオンラインでの新しい体験を提供しながら、ファンと共に応援コミュニティの運営しております!
毎週事業説明会も僕が自ら行っています!
少しでも興味を持って頂いた方気軽に遊びにいらしてください。
ぜひ一度お話ししましょう!