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スポーツビジネスの可能性と上場に込めた想い。

琉球アスティーダスポーツクラブ代表取締役の早川でございます。

拙著「琉球アスティーダの奇跡」の販売もスタートし、多くの方から嬉しい反応を頂いております。読んでくださった皆様、誠にありがとうございます。

本の執筆だけでなく、日頃僕が何を考えているのかを発信することで、琉球アスティーダや選手について興味を持っていただけるかもしれないと思い、久々に筆を取ろうと思います。

今回は、僕が信じる「スポーツの力」「株式上場に込めた想い」についてです。
改めてのお話もありますが、あしからず。

我々のビジョンは、「だれもが夢をあきらめない社会をつくる。」です。

設立間もないスポーツリーグで、「卓球」という日本でさえもまだまだマイナーなスポーツ。そして、全国平均の倍以上の貧困率に悩む沖縄という土地。

全てが逆境。そんな環境から、ビジョンの達成を本気で目指しています。

「スポーツチームがそんなことできるのか?」なんてことを考える方もいるでしょう。

最初は僕もそうでした。しかし、「卓球」というスポーツの面白さと、人生を変えられるほどの可能性に気づき、考え方が180度変わりました。

スポーツの力を信じる若き日の原体験

僕がスポーツの力を強く信じるのには、大きな理由があります。
それは、小中と全力を注いだバスケットボールの経験です。

僕の地元秋田には、能代工業(現在は能代科学技術高等学校へと改名)というバスケの名門高校があります。日本人で初めてNBA選手になった田臥選手を輩出し、人気バスケ漫画「スラムダンク」に登場する「山王工業」のモデルにもなった高校です。

能代という地域は「バスケの街」とも呼ばれ、インターハイと肩を並べるほどのハイレベルな試合が繰り広げられる大会「能代カップ」が毎年行われています。開催時には、全国から強豪校が集まることはもちろん、その親御さんやバスケファンの方々が足を運ぶのです。

僕も能代カップへの出場を目指したうちの1人。仲間たちと必死に練習した日々は、僕を心身共に大きく成長させてくれました。ハードな筋トレや、体力づくりのための長距離走、瞬発力を鍛えるための短距離走。どうしたら勝てるのかと仲間と交わす熱い議論。

どの練習も凄まじいものでしたが、チームで勝利を掴み取った喜びは今でも鮮明に覚えています。

しかしながら、こんなにも熱中できて、熱狂が生まれて、人と繋がれて、心が動かされるスポーツにお金を払おうとする企業がない。これは日本の大きな課題です。

「これは絶対に変えなきゃいけない。そのために我々が最初に上場しよう!」とアスティーダの代表就任を​​引き受け、解決すべき大きな課題が見つかり、決意しました。

そして、2018年の代表就任から3年経った2021年3月。選手や社員と共に様々な困難や課題を乗り越え、株主の皆様の応援もあり、無事に上場を果たすことができたのでした。

日本初!?スポーツチームが株式上場する狙いとは?

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、琉球アスティーダスポーツチームで唯一上場を果たしている稀有なチームです。上場の目的は、より多くの方にスポーツを通して夢と感動を与えたいと思ってのことでした。

先日、Jリーグでの株式上場が解禁されたことが大きな話題となりましたね。これから、様々なスポーツリーグで上場するチームが生まれ、より良いお金の循環が生まれることになるでしょう。

上場することで得られるメリットは、多くの投資家の皆様に株式を保有していただくことで、チームを運営する資金が集まることと、共にビジョンを達成する仲間になっていただけることです。

これまでのアメリカ型の資本主義社会では、集まった資金を売上や利益を増加させるためのマーケティングや商品開発などに活用してきました。業績が好調であれば、市場での評価も上がり、株主の皆様への金銭的なリターンも増える。

このような、「お金」を主軸とした企業と株主の関係性が、これまでの考え方。しかし、その考え方は大きく変わりつつあります。

今、企業に求められるのは「ESG」「SDGs」を取り入れた経営施策です。

新商品を開発するにしても、環境への配慮はなされているか?
経営陣は不適切な言動をしていないか?発言に嘘偽りはないか?
利益を追求するだけではなく、企業を取り巻く環境への貢献が強く求められています。

そんな流れに先駆けて、我々も2021年からドーム社(UNDER ARMOURを展開)と手を取り、「スポーツドネーションOKINAWA」というプロジェクトを開始しました。

販売期間の終了した衣類を、沖縄の児童養護施設へ寄付することにより、「衣料廃棄ロス削減」「スポーツ振興」を通じた沖縄県内の子どもの「貧困対策支援」に取り組んでいます。

このプロジェクトを通してUNDER ARMOURの衣服を受け取った子どもたちが、スポーツに興味を持ち、打ち込み、将来的にスポーツの力で自分自身の未来を切り拓くようになることも、我々の狙いの一つです。

このように、スポーツチームができることは、決して「観客の皆様を楽しませることだけ」ではありません。我々は、スポーツを通して「社会の抱える問題の解決」を本気で実現したいのです。

スポーツ以外の分野では、南雲さん率いるユーグレナ社が取り組むミドリムシを活用した取り組みが有名です。

「ミドリムシでそんなことができるのか?」と最初の頃は疑われていましたが、今では石垣島でユーグレナの燃料で船が走り、飛行機を飛ばせるまでに至っています。

もし、ユーグレナの燃料を当たり前に使えるようになれば、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量を大幅に削減でき、地球環境は一変するでしょう。

「ビジネスの力で社会課題を解決する」そういった「ESG」や「SDGs」の考え方を、スポーツ業界にも取り入れ、これまでの株式上場の在り方を変革したいと考えています。

琉球アスティーダが沖縄を救う?

では、スポーツチームだからこそできることはなんでしょうか?

僕は、それこそが「夢と感動」「地域への貢献」だと思います。

オリンピックやワールドカップなど、選手が死に物狂いで勝利を掴み取る姿に涙したことがある方や、ご自身が選手として勝利を掴み取って感動した方もおられるかと思います。

そして、スポーツチームは地域の皆様の応援があってこそ成り立ちます。
地域の皆様と強いパートナーシップを結ぶことで、地域の課題を一緒に解決できるのです。

「スポーツチームを応援することで、地域の課題が解決する。そして、チームもより強くなり、多くの感動が生まれる。」そういった循環型のエコシステムの構築こそが我々に求められている役割なのではないでしょうか。

アスティーダの話をTリーグ創設者の松下浩二さん(以下松下さん)からいただいた際に、「卓球には、大きなお金をかけずして、5歳で始めて15歳でメダルを取れる可能性がある」というお話を聞き、ビビビッ!と全身に電撃が走りました。

「弱い地域、弱いものに光を当てること。」まさしく僕の志そのものだったのです。

今の社会には、親の所得格差が子どもの教育格差へ影響するという根深い問題があります。

所得のある家庭の子どもはチャンスに恵まれ、そうではない家庭の子どもとの「差」はどんどん開いていく。強いものはどんどん強くなり、弱いものは弱いまま。

そして、アスティーダの本拠地である沖縄県は貧困率が全国平均の倍という辛い現実。

この現実を覆し、子どもたちが大きなチャンスを掴むことができるスポーツこそ「卓球」

ここ沖縄という地で、プロ卓球チームを率いることには大きな意義があるのです。

「有志有途」志があるところにこそ道は拓ける

現在に至るまでに、僕は「起業」「元首相の秘書」「衆議院選出馬」「中小企業支援」など、様々な挑戦をしてきました。根本にあるのは、「弱い者や地域に光を当てる」こと。

これらの経験を通して学んだことがあります。

それは、僕の座右の銘でもある「有志有途(ゆうしゆうと)」に繋がる「志があるところにこそ道は拓ける」という考え方です。

どんな課題を解決して、どんな世界を作っていきたいのか。
明確なビジョンを持ち、唱え続けることが世界を変える第一歩になる。

元首相であり、恩師でもある『親父さん』羽田孜は、脳梗塞で倒れる直前まで「正しいことを正しく主張できる、政権交代が実現可能な社会を作る」という大きなビジョンの達成に全力を注いでいました。
Aが間違ったらBへ、Bが間違ったらAへと。当たり前のように思えて、それまで政治の場で行われていなかったことを成し遂げた人です。

これまでたくさんの中小企業の経営者との交流をしてきましたが、今も第一線で戦っている企業には、素晴らしいビジョン、ミッション、バリューがあります。そして、その実現に向けて日々向き合い、社外へも発信し続けているのです。

我々が掲げるビジョン「だれもが夢をあきらめない社会をつくる。」は、決して容易なものではありませんが、必ず成し遂げられると信じています。そして、それを結果で証明します。

現在は、ビジョン達成に向けてチーム運営以外に、卓球を楽しめる飲食店の運営や、次世代型クレジットカードの作成、チームや選手個人に関するトークンの発行など、これまでのスポーツチームでは行われてこなかった取り組みに挑戦しています。

それらの取り組みについて、これから定期的にnoteで発信していきますので、どうかお楽しみ頂けたらと思います。

これからもビジョン達成に向けて、諦めずに、やり切り超MAX!

【お知らせ】
アスティーダフェスを来年も開催します!
開催日は2023年 2月11日(土)~12日(日) です。
2022年は4万人規模でしたが
2023年は6万人規模のフェスになります!

興味ある方は是非説明会に遊びにきてください!

「FiNANCiE」において琉球アスティーダクラブトークンを発行し、クラブトークンを使ったオンラインでの新しい体験を提供しながら、ファンと共に応援コミュニティの運営しております!

毎週事業説明会も
僕が自ら行っています!

少しでも興味を持って頂いた方
気軽にお話ししましょう!笑

それでは、また次回!

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早川周作 | 琉球アスティーダ代表
サポートは全てチームの運営費として使わせて頂きます!

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