「誰と働くのか」を大切に生きたい。そんな私がHERPに入社した話。
2022年の9月にHERPに入社したshusakuです。この記事では、40歳を目前にHERPというHR Techのスタートアップに転職した私の話を綴ります。HERPを働く環境として検討している方の参考になれば幸いです。
まずは簡単な自己紹介。HERPに入社するまでの話
1982年の東京生まれ、東京育ち。大学卒業後、キャリアデザインセンターという人材系情報サービス企業に入社しました。キャリア情報誌の制作や転職サイトの企画運営を手掛けた後、女性向けの転職サイトの編集長(プロダクトマネージャー)を務めました。
30歳の時に、日本最大規模のビジネススクールを母体に持つ社会人向け教育サービス企業、グロービスに転職。法人向けの人材育成サービスの営業・コンサルティングに従事した後、パッケージ型集合研修サービスの責任者として、年間の売上に責任を持ちながら、主にプロダクトマネジメント(業務プロセス構築や販売促進に関する企画業務)を担っていました。並行して、研修やビジネススクールの講師として、コンテンツ開発や講師の育成にも携わっていました(講師はHERP入社後も副業という形で続けています)。
裁量とやりがいと自由のある環境で、とても充実した時間を過ごせていましたが、40歳を目前に突如「スタートアップで新しいチャレンジをしたい」想いが強くなりました。きっかけは色々あったのですが、特に、副業として行っていたコーチング(人の自律的な変化を促すコミュニケーション手法)で、スタートアップの経営層・マネジメント層との接点が増えた影響が大きく。自分の知らない世界がここにあるという直感が、「自分の世界を広げたい。色んな人や色んな出来事を理解したい」という元来の願いと相まって、10年所属した組織を出る決意をしました。
もちろん怖さもありました。一方でこの決断は、間違いなく、自分の人生をより彩り豊かにするだろうという確信もありました。詳細は割愛しますが、自分なりの選定軸で20社以上のスタートアップと接点を持ち、最終的に内定をいただいた3社を選ぶ際の決め手が「人」であり、それがこの記事のテーマに繋がります。
「誰と働くか」を大切にする理由
振り返れば、就職活動の時からこの観点が強かったし、社会人経験の中でも確実に強化されてきたと思います。自分にとって根っこにある思想なので、非常に感覚的なものでもあるのですが、強いて言葉にすると…
【成果という側面】時間的にも、能力的にも、1人で成し遂げられる事には限界があるので、他者と共同する事が不可欠。同じ目的に向かって歩みたいと思える人たちかは、特に先行き不透明で切迫感もあるスタートアップだと、とても重要になってくると考えます。
【充実感という側面】「すべての悩みは対人関係の悩みである」と、かの有名な心理学者も語っていますが、多くの感情は人との関係性によって生じるものだと私も思っています。人生の中で多くの時間を投じるからには、目的に向かって歩むその道中も楽しみたい。この側面でも、「誰と働くのか」を大切にしたいと思っています。
HERPの「人」の、何に惹かれているのか
ここからが本題。そんな私にとってのHERPの魅力を「人」を切り口に記載します。
その1:「採用」 や「人」に想いがある。真摯である。
HERPの事を初めて知ったのは、飯田橋の焼き鳥屋でした。一足先にグロービスからスタートアップに転職した仲間に「ナイスな会社あったら教えてよ」と聞いた時のこと。「HERPっていう会社知ってます? HR Tech系なんですが。彼らは、採用について、ガチですね…」。こんな返答がありました。
彼もHERPの選考を受けたのですが、口から出てきたエピソードは2つ。1つは選考プロセスの話。Biz系職種の最終面接では、リアルな事業課題に対する解を提示するのですが、そのための準備期間が数週間あります。最初にまず、NDAを結んだ上で、Slackから、イントラのファイルへのアクセス権限に至るまで、ほぼ社員同等のアクセス権限を付与され、準備のためにCEOやCOO含む社員をいつ何時巻き込んでOK。そんな工数掛けるか普通…?という営みを、「とりあえず体験入社してみる?」というノリではなく、相互認識を深めてミスマッチを防ごうとする「仕組み」として構築している。採用を重要な活動と位置づけないとできません。
もう1つは、彼がHERPの内定を辞退してしばらく経った時の話。HERPのCEO(一郎さん)からフェイスブックで友達申請があった後、Messengerで「入社に至らなかった理由について教えてほしい」と連絡があったとのこと。そして、彼が一定の情報量を伝えたところ、「こういう事でよいか」とサマリが送られてきたとのこと。採用活動上のPDCAを回すという意味では重要な営みだと多くの方が同意すると思うのですが、一方でこれも、そこまでやりきれている組織が多いかというと、そうではないはず。
双方のエピソードから、採用ひいては人についての真摯な姿勢を感じました。採用を事業ドメインとしている根っこの思想にも繋がってくる。確かに採用についてガチだなと、と、ビールで曖昧になった記憶にも深く刻まれた出来事でした。
その2:思慮深い。むちゃくちゃ、よく、考える。
私自身の選考中のエピソード。カジュアル面談(前述の一郎さん)を経て、1次面接(COOの徳さん)での出来事なのですが、質問⇔返答、を繰り返す中で「ちょっと考えさせて下さい」という発言とともに、Google Meetが落ちたかと勘違いするシルエットで、20秒ほど考えている徳さんの姿がありました。
こう書くとあまりインパクトありませんが。どうでしょう、皆さんの周りに、ここ数週間のコミュニケーションの中で、こんな風にモノゴトを考える方、いましたでしょうか?笑 面接中の私の話が伝わりにくかった、という要素を抜いたとしても、「考える」という営みを、ここまで独立して、不可欠な要素として行う姿がとても印象的でした。
その場面以外でも、終始「考える」ことを大切にする思想は感じていました。factを起点に着実にロジックを積み上げる進行で、「現職で解決した大きめの課題は何か」「どうしてそれを課題と認識したのか」「その課題の真因を何と判断したのか」「そこに対しなぜその施策を講じたのか」等々、淀みなく問題解決の王道のプロセスをたどるような流れで「すげーイカツイ頭の使い方するな、この人…」と思ったことを昨日の事のように覚えています。後述もしますが、もちろん徳さん以外も基本皆さん非常によく考える人だなぁと感じています。
その3:自律的である。事業や組織への当事者意識がハンパない。
選考中の接点はほぼボードメンバーだったため、内定をもらってから、現場メンバーと会う機会を作ってもらいました。背景は、本記事のテーマの通りです。
最終的に4人と30分づつ話す機会を得ました。前述の思慮深さをベースに、誰もが、事業や組織について、自分の頭で考え、自分の言葉で語っている姿がとても印象的でした。「経営と現場」という分断が感じられない。各人が目前の業務に注力しながら事業・組織全体を俯瞰している。組織のミッションを起点に万事を捉え思考している。抽象度上げるとこんな印象が、いずれの30分間の中で感じられ、純粋に「スゲーなこの会社」と思ったことを覚えています。グロービスのクライアントワークで数多くの顧客組織を見てきましたが、ここまで社員が自律的でいる組織って、あまり無いぞ、と。
その4:成果への意識が強い。ヒトではなくコトに向かう。
ここからは入社後のエピソード。初日のセールスチームの定例会議で、「アツいリード(見込み客からの連絡)きた、ちょっと抜けるわ」というコメントをチャットに残した直後にオンラインミーティングから抜ける同僚がいました。
これも、何というか、書いてしまうとあまりインパクト無いのですが笑、とても記憶に残っています。これまでの社会人人生で、「定例は定例、よほどのコトが無い限り各人は調整して出席するべき」という無意識のべき論があったのだと思います。「そういうものだから」と思考停止せずに、都度、今大切にするべき成果は何で、そのために自分はどうすべきか、各人なりに考えて行動する。そして周囲も、各人の判断がそれに資すると信じてサポートする。そんな風土を感じた出来事でした。
別の例を上げると、例えば「○○について質問したいけど、そんなコトも知らないのかと思われたらイヤだな…」なんていう感覚も皆無です。起点は成果を出すこと、そのために必要な事は周囲を巻き込んでASAPでキャッチアップするべきだし、そのためのサポートは惜しみなく行う事が、暗黙の了解になっているわけです。とてもマチュアで、ある種のドライさを感じる風土ですが、HERPって何のためにある組織なのか、という存在意義に立ち返れば、まぁそうだよね、となるわけです。
あとは、Slackに「ヤバかったら止めて!」スタンプがあります。笑「自分なりに色々考えてこれがbestと思って進めるが、もし別のオプションの方が良い、とか、この論点も鑑みて、とかあったら、遠慮せずに言ってね!」を自ら表明するスタンプなのですが、これも、各人が成果を起点に自律的に考えて遂行する姿勢が背景にあります。
その5:徹底した言語化でオープンでいる事。
評価・判断のズレは、「見ている対象のズレ」「見ている切り口のズレ」「評価・判断基準のズレ」から発生するという整理が可能ですが、これら全てを全社員で極力揃えていきたい、ひいては全員で経営をしていきたい、という願いがあります。
そのため、社内のあらゆるミーティングや、各人の思考プロセスが、notionやScrapbox等のツールに言語化され、共有されています。文字に落ちていれば、その場にいない人も、必要に応じてその内容をいつでも確認することができるからです。縦横無尽に行われる1on1の内容も基本はすべて言葉に落ちます。場合によっては、30分の1on1の時間配分として、notionの画面を共有しながら「最初の10分:お互いに聞きたい事を文章に落とす(沈黙)」→「次の10分:相手のそれに対する回答を文章に落とす(沈黙)」→「最後10分:相手の回答を見ながら、深掘って扱いたいポイントについて議論する(ここでやっと話す)」といった構成で進む事も。最初はなんて斬新な!という印象でしたが、やってみると、その方が圧倒的に思考が深まるし、何より他者への共有も効率的です。もちろん、相応の言語化能力が不可欠なのですが。
こんな調子で、業績に関するあらゆる指標はもちろん、会社の預金残高からオフィスの賃料、社員の経歴、顧客との打ち合わせ時に同席した相手へのフィードバック、等々、すべてがオープンで、知りたい事は基本検索すれば出てきます。結果、入社来受け取ったSlackのDMは片手で数える程度、前職の源泉徴収票の画像を送る程度でしか活用した記憶がありません。
その6:とはいえ、楽しむ気持ちも忘れない。
ここまで読むと、どんなイカツい組織だろう…という印象大と思いますが、できるだけ楽しくやりたいね!の気持ちや、ユーモアも忘れません。ミーティングやSlack上で笑いが生じることも多々ありますし、歓迎会や達成会などのお酒の場では、各人なりのスタンスで参加し、盛り上がっています。
最後に
以上が「誰と働くのか」を大切に生きたい私が惹かれた、HERPの「人」の話です。お察しの通り、これらは相互に作用しているし、これらを手段とした時の目的は「採用を変え、日本を強く。」というHERPのミッション実現に繋がります。この意味では、HERPの組織風土や文化と換言する事もできます。…という事で、HERPのValueを見ていただくと、どうでしょう、少し奥行きが出てきませんか!というか、出てほしいなと思います。笑
そして、今回はあくまで「人」を切り口にしましたが、「人」以外の魅力については、他の記事に譲ります。例えば、「スクラム採用」というプロダクトコンセプトの魅力はこちら。
子供がいても働きやすい環境としての魅力はこちら。私も共働き育児生活なので身に沁みます。
私のみならず、HERPの社員が感じるHERPの魅力は、こちらをどうぞ。
ここまでお読みいただきありがとうございます。HERP、なんかいいな、自分の目で確かめてみたいな、と思った方は是非、カジュアル面談からアプローチいただけると嬉しいです!